トラック野郎

2005年10月16日 | 健康・病気

日曜日、市場の駐車場には車は少ない。なので、
作業所と冷蔵庫(冷蔵倉庫といったほうが正確かな)を
何度もフォークリフトで往復する私にとって天国です。

ところが今日は、大型トラックが7、8台停まっていた。
いろんな飾りをつけ、大きな文字を書いたトラックだ。
いつも広いと思っていた駐車場が狭かった。
運転手と思われる男たちが集まっていた。
その配偶者か恋人か“ヤンキー風”な女性と、
子どもたちもいた。

何をするでもなく、
自販機のまわりでコーヒーなどを飲んでいた。
ただ一人の男がトラックの写真を撮っていた。
ネットを検索してみたら、
こういうトラックを「デコトラ」とか
「アートトラック」なんていうみたいだ。
トラックを動かし、2台並べて写真を撮ったりしていた。
金看板のようなプレートをつけかえたりもしていた。

私はそのトラックの間を、きゅうり、ピーマン、梨、
えのきだけ、トマトなどをフォークで運んだ。
前が見えないほどの荷物を運ぶときは、バックで走る。
トラック野郎と女、子どもたちが
うろうろしているので気が気ではなかった。

(そっちは休みだろうが、おれは仕事中なんだ。
 少しは考えろ!)
腹立たしい気持ちで私はフォークに乗っていた。
なぜか私がいつも通り道にしているコースに、
彼らはたむろしてダベっていた。

「ちょっと、どいて」と文句というより、
お願いしてみようかな、と思ったりした。
たまの休み、同じ仕事をしている仲間で集まって、
自分のトラックの“装飾”自慢をしているんだろうな。
その気持ちは分かる。
毎日、荷主のわがまま聞いて走っているのだろう。
軽油の価格も上がったし苦しいよな。
(しょうがない、今日は、おれががまんしてやるよ)
そんなことを思いながら、
フォークのハンドルを操作していた。

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