これは、息子たちが小学生のとき6年間使っていたランドセルです。
いや、それを使って小さく加工したランドセルといったほうが正確ですね。
女房が、去年あるところに頼んで、9月の頃に出来てきた。
私はそれを知らなかった。
届いたときとても驚きました。
そういえば、女房は息子たちが小学校を卒業したときに、
「いつかランドセルを小さくしてもらうんだ」といっていた。
女房はそういっていたけど、しばらく何もしなかった。
そのときから私たちは2回引っ越している。
そのたびに息子たちのランドセルも、
わが家の荷物たちと一緒に引っ越してきた。
私はそのままでもいいのではないか、とあきらめていた。
どうせ女房のことです。私は何も期待してなかった。
このランドセルは、私の2番目の姉の旦那がプレゼントしてくれた。
息子たちが小学校に入学する前、ちょうど今頃、
これを持って姉と義兄が東京の足立区から所沢に来てくれた。
義兄は中学を卒業してからバックなどを加工するところに弟子入りした。
あの頃はハンドバッグを作る仕事をしていたな。
息子たちが小学校に入学するというので、
仕事仲間からいいランドセルをわけてもらって持ってきてくれたんです。
その義兄は息子たちが小学校を卒業する頃、胃ガンで亡くなった。
こんな“ひとのいい人間はいない”というような義兄でした。
私が独身の頃遊びに行くと、朝から夜遅くまでミシンを動かしていた。
いや、私が行くと、うれしそうに仕事を早く切り上げ、
私と酒を飲んでくれた。
きょうだいがいなかったので、弟が出来てうれしかったんだろうな。
3人の娘は、姉が育て上げ、現在はみな結婚して子どももいる。
義兄にはもう少し長生きしてもらいたかった。
ランドセルには、息子たちがつけたキズなどがうまく残っている。
そのときにつけていたものなどもちゃんとついている。
たとえば、お守りや小6の時間割表などもしっかりあるんです。
ちょっと感動です。
こういうことを忘れずにしっかりしてくれた女房に感謝です。
しかし、こうして小さくなってみると、
なかなか味のあるものですね。
(写真がうまく撮れていないのが哀しい)
浦和の人だったと思う。
いいアイデアですよね。
現在は、けっこうあっちこっちにいるようです。
今日の朝日新聞に、ミニチュアの家具を定年後に
作っている人の記事がありましたね。
2年ほど仕事の注文がなかったが、
住んでいた家を建て替えることになり、
実物の10分の1の大きさの家を造ってほしい、
いわれ、それから仕事が忙しくなったそうです。
家のキズなんかもそのまま再現して造るそうだ。
いい仕事ですね。
私も、写真のランドセルと同じ時間を過ごしていました。
うれしいですね。
息子たちの同級生がここを見てくれているなんて。
富山で働いているんですか。
ここのところ、富山に縁がありますね。
これからもよろしくお願い致します。