ハンディ越え、飛翔する書

2011年11月01日 | 健康・病気

今日の「ラジオビタミン」(NHK第1)は、国会中継があるため9時55分で終わった。
なので10時台の「ときめきインタビュー」は、9時のニュースが終了してからになった。
今日は「ハンディ越え、飛翔する書」という題で、
書家:金沢翔子、金沢翔子の母:金沢泰子が出演した。

金沢翔子という人はダウン症です。
私は現在、タケダくんというダウン症の男性と昼に野球をしている。
4年ほど前、所沢の知的障害者の福祉施設で働いていたときに、
そこに3人のダウン症の人がいた。
一番付き合ったのが45・6歳のあきらくんだった。
今の施設に来てからは、週に3・4回タケダくんと昼に野球をしている。
彼を見ていると、「あれ、もうこんな時間か」というふうに時間が過ぎていく。
ある意味シアワセな時間なんですね。

来年の大河ドラマ「平清盛」の題字は、金沢翔子が書いたという。
どうしてそういうことになったのだろう?
ラジオを聴いていて分かってきた。
翔子さんの話声を聴いていると、普通のダウン症の人だなと思った。
その人がどうして書家となり、そして大河ドラマ「平清盛」の題字を書くことになったのか?

私は、母親の泰子さんが素晴らしかったのだと思う。
26年前、妊娠したとき医師から子どもがダウン症ですと告知された夜、絶望感に襲われた。
自分はなんて不幸なんだろう、と思った。
しかし、今はとても幸せだという。
人生は、「禍福はあざなえる縄のごとし」だなとしみじみ思うそうです。
「絶望なんてない、そのあとに必ず素晴らしいことが待っている」
今、一番心配なのは、自分が死んだあとだそうです。
私は、そういう泰子さんの話を涙を流しながら聴いていた。

障害者の施設で3年半働いて、ある意味そういう人の話は聴きたくない、というのが正直な気持ちです。
なんかイヤなんです。
しかし今日、障害者の母親の話を聴いていて温かい涙があふれてきてしょうがなかった。


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