ゆっくりのんびり市町村廻り

何年かかるか、もしかしたらできないかもしれないけど、日本の全市区町村の制覇を目指して頑張ってみる!

24日目 うつくしま福島 会津中通り その2

2012-09-28 22:26:21 | 南東北
2012年9月17日(月)


この日の行動を書く前に、前日乗った只見線の事でちょっと。
22日を最後にJR線でタブレットによる運行が終わるんですね(このブログを投稿する時にはもう終わっているんですが)。
全くその事を知らないで私はノコノコとやって来ていた訳でして、それなら見ておいても良かったかなぁ、とも思ってます。

そう言えば、タブレットがどうのこうの書いてあった駅のポスターか何かをよく見ましたね・・・
あまり興味なかったから気にしなかったんでしょうけど。
ちょっと残念でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日は7時33分会津若松発喜多方行きの列車でスタートします。

会津若松駅→
左は白虎隊の像

目指すは会津若松市とラーメンで有名な喜多方市に豆粒のように可愛らしく挟まれている福島県で一番面積の小さい自治体の湯川(ゆがわ)村です。
鉄道としては磐越西線の笈川(おいかわ)駅がこの村の唯一の駅で、役場の最寄駅でもあります。
最寄りと言いましても約2キロくらい距離がありますが。

10分乗りまして、その笈川駅で降ります。

典型的な田舎の駅です→

役場に向けて歩きます。

のどかな田舎道→

↓笈川幼稚園にある二宮尊徳(金次郎)の像

果たして園児には、この像の意味するところを理解できるのでしょうか?

↓(125)福島県河沼郡湯川村役場

質素な造りな庁舎です。


当初はここから約4キロ離れた塩川駅まで歩く計画でした。
というのも、笈川駅はほとんどの列車が通過するので、次に止まるのは10時2分の喜多方行きです。でも今日は喜多方の方へ行くつもりは全くなく、ならば会津若松へはというと何と12時50分までないという凄まじさ・・・
笈川の次の駅の塩川駅は全部の列車が停車しますので、そこまで歩くしかないと思ってました。

ところが、役場前から会津若松へ行くバスがあるを知り、たまたまですが、土日祝日は一日2往復しかない(平日でも6往復)うちの1本が役場前から8時12分に出ることが分かり、しかも会津若松市役所の近くまで運んでくれます。こういうのは有り難く使うことにします。

湯川役場前バス停→

↓冷房を付けてくれないので蒸し風呂状態の車中です


お陰さまで楽に(冷房なしは不満ですが)9時前に会津若松市役所に行けました。

↓(126)福島県会津若松市役所


堂々として風格のある建物。昭和12年に竣工されました。

会津若松市は現在の人口約12万5千人の、会津地方の中心地です。
明治22年に福島県で最初に市制を敷き、若松市となり、昭和30年に会津若松市と改称しました。
鶴ヶ城や白虎隊などで有名な観光地でもあります。

私が仙台に住んでいた頃は小学校の高学年でしたが、修学旅行の行き先がこの会津で、この会津若松は勿論、裏磐梯にある五色沼、昨日触れました「野口英世記念館」へも行きました。その時に衝撃的だったのが、やはり白虎隊の最期の事でその自刃場所は今でも脳裏に焼きついています。

さて、次にいわゆる「野口英世青春通り」に行ってみます。

神明通り→
町の中心部。
この通りを始めとして市内で今月22日から24日まで「会津まつり」が開催されます(これまた既に開催されま「した」になりましたが)。

「野口英世青春通り」は野口英世が15歳から19歳の時に過ごした街として付けた通りの愛称です。

野口英世青春通り→

野口英世の像→
野口英世青春広場という中に建ってます。

↓野口英世青春館

野口英世が手術を受けた旧会陽医院跡です。1階は喫茶店、2階は資料館になっています。


お城にも行きたいので、あまりここらへんに時間をかけられません。
会津若松には市民の足や市内観光のため、「まちなか周遊バス」というのが運行されています。この通りにもバス停があり、ちょうどお城方面へ行くバス(ハイカラさん号)がやってくる時間なので、それに乗ろうと私を含め5人位で待ってました。

定刻より少し遅く来ましたが、あいにく立ち客がいたものの、詰めれば入れるなと思っていたところ、なんと運転手さんが「満員だから、後からすぐバスが来るからそれに乗れ!」と言って去ってしまいました。
「すぐ」と言ったので、臨時でもあるのかと思いしばらく待ってましたが、待てど暮らせどやって来ない。
もしかしたら「すぐ」と言うのは乗せないための方便だったのでは?
次の定期便も30分しないとないし、それに乗れる保証もない。
次第に苛立ってきましたが、私は「このままではきっとしばらくバスは来ない。歩いて行った方がきっと早いだろう」とわりと冷静に判断し、暑いんですが距離にして1.5キロを足で行く事に決めました。バスと同じ経路でお城に行きましたが、結局バスには追い抜かれませんでした(私の勝ち?)。
同じように待っていた他の人はどうしたのかな~?

