息子に会う

2006年01月02日 | 健康・病気
大晦日、仕事を終え家に帰ると女房が
「Kが帰ってきてるよ」という。
玄関でなんかそんな予感がした。
しかし、自分の部屋に入ろうとして、
私に会ったUは何もいわなかった。
「Kが来てるよ」ぐらいいってもよさそうなものだ。

女房のあとをついて息子の部屋に行く。
「K、パパが帰ってきたよ」というと、
Uの部屋からKが出てきた。
「久しぶり」なんて他人行儀なことをぬかす。
Kと会うのは7月の義父の通夜以来だ。

家にいたときより精悍な顔つきになっていた。
Uは家にいるせいか、やさしい顔をしている。
一卵性の双子だが、少し顔が違ってきた。
しかし、他人が見たら区別はつかないだろう。

「六本木ヒルズの職場はどうだ?」
「たまには行くが、いつもは池袋なんだ」
「彼女とはうまくいっているのか?」
「ああ…」

そのぐらいしか話せなかった。
幼稚園からの幼なじみのNくんが来ていて、
それから3人で所沢駅のほうに飲みに行くという。
だけど、私は嬉しかった。
Kの顔を見られたことがよかった。

晩飯のおかずを肴に飲みながら、
Kのことを想った。
胸がジンと熱くなるようだった。

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