◎如何なる災難もふりかからない
エウゲニス・フィラレテスの宝捜しメモの続き。
『「山を発見して最初に起こると思われる驚異的現象はこうである。烈風が山を揺るがし、岩を粉々に打ち砕く。貴兄は獅子や龍、その他の恐ろしい獣に遭遇することとなろう。しかし決して恐れてはならぬ。断固たれ。そして不退転の決意を固めよ。貴兄を山へ連れてきた『指導霊』が如何なる災難もふりかからせはしないだろう。宝物はまだ発見されていないが、すぐ間近にある。烈風の後、地震が起こり、風が残していったものすべてを壊し、地に倒すであろう。だが決して倒れて死ぬようなことはないと確信するのだ。」』
(象徴哲学大系 4 錬金術 マンリー・P・ホール/著 人文書院P68から引用)
山を発見するのが、見神に当たる。如何なる災難もふりかからせはしないとは、自分を本当に傷つけることなどできないということ。
烈風が起こり地震が起こり、すべてを壊し地に倒すが自分は倒れないことは、確信というような思い込みでするのではなく、最初から自分は倒れないことを知ること。