2013年5月4日(土)
滝川バスターミナルよりバスに乗車しました。
石狩川(国道451号線の「滝新橋」より)→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/6d/e9cfd2e50a309ba447aa008f139165c1.jpg)
右にちらりと見える「たきかわスカイパーク」。
そこではグライダーの体験飛行ができるらしいです。
飛行機が超苦手な私にはとてもとても・・・
石狩川はアイヌ語の「イシカリベツ(曲がりくねった川)」が語源です。
その通り、クネクネ蛇行していたので、たびたび氾濫し、流路もしょっちゅう変わり、その名残りとして、至るところに三日月湖が残っています。
洪水被害を防ぐために川の直線化改修工事がなされ、その結果100キロも長さが減り、日本一長い川の座を明け渡すようになったといいます。
12時半頃、皆様お察しのとおり、終点の「新十津川(しんとつかわ)役場」に到着。
「新十津川役場」バス停→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/84/8661210480df64e91d31851c22e6fa9f.jpg)
視線を右に向けると役場庁舎です。
(251)北海道樺戸(かばと)郡新十津川町役場→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/70/0c710a6d8b724b40e01dd467857db8e3.jpg)
奈良県の南部に十津川村という、まさに秘境といった中にある村がありますが、その出身者が入植したのが始まりです。
おととしの台風12号による豪雨被害を受けた十津川村に対し、新十津川町が様々な支援をしたというニュースをよく耳にしました。
役場庁舎正面を背にして右の方向→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/4f/4128e3d661ec735bc0e83d3f8e3c5707.jpg)
手前の交差点を左に歩きます→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/4d/eb300aa86fcbc52de41c824fe250ecbf.jpg)
突き当たりを右に→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/d3/c88aa42439d466eeeb5ac62126e1f3ca.jpg)
すると目の前は、これです。
↓札沼(さっしょう)線の終点・新十津川駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/9f/b61b931fbefc0e95caa8591d48c84a27.jpg)
←ホームから
時刻表→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/d1/7ab0a70a1aaeb1dd9d5711b6d6d06e11.jpg)
一日僅か3本しかありません。
駅全体の風景
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/9b/d86c65653be87529c1d6bd548e89e94c.jpg)
こちら行き止まり→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/66/3531b10dd0e114fec3fb3c4d70673144.jpg)
40年位前まではさらに先に線路が続いていました。
札沼線の名はかつては、札幌と石狩沼田を結んでいた事に因るのですが、新十津川と石狩沼田の間が廃止されてしまいました。
列車は12時59分に発車します。
↓車窓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f9/16be0fbe6ee75eb959f712ad4bb01e8e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/90/0cfae1280c2dcd4514066673befacd1c.jpg)
こんな感じの風景が続きます。
50分位乗って、石狩月形駅で下車。
駅舎の中→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e8/079a786f731f46e518688d10ca144b5b.jpg)
↓石狩月形駅正面と駅前
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/a1/2f85acb45e7067565ad19e0684dd94dd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d8/0ef3b4fe8a8dba1fa4133c2083a1c2f3.jpg)
(252)北海道樺戸郡月形町役場→![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/86/97715b440c0a79d536fb59c91c08852a.jpg)
↓ここも視線を右に向けると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6f/cf5b34b53df328dfb57403f89344e312.jpg)
月形樺戸博物館が建っています。
時間に余裕がありますので、見学してみます。
↓旧樺戸集治監本庁舎
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bd/ea3725879b8eb4586f27dc2f05b76f9c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/86/146c5893c65c4c3229ca8362b449234b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b7/1ffd8eddda5375e36f0529b87fa9bb29.jpg)
