シントコのホームレス

2001年07月23日 | テレビ

今日、1週間ぶりに整形外科に行き、
マッサージをしてもらった。
私は“シャイ”なので、
マッサージを受けてるときには、
これまでほとんどマッサージをする人と、
あまり話はしなかった。
なかには、治療室全体に聞こえるような声で、
話をしているおじさんがいる。
話す話題がないこともあるが、
しみじみとマッサージを堪能したいということもある。

本日のマッサージ師は、女性だった。
30歳をちょっと出ているのかな。
いや、20代だったりして…。
ここのところ、この女性に揉まれることが多い。
間近で顔を点検すれば、
目鼻口が恵まれた形であるとか、
いい位置関係にあるとはいいがたいが、
少し離れた状態で相対すれば、
なかなか可愛い女性である、と思えなくもない。
ハキハキものをいう感じのひとで、
マッサージもうまく、私は、好きなんです。

「どうですか? Oさん。腰の調子は」
「相変わらずです。仕事が仕事なもんだから」
なんてことから、私は現在の仕事の内容を説明した。
3年前までいた会社ではディスクワークだったが、
その会社がなくなり、今の会社にきたら肉体労働です。
なんてことから、世の中倒産する会社が多いとか、
失業者の数が増えているなんていう話題になった。
「知ってます? 今、川越の職安の隣の公園には、
 ホームレスの住むダンボールの家があるんだだって」
私がいうと、
「へェーそうですか。航空公園にもいるそうですよ」
と彼女がいう。
(航空記念公園は、米軍基地が一部返還になって
 作られた公園です。
 所沢は日本で初めて飛行機が飛んだそうです。
 あれ、ちがったかな。こんど調べときます)
「それじゃ、所沢にもホームレスがいるんだ」
「シントコ(新所沢)にも1人いるの知ってます」
「ああ…、いるらしいね。この前見たよ。
 伸び放題の髪を頭の上にへんにゆわいて、
 裸足で歩いているひとだよね」
「そう、そのひと、そのひと。
 なんでも、飲み屋さんやっていたけど、
 客が入らず潰れちゃって、やけになって、
 それからホームレスやってんだって」
「ひとごとじゃないな。
 おれだって、いつそうなるか…」
「大丈夫ですよ。ハイ、終わりです」
ああ…、楽しい会話だったが、
マッサージを楽しみたかったな。

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