大晦日、仕事を終え家に帰ると女房が
「Kが帰ってきてるよ」という。
玄関でなんかそんな予感がした。
しかし、自分の部屋に入ろうとして、
私に会ったUは何もいわなかった。
「Kが来てるよ」ぐらいいってもよさそうなものだ。
女房のあとをついて息子の部屋に行く。
「K、パパが帰ってきたよ」というと、
Uの部屋からKが出てきた。
「久しぶり」なんて他人行儀なことをぬかす。
Kと会うのは7月の義父の通夜以来だ。
家にいたときより精悍な顔つきになっていた。
Uは家にいるせいか、やさしい顔をしている。
一卵性の双子だが、少し顔が違ってきた。
しかし、他人が見たら区別はつかないだろう。
「六本木ヒルズの職場はどうだ?」
「たまには行くが、いつもは池袋なんだ」
「彼女とはうまくいっているのか?」
「ああ…」
そのぐらいしか話せなかった。
幼稚園からの幼なじみのNくんが来ていて、
それから3人で所沢駅のほうに飲みに行くという。
だけど、私は嬉しかった。
Kの顔を見られたことがよかった。
晩飯のおかずを肴に飲みながら、
Kのことを想った。
胸がジンと熱くなるようだった。
「Kが帰ってきてるよ」という。
玄関でなんかそんな予感がした。
しかし、自分の部屋に入ろうとして、
私に会ったUは何もいわなかった。
「Kが来てるよ」ぐらいいってもよさそうなものだ。
女房のあとをついて息子の部屋に行く。
「K、パパが帰ってきたよ」というと、
Uの部屋からKが出てきた。
「久しぶり」なんて他人行儀なことをぬかす。
Kと会うのは7月の義父の通夜以来だ。
家にいたときより精悍な顔つきになっていた。
Uは家にいるせいか、やさしい顔をしている。
一卵性の双子だが、少し顔が違ってきた。
しかし、他人が見たら区別はつかないだろう。
「六本木ヒルズの職場はどうだ?」
「たまには行くが、いつもは池袋なんだ」
「彼女とはうまくいっているのか?」
「ああ…」
そのぐらいしか話せなかった。
幼稚園からの幼なじみのNくんが来ていて、
それから3人で所沢駅のほうに飲みに行くという。
だけど、私は嬉しかった。
Kの顔を見られたことがよかった。
晩飯のおかずを肴に飲みながら、
Kのことを想った。
胸がジンと熱くなるようだった。