今日、仕事でちょっとイヤなことがあり、心の中でああだこうだ怒りに狂っていた。
川越駅で東武東上線に乗り、私の世の中に対しての感情はどうしょうもないところまで高まっていた。
次の川越市駅に着いたときに、立っていた私の横から1人の男性が電車から降りた。
私は、このところ腰痛がひどく、座席が空いていても坐らないでドア付近で立っている。
その60代とおぼしき男性は手に白い杖を持っていた。
あぁ・・・、この人は目が見えないんだ、と気がついたときに、ホームの鉄の柱にぶつかっていた。
思わず「あぶない」と心の中で呟いてしまった。
私は、電車から降りて手を取って誘導しようかな、と思ったときに電車のドアが閉まった。
あの人の日常にあるいろんな出来事に比べたら、私の“怒り”なんてたいしたことはない、と思った。
私はその人に対して恥ずかしくなった。
電車の中でそんなことを考えていたら、1人の高校生の男の子が目の見えない人に話しかけて誘導していた。
それを見て私はホッとした。
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