息子の成人式

2001年01月07日 | 家族

  5日の朝、会社に行った女房に「今日は、燃えないゴミの日だから捨てとい
て」といわれたので、ベランダに置いてあるゴミ袋を捨てようと思った。
 ところが、半透明の袋の中身が、燃えるものだか燃えないものだかよく分か
らない。しかたないので、結んだゴミ袋の口をほどいて中を確認した。全部で
ゴミ袋は6つあり、めんどうくさいな、と思った。
 それらの中に、年末に自分の部屋を片づけた息子たちのものがあった。息子
たちのそれは、燃えるものも燃えないものも混ざって入っていた。
 頭にきながらそれらを選別していると、Kが中学2年のときの生徒手帳があ
った。それをパラパラ見ると、印鑑の朱の色が見えた。そのページを開いて見
ると、私と女房の字で、
「体調が悪いので見学させて下さい」
「気持ちが悪いようなので見学させて下さい」
「頭痛があるようなので見学させて下さい」
「頭痛があるようです。出来るだけやるようにしますが、一応見学にして下さ
い」
 などどと書いてあった。4月14日から3月20日までの間の「諸届・許可
願」だった。18日分が書いてあった。
(ああ…、体育の時間に見学させてもらうために書いたものだ)
 と、思い出した。
 おそらく学校に行かなかったときには書いてないから、このぐらいしか中学
2年のときは、学校に行かなかったのだろう。
 私は、あの頃のことを思い出して、胸が熱くなり涙を流してしまいました。
 Kは、中学1年の3学期から中学2年の終わりまでほとんど学校へ行かなか
った。所沢の防衛医大や清瀬の都立病院の小児科に、私はKを連れていき精密
検査をしてもらった。あのときは、Kの人生はどうなるんだろう、と悲観的に
なっていた。高校も行けないのではないのか、と考えた。ここにも泣き言を書
いてしまったっけ。みっともなかったけど、書かずにいられなかった。
 そのKが明日は成人式です。
 あたりまえですが、Uも成人式なのに、まだ帰ってこない。この雪の中どこ
いってるのか。
 明日は、私も女房も仕事だ。デジカメで二人の写真撮りたかったな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする