OB会参加

2000年06月26日 | Weblog

 7時から始まるというのに、6時半になっても旧友が迎えに来ない。一緒に
いる母と兄が私より心配してくれた。私だって不安になった。(OB会は今日
だったのかな?)と。 実家の隣のたァちゃんの家に行く。何年ぶりだろう、
家を訪ねるのは。幼なじみで中学、高校と同じブラスバンドだった。
 庭で声をかけるのを逡巡していたら、車が入ってきた。迎えに来る約束をし
ていたたっちゃんかな、と思ったら、1年下のよっちゃんだった。彼は、3年
生のとき「ブラスバンドを辞める」といったので、私は、彼を殴ったことがあ
った。私が人を殴ったのは、このときと、息子が小学1年のとき学校へ行きた
くない、といったときだけだ。結局、彼は辞めたが、OB会に招待されたよう
だ。
 携帯電話で連絡をとり、よっちゃんが私たちを乗せていくことになった。
 途中、女性を拾った。助手席に乗ってきた彼女を見て、私は誰だか分からな
かった。必死になって、高校の頃を思い出した。よっちゃんと彼女の会話で、
2歳下のクラリネットを吹いてた藤江と分かった。看護婦をしているんだった。
 私は、煙草が吸いたくなった。でも、車の様子が煙草を吸う人が乗ってる感
じがしない。私は、そういう環境では煙草を吸えない。
「煙草買うから、コンビニで停めて」
 藤江(現在の名前が分からない)がいう。
 コンビニに煙草を買いに藤江が行ってるとき、私はよっちゃんに訊いた。
「煙草吸ってねぇのが?」
「や~めたんだァ、去年~」
「健康を考えてが~」
「去年の秋、入院したんだ~。吸うど、かがあにおごられんだ」
 よっちゃんは、食道にできた静脈瘤が破裂したことを、茨城の言葉で明るく
喋った。最初に見たとき、異常に痩せてるなと感じたが、そういうことだった
のかと思った。
 7時10分に会場に着いた。ほとんどみな揃っていた。
 先生がいた。私は、先生の前に坐った。

 先週、OB会のことこんなふうに書き始めたが、これではいつになったら終
わるのか分からない。日々会社でくだらないことがありすぎて、心も体も疲れ
果ててしまってるのに…。
 OB会のこと書かなければ他のこと九想話に書けないな、なんて思い、ずい
ぶんサボってしまった。

 OB会は楽しかったです。52歳になった先生はほとんど変わっていなく、
現在もフルートを吹いているという。茨城で、フルートだけのオーケストラを
作っていて、そこのリーダーをやっているらしい。5月28日水戸でコンサー
トを開いたそうだ。
 私が3年のとき大学を卒業してやってきた先生には、いろいろなことを教わ
った。カラオケで森進一ばかり歌うのには驚いた。これだけは、年取ったなと
思った。
 ここにも以前書きましたが、私を好きだといってくれたアルトサックスが来
ていた。半年後、私を捨てて彼女が次に付き合ったトランペットもいた。そし
て、彼と別れて結婚したフレンチホルンもいたんです。
 ひとつ心残りだったのが、テナーサックスの女性と一言も話せなかったこと
だ。彼女は、アルトサックスと同級で親友だ。一次会でも二次会のカラオケボ
ックスでも、なぜか話せなかった。彼女は高校を出てから銀座のデパートに勤
めていて、その頃半年ほど何度か会っていた。今回のOB会で一番話したい人
だった。
 でも、話さなくてよかったのかもしれない。

コメント
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