恋のきめては芸術センス

2002年01月28日 | 生き物

今夜の「地球・ふしぎ大自然」(NHK PM8:00)は、
オーストラリアの珍鳥、アオアズマヤドリだった。
ブルーイーと名付けられたアオアズマヤドリのオスが、
メスをゲットするまでの物語だ。

アオアズマヤドリのプロポーズの3つのポイントは、
1、青いもの 2、あずまや 3、ダンス
なんだそうです。
小枝を地面にさし、あずまや(ひなびたな家)をつくり、
その前に青いものを置いてメスの気を引く。
念願のメスがあずまやに入ったら、ダンスを踊る。
この3つがそれぞれ素晴らしくないと、
メスを手に入れられない。

あずまやといっても、
20年もつくっているアオアズマヤドリのものは
なかなかのものなんです。
大人になったばかりの(大人になるのに7年かかる)
アオアズマヤドリのものはお粗末だった。

青いものは、人間のキャンプ場から失敬してくる
プラスティックのスプーン、ストロー、キャップだ。
こんなものがないむかしはどうしたんだろう。
青いもので最高の“お宝”は、
なんとかというインコの青い羽根だった。

ブルーイー君は、きれいな曲線のあずまやをつくり、
その前に、スプーンやストローを置き、
集めたインコの羽根も沢山飾った。
しかし、彼が外出しているときに、
ライバルのアオアズマヤドリが来て、
あずまやを壊し、“お宝”のインコの青い羽根を
全部持っていってしまった。
いくらなんでもひどいことをするな、と思った。
帰ったブルーイー君は落ち込んだろう。
(鳥が落ち込むかどうか知りませんが…)
でも、気を取り直してあずまやを修理し、
またインコの羽根を集めてくる。
あれは見習わなければならない。

そういう努力が実り、
恋の季節が終わる頃、
1羽のメスがブルーイー君のあずまやに入った。
彼は賢明にダンスをする。
メスが受け入れる素振りをすると、
ブルーイー君はよろこびいさんで、メスの上に乗る。
あっというまの出来事です。
生まれたひなは、メスが“ひとり”で育てる。
オスは関わらない。

ブルーイー君を見ていて、むかしの自分を想った。
私も若い頃はああだった。
今は、あんな元気はない。

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