緑内障罹患者が見ている世界

2024年05月23日 | 健康・病気

今日、NHKのらじるらじるの聴き逃しを聴いていたら、ラジオ深夜便の中で、
さいたま市の 豊吉(とよよし) 雅昭さん(49)へのインタビューの放送があることを知った。
それですぐその番組を聴きました。
実は、私の友人も妻も緑内障です。
緑内障は、哀しいことに治らない病気だそうです。
治療では治すことはできずに、ただ病気の進行を遅らせるだけだそうです。

豊吉雅昭さんのインタビューを聴いた。
現在、左目はほとんど見えなくて、右目は7割ほど視野が残っている。
人の顔も輪郭しかわからく昼間は光が弱いので日中は色もぜんぜん分からない。
白黒に霧がかかっている状態、階段段差も色の違いが分からないのでほとんど1枚板しか見えない。

豊吉さんは、カメラマンとして緑内障の人が見える状態をカメラで撮って表現している。
渋谷や新宿の街を写真に撮って、撮った写真をPCで4・5枚を重ねて写真に加工すると、
写る景色が幾重にもなったり、街の景色がぶれたようになったり、それを作品として発表している。

緑内障になってもちゃんと治療をしていれば、それほど悪くはならなかったという。
豊吉さんは、システムエンジニアの仕事をしていた。
仕事が忙しいこともあって、目薬をきちんとしていなかったそうです。
目が見えなくなって仕事ができなくなって、退職した。
仕事を辞めて求職しようとしても仕事はなく、アルバイトしかなかった。
手術も4回したが、よくならなかった。
落ち込んで、家どころか布団から3ヶ月ほど出ることができなくなったそうだ。
何も考えられずボケーッとしていて、人生を諦めていたそうです。

2016年の3月くらいに何気なくテレビをつけたら、同じ歳のピアニストがピアノを弾いていた。
局所性ジストニアという病気にかかり、10本の指で演奏ができなくなったが、
リハビリをして7本で演奏できるようになったピアニストだった。
その西川悟平さんはどうしてそんな病気になったのに、ピアノを弾き続けているのか興味を持った。
それからその人のコンサートに行くようになって、引きこもりから抜け出せたという。
西川悟平さんのピアノを聴きたくて、布団から抜け出たそうだ。
どうして西川悟平さんは、ジストニアという病気になって、
ピアノを弾いていられるんだ、と興味がわいた。
西川さんは、このジストニアという病気になって指が動かなくなってしまったことは、
〝ギフト〟といっていたそうだ。
その病気のお陰で今、ピアノを弾いている。
そのことを聞いて豊吉さんは、緑内障の人が見る写真を撮ろうと思ったそうだ。
今は、緑内障になったおかげで写真を撮り続けている。
緑内障にならなかったら西川悟平さんとも知り合えなかった。
この病気にならなかったら今の生き方をしていない。
病気になったからって、諦めずに一所懸命やっていればだれかが見ていてくれる。
今、吾平さんのリハーサルからコンサートまでの写真を撮らさせていただいているそうだ。
今の病気にならなかったらこんなことはなかった。
「病気になったからって諦める必要はない」と強く言っていた。

ラジオで豊吉さんが話していたことを、正確に私は文章にできていないかも知れない。
ぜひラジオ深夜便の聴き逃し放送を聴いてほしいです。
ラジオ深夜便・深夜かがく部インタビュー」5月20日(月)午後11:05-12:00までの放送の11:24からです。
(2024年5月28日(火)午前0:00配信終了)

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