すだち作業所

2002年06月13日 | 会社・仕事関係

昨日久しぶりに楽家に行き、Tさんに会った。
1/20 の九想話「所沢の市場」で
Tさんのことは書いた。

計画通り、市場のある場所を借りて、
福祉施設「すだち作業所」を開設した。
自分は、市場のお店で働き、
その八百屋で店に陳列するために、
たとえば、
キュウリを5本ビニール袋に詰める、
というような仕事を、
作業所の知的障害者の人たちにさせている。
作業所には18歳から56歳まで
10人いるそうだ。
その八百屋の仕事だけでは足りないので、
他の会社からの仕事も探しているそうだ。

市場のお店は午前中で終わり、
午後は、「すだち作業所」の仕事になる。
市場のお店は早朝6時から開店だ。
Tさんは、ほんとうに働き者だ。

「すだち作業所」では、
1人に月8,000円給料として払っているそうです。
全国のそういう福祉施設で払う相場は、
5,000円ぐらいということだ。
しかし、世の中には変な人もいて、
Tさんがしていることを、
「弱者を働かせて搾取している」
というようなことをいう人がいるらしい。
「そういうふうにいうけど、
 『作業所にあずけられたお陰で、
 私がパートに行けるようになった』
 とお母さんに感謝されてんだよな」
Tさんは寂しそうにいう。
知的障害者の“大人”をかかえている家族は
大変だと思う。
もし自分の子どもがそうだったらと、
想像するだけで、暗い気持ちになる。
昼間だけでもあずける所があるのはいい。

私は、Tさんをすごい人だと思う。
いつもジーパンにTシャツなどの
“粗末”なものを着ている。
(Tさん、すいません。私も同じですが…)
大学で福祉の勉強をし、
卒業してからその世界で働き、
今、自分で福祉施設を作った。
ここまでいろいろ大変だったようです。
県や市にいろいろな書類を出し、
補助金ももらえるようになり開設した。
私より5つぐらい年下の彼には、頭が下がる。

私は陰ながら、「すだち作業所」を応援します。
3月にやったライブの収益金の一部を
作業所に寄付出来たことはよかった。

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