↓蒲生氏郷のお墓の入口


↓戊辰戦争終焉の地の案内板

左の歌を詠んでいる山本八重子は、来年の大河ドラマ「八重の桜」の主人公・新島八重の事です。
会津出身で、同志社大学を創立した新島襄の妻で、大河ドラマの幟が町の至る所にあります。

↓若松城(鶴ヶ城)の入口とお堀




↓赤い瓦のお城


戊辰戦争後の写真→

言わずと知れた会津若松市のシンボルです。
伊達政宗、蒲生氏郷、上杉景勝、保科正之ら有名な大名が治め、明治の戊辰戦争では藩士がこのお城で1ヶ月間戦い続けました。

天守閣に登りたかったのですが、バスに乗れず時間の計算に狂いが生じましたので、お城の周りを歩くに留めざるを得ませんでした。

売店で買ったソフトクリーム→


さて、「まちなか周遊バス」のあかべぇ号で駅に行きます。

あかべぇ号→

↓ハイカラさん号

駅に着いたら出発するところでした。

あかべぇ号は市内を時計回りに、ハイカラさん号は反時計回りに運行されます。


これから磐越西線で郡山に戻ります。その途中で降りたのは磐梯町駅です。

↓(127)福島県耶麻郡磐梯町役場



郡山からは今度は磐越東線に乗ります。
磐越東線は郡山市といわき市を結ぶ路線です。
磐越の「磐」は旧国名の磐城(いわき)から、「越」は越後から、それぞれ一文字ずつ取って組み合わせています。
つまり、今で言う福島と新潟を結ぶという意味ですね。
その磐越東線沿線で訪れたのは2箇所です。

(128)福島県田村市役所

↓最寄り駅は船引(ふねびき)駅

←構内にある人形

市内を流れる大滝根川→

田村市には「あぶくま洞」という鍾乳洞があり、岩手県の龍泉洞、高知県の龍河洞、山口県の秋芳洞などとともに日本六大鍾乳洞と呼ばれます。
中学生の時に遠足で行ったんですけどね、でも、全く覚えてないです・・・
元々は津波で被災した相馬市の松川浦という所で潮干狩りをする予定だったのが、あいにくの雨で中止となり、その代替地として「あぶくま洞」になったのです。

↓(129)福島県田村郡三春町役場


この町の目玉はなんと言っても日本三大巨桜のうちの一つの三春の滝桜です。
ただ、遠い所にあるし、咲いているわけでもないので当然行きません。

その代わり、三春城(舞鶴城)址に行ってみます。
↓急坂を登ります





本丸跡標柱→

↓三春藩藩主であった秋田氏の慰霊碑


三春町を眺める→

みはる交流館「まほら」→


さて、郡山に戻ります。

郡山駅→

役所は駅から遠いのでバスで行きます。

↓福島交通バス


(130)福島県郡山市役所
右が改築中の本庁舎、左が分庁舎です。

役所の目の前に開成山公園があります。「山」と付いてますが、山はありません。

↓郡山総合運動場開成山野球場

8月30日に巨人対中日の試合が行われてます(9対3で巨人の勝ち)。

市役所から離れたところにはこういうのもあります。

↓福島県双葉郡双葉町役場福島支所

現在、原発事故で避難している双葉町は業務を埼玉県加須市で執り行なっています。

戻りのバスは何でだか分かりませんが、駅前の通りがやたら渋滞していて、なかなか進みません。これなら歩いて行った方が駅に早く着くと思い、止まっている時に終点手前で降ろさせてもらいます。

↓駅まで歩く




なお、福島県庁を郡山市に移そうという運動があるらしいです。
確かに地理的に郡山市は福島県のほぼ真ん中にあり、福島市より人口も多く、かつて栃木県庁が栃木市から宇都宮市に移った例もありますし、他県の者が言うのも何ですが、理屈はある気がします。
先日行った長野県も同じで、しばしば松本市への県庁移転問題或いは分県運動が起こりました。


次に郡山から東京に向かって3つ目の鏡石駅で降ります。

↓駅前の風車

唱歌「牧場の朝」のモデルの町だとは知りませんでした・・・

↓(131)福島県岩瀬郡鏡石町役場


ここが今日のラストです。

↓駅には震災の影響と思われる痕がありました。




黒磯を経て、宇都宮からはいつものとおりビールを飲みながら優雅に過ごします。

↓グリーン車代(事前料金)750円です。



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23日目 うつくしま福島 会津中通り その1

2012-09-20 00:43:11 | 南東北
2012年9月16日(日)


折角のこの3連休、出かけない手はありません。
と言うわけで今日明日2日間、福島県の会津と中通りの地域に行こうと思います。
使う切符は「北海道&東日本パス」です。


今日もJR稲毛駅から4時49分発横須賀行き快速初電でスタート、まずは会津を目指します。
たまには京葉線にも乗りたいのですが、利便性が良くないし、東京駅を歩くのが面倒なので、どうしても総武線を使ってしまいます。
京成電車はもっと論外で、近所へ行く時しか使えません・・・


↓明けの明星をバックに稲毛駅西口を写す


上野駅から宇都宮を経て、黒磯駅に着きます。
会津へ行くにはさらに北へ、郡山という駅で磐越西線というのに乗り換える必要があります。
ところがこのまま脇目も振らず郡山へ行っても接続が悪く、1時間位空き時間ができてしまい、黒磯から1本遅らせても結果は同じなので、ならばという事で黒磯で下車し、役所に行きます。


↓黒磯駅正面

東北新幹線が駅の上を走ってます。

↓(121)栃木県那須塩原市役所


那須塩原市は平成17年1月1日に黒磯市、西那須野町、塩原町が合併して発足しました。黒磯駅の隣に東北新幹線の那須塩原駅があります。


↓駅近くの目に付いた建物


上は喫茶店だったか、下は和菓子屋さん


郡山では4分の接続時間で磐越西線の快速・あいづライナーに乗り換えます。
このあいづライナー、というより磐越西線、いつも混んでいて座れたためしがありません。
今回もやはりそうでした。
まぁ、那須塩原に寄った代償として仕方ありません・・・
それに40分くらいしか乗らないので、たいした事ないですしね。

座ると言えば、関西に行っていつも思う事ですが、老若男女問わず列車の中に入ってくるや