ひとり旅 四国

2001年09月13日 | 旅行

21歳の夏休みには、四国を旅した。
神戸からフェリーに乗り、小豆島に渡った。
そこまでは考えていたが、
そのあとの予定は何も決めてなかった。
フェリーできれいな京都の女の子と話せた。
京都弁っていいな、と思った。

小豆島で、ひとり旅をしていた男と気が合った。
高校を中退して旅をしているといっていた。
その男と一緒に観光していて、
2人連れの女の子に声をかけた。
大阪から来たOLだった。
女の子たちは、ユースホステルに泊まるといった。
夕方、彼女たちと別れてから、
おれたちはそのユースホステルに電話した。
「男2人泊まれるか」と。
夕食のとき、すまして食堂に坐っていると、
彼女たちが気づいて、
「あら、あなたたちもここだったの」
と驚いていた。
8時からのミーティングは楽しかった。
いろいろなゲームをし、歌をうたった。
東北のユースホステルでもそうだったが、
おれはケーナを吹き、ギターを弾き、
なぜかその場の中心にいてしまう。

翌日は、4人で高松までフェリーで行き、
壇ノ浦とか栗林公園に行った。
そしてとうぜん別れ間際に、
彼女たちの泊まるユースホステルをさりげなくきいた。
「さよなら」といってからすぐに、
そこに電話をする。
夕方、「また会いましたね」と
何気ない顔して再会した。
高松はその夜お祭りだった。
4人で見に行った。
たくさんの山車が出てきれいだった。

男とは次の日別れた。
悲しいけれど、女の子たちとも離ればなれになった。
私は、同じ職場にいた友人の実家に行って
泊まったと記憶している。
東京で働いていたとき、「四国に行ったら行くよ」
といっていた。
しかし、2日後女の子たちが高知のユースホステルに
泊まることをしっかりきいていた。
とうぜんおれは、そこに泊まった。
高知もお祭りだった。
高知では桂浜に行って、坂本龍馬の像を見た。

徳島では、阿波踊りを踊った。
そのとき泊まったユースホステルの連だった。
女の子たちは、阿波踊りが旅の目的だったらしく、
浴衣を持ってきていた。
おれは、にわか覚えのかけ声をかける。
とうぜん、酒は入っている。
ユースホステルでは飲めないから、
どこで飲んだのだろう?
「笹山通れば」とおれが叫ぶと、
「笹ばかり」と他のみんなが答える。
「石山通れば」とおれ。
「石ばかり」とみんな。
「猪、豆くって、ホォーイホイホイ」
「エライヤッチャ、エライヤッチャ、
 ヨイヨイヨイヨイ」
これを何度も何度も繰り返した。
楽しかったなァ。

女の子2人の旅は、徳島までで終わりだった。
大阪で会うことを約束して別れた。

そのあとおれは、足摺岬に行った。
その頃、ウィークエンドの「岬めぐり」
(作詞山上路夫 作曲山本厚太郎)
という歌が流行っていた。
足摺岬に向かうバスの中で、
おれは、何回も何回も口ずさんでいた。
♪みさきーめぐりのーバスはーはしる~
 ぼくはーどうして~いきてーいこう~
その年の始め、おれは大失恋をしていた。

それから松山や道後温泉にも行った。
ぼっちゃん電車(だったかな)
のあるところにも行った。
そこは正岡子規や夏目漱石の記念館(?)
だったのかな。忘れました。

帰りには大阪に一泊して、
約束通り、あの女の子たちと会い、飲みました。
楽しい、愉快なひとり(?)旅でした。

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