アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

就活に役立つ人物を見る方法

2023-08-27 06:23:39 | 時代のおわりneo

◎人を見る目の拠って立つところ

(2008-12-19)

 

採用では、今も昔も人物を見るのが基本で、それは変わらないところがある。

呂氏春秋にある六験では、

1.之を喜ばしめて以てその守るを験す

  人を喜ばせて、会社の立場など、人として守るべきところを守れるかどうかを見る。

2.之を楽しましめて以てその僻(へき)を験す

  人を楽しませてそのかたよった好みを見る。楽しんでいい気分になると人はその好みを見せるもの。変な嗜好はそんな時に明らかなる。

3.之を怒らしめて以てその節を験す

  人を怒らせて、感情を爆発させて、どの程度抑えるべきところを抑えられるかを見る。かっかとして我を忘れるようではだめ。

これは面接の時にいやみをちょっと言う手で、よく使われるもの。

4.之を懼れしめて以てその特(独)を験す

  人は恐れると、びくびくして何かにすがりたくなる気分に陥るもの。窮地にあっても、どの程度しっかり独立した行動ができるかどうかを見る。

5.之を哀しましめて以てその人を験す

  人は悲しい目にあうと、その人のすべてが現れるもの。正面からその悲しみを受け入れられる人、他人のせいにする人、酒などに溺れる人、さまざまとなる。

6.之を苦しましめて以てその志を験す

 就活の面接ごときでは、苦しむ場面はないだろうが、艱難辛苦の場面でこそ、その意志力の堅固であるところが試される。組織の成員にとってはとても貴重なファクターである。

(参考:人物を修める/安岡正篤/竹井出版)

 

私も昔は、人相や手相も含め、こういうのに非常に関心を持っていた時期があったが、所詮こうしたものは、小手先の技術、枝葉末節ではある。幹たる部分がしっかりしていないとどんな悪事もやる。組織に役に立つ人間であるかどうかと、人間としてまともかどうかは全く別の問題であることは、昨今のいろいろな痴漢や万引などの軽犯罪事例が示している。

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