河島英五の歌に、「野風僧」という歌がある。
♪おまえが二十歳になったら~
二人で酒を飲みたいものだー
という歌詞で歌い出すものです。
私はこの歌が好きで、よくカラオケで歌う。この前のOB会の二次会でもう
たった。
息子のUとKが、7月3日に二十歳になる。
あっというまですね。
息子たちが生まれたとき、私はこいつらをちゃんと育てられるかと思った。
息子たちが二十歳になるときは、2000年になるんだな、そのときおれたち
はどんなになっているんだろう、と漠然とした不安感があった。
あの頃も、零細企業に勤めていた。子供が生まれても、休みがとれない会社
にいた。
早朝、病院から連絡があり、生まれたばかりの息子たちの顔を見に行ってか
ら会社に行き、仕事をしながら名前を考えた。大きくなったら親のことなんか
考えないで、やりたいことをやるためにどこにでも「ゆけー」、おまえたちの
人生が始まった「さあ、ゆけー」、という想いを込めて「U」と「K」にした。
Kは今日、サークルの仲間と軽井沢に行っている。Uは、グリークラブの練
習のあと飲んできたようで、10時頃帰ってきた。
そのことを(今日、私は会社を休めて、息子たちに夜の予定を訊いていた)、
昼間ケータイで仕事に行っている女房にメールをうっといたら、夕方「それじ
ゃ、夕飯簡単でいいね」とメールが返ってきた。私の存在は…。
いいか男は、大きな夢を持て~
野風僧、野風僧、男は夢を持てー
これはサビの歌詞だ。
UとKに、夢はあるのか…。
親父の私は、夢はあるが、哀しくもいつまでも夢のままだ。
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