集治監は現在でいう刑務所です。一時、町役場にも使われていました。
なお、館内は写真撮影禁止になっています。
↓こちらは博物館本館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/46/9b0c42eaff3669bdf763c0f854c789ba.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/90/b2797d1f662e7dd7d12df1c581e21c94.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/2d/0663dc021004a9584917bd5b34cfd554.jpg)
ここは北海道開拓時代の集治監の歴史を扱った博物館です。
学芸員資格のある私の感想は、レベルが高度で、子供には難しすぎるかなと思いました。
樺戸集治監本庁舎は明治14(1881)年に開庁、大正8(1919)年に廃庁となる間、囚人を収容していました。
当時の政府の「囚人は極悪非道人なので、労働で野垂れ死にしても構わん。それで死んでも監獄費用が助かる。しかも、労働費用は安いから一挙両得だ」といった極悪非道人以上の酷い発想で、囚人達を開墾、道路・鉄道工事、炭鉱等の現場に送り込んでこき使いました。
周囲にはヒグマがおり、冬は厳寒の中、過酷な労働と不衛生な環境によって、多くの人達が命を失ったといいます。
やがて、明治27(1894)年に囚人の労働は廃止され、そうした労働は民間に委ねられたのですが、囚人に対して抱いた発想はそのまま雇い労働者に対する扱いにも引き継がれ、以前「常紋トンネル」で述べたような「タコ部屋労働」に取って代わったいったみたいです。
監獄についての観光施設は、何といっても網走が有名で、それはそれで悪くはないのですが、月形町の近くに来た際は、是非、ここも見ていただきたいと思います。
そして、今現在、我々が北海道で快適な暮らしができ、快適な旅行ができるのは、こうした囚人達が命と引き換えにその礎を作ってくれたからだという負の歴史を忘れてはいけないのだと思います。
旅行から帰ってきて1週間後、読売新聞の5月12日付け日曜版にデカデカとこの博物館の記事が掲載されていました。
出発前に出してくれれば、大いに参考になったのにな・・・
↓参考・カッコしてあるのはこれまで行ったところ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/e4/6c59cf90440f74863d8e08d011640a71.jpg)
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滝川バスターミナルよりバスに乗車しました。
石狩川(国道451号線の「滝新橋」より)→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/6d/e9cfd2e50a309ba447aa008f139165c1.jpg)
右にちらりと見える「たきかわスカイパーク」。
そこではグライダーの体験飛行ができるらしいです。
飛行機が超苦手な私にはとてもとても・・・
石狩川はアイヌ語の「イシカリベツ(曲がりくねった川)」が語源です。
その通り、クネクネ蛇行していたので、たびたび氾濫し、流路もしょっちゅう変わり、その名残りとして、至るところに三日月湖が残っています。
洪水被害を防ぐために川の直線化改修工事がなされ、その結果100キロも長さが減り、日本一長い川の座を明け渡すようになったといいます。
12時半頃、皆様お察しのとおり、終点の「新十津川(しんとつかわ)役場」に到着。
「新十津川役場」バス停→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/84/8661210480df64e91d31851c22e6fa9f.jpg)
視線を右に向けると役場庁舎です。
(251)北海道樺戸(かばと)郡新十津川町役場→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/70/0c710a6d8b724b40e01dd467857db8e3.jpg)
奈良県の南部に十津川村という、まさに秘境といった中にある村がありますが、その出身者が入植したのが始まりです。
おととしの台風12号による豪雨被害を受けた十津川村に対し、新十津川町が様々な支援をしたというニュースをよく耳にしました。
役場庁舎正面を背にして右の方向→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/4f/4128e3d661ec735bc0e83d3f8e3c5707.jpg)
手前の交差点を左に歩きます→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/4d/eb300aa86fcbc52de41c824fe250ecbf.jpg)
突き当たりを右に→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/d3/c88aa42439d466eeeb5ac62126e1f3ca.jpg)
すると目の前は、これです。
↓札沼(さっしょう)線の終点・新十津川駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/9f/b61b931fbefc0e95caa8591d48c84a27.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/af/fafc3cb7ed6c99c603d0c5491be2c570.jpg)
時刻表→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/d1/7ab0a70a1aaeb1dd9d5711b6d6d06e11.jpg)
一日僅か3本しかありません。
駅全体の風景
