最低な男

2001年06月08日 | 会社・仕事関係

私は今、
職場で、
最低な男です。
ガラスに接着剤を塗り、
成型機にセットする。
6トンの成型機がそれをプレスし、
樹脂がガラスのまわりに流れ出し、
型どうりに成型する。
2分間に1度、
同じ事をする。
接着剤の塗り忘れがあってはならない。
セットするとき、
部品の忘れがあってはだめ、
朝から夕方まで、
同じ事をする。
私より、
若い派遣社員のほうができる。
私は、この単純作業が苦痛でしかない。
49歳の男には、
精神的にも肉体的にも、
耐え難い。

この会社には、
パソコンができるということで入った。
今はまったく関係ない。
私のこれまでの経験はなんの必要もない。
明日もその苦役をしにいく。
最低の男が笑顔をつくり、
仕事をする。
ほかに行き場のない男が、
つくる笑顔だ。

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