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/a0/0dff2ad621ac741da8699d6f6d8d409d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/9b/d86c65653be87529c1d6bd548e89e94c.jpg)
こちら行き止まり→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/66/3531b10dd0e114fec3fb3c4d70673144.jpg)
40年位前まではさらに先に線路が続いていました。
札沼線の名はかつては、札幌と石狩沼田を結んでいた事に因るのですが、新十津川と石狩沼田の間が廃止されてしまいました。
列車は12時59分に発車します。
↓車窓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f9/16be0fbe6ee75eb959f712ad4bb01e8e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/90/0cfae1280c2dcd4514066673befacd1c.jpg)
こんな感じの風景が続きます。
50分位乗って、石狩月形駅で下車。
駅舎の中→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e8/079a786f731f46e518688d10ca144b5b.jpg)
↓石狩月形駅正面と駅前
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/a1/2f85acb45e7067565ad19e0684dd94dd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d8/0ef3b4fe8a8dba1fa4133c2083a1c2f3.jpg)
(252)北海道樺戸郡月形町役場→
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/86/97715b440c0a79d536fb59c91c08852a.jpg)
↓ここも視線を右に向けると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6f/cf5b34b53df328dfb57403f89344e312.jpg)
月形樺戸博物館が建っています。
時間に余裕がありますので、見学してみます。
↓旧樺戸集治監本庁舎
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bd/ea3725879b8eb4586f27dc2f05b76f9c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/86/146c5893c65c4c3229ca8362b449234b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b7/1ffd8eddda5375e36f0529b87fa9bb29.jpg)
集治監は現在でいう刑務所です。一時、町役場にも使われていました。
なお、館内は写真撮影禁止になっています。
↓こちらは博物館本館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/46/9b0c42eaff3669bdf763c0f854c789ba.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/90/b2797d1f662e7dd7d12df1c581e21c94.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/2d/0663dc021004a9584917bd5b34cfd554.jpg)
ここは北海道開拓時代の集治監の歴史を扱った博物館です。
学芸員資格のある私の感想は、レベルが高度で、子供には難しすぎるかなと思いました。
樺戸集治監本庁舎は明治14(1881)年に開庁、大正8(1919)年に廃庁となる間、囚人を収容していました。
当時の政府の「囚人は極悪非道人なので、労働で野垂れ死にしても構わん。それで死んでも監獄費用が助かる。しかも、労働費用は安いから一挙両得だ」といった極悪非道人以上の酷い発想で、囚人達を開墾、道路・鉄道工事、炭鉱等の現場に送り込んでこき使いました。
周囲にはヒグマがおり、冬は厳寒の中、過酷な労働と不衛生な環境によって、多くの人達が命を失ったといいます。
やがて、明治27(1894)年に囚人の労働は廃止され、そうした労働は民間に委ねられたのですが、囚人に対して抱いた発想はそのまま雇い労働者に対する扱いにも引き継がれ、以前「常紋トンネル」で述べたような「タコ部屋労働」に取って代わったいったみたいです。
監獄についての観光施設は、何といっても網走が有名で、それはそれで悪くはないのですが、月形町の近くに来た際は、是非、ここも見ていただきたいと思います。
そして、今現在、我々が北海道で快適な暮らしができ、快適な旅行ができるのは、こうした囚人達が命と引き換えにその礎を作ってくれたからだという負の歴史を忘れてはいけないのだと思います。
旅行から帰ってきて1週間後、読売新聞の5月12日付け日曜版にデカデカとこの博物館の記事が掲載されていました。
出発前に出してくれれば、大いに参考になったのにな・・・
↓参考・カッコしてあるのはこれまで行ったところ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/e4/6c59cf90440f74863d8e08d011640a71.jpg)
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網走の博物館は行ったことがありますが、北海道の厳しい開拓には囚人によるものが大きいことも忘れてはいけないことですね。
北海道へ行くと、とかく素晴らしい景色やおいしい食べ物に目が行きがちですが、こうした歴史の裏の部分を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思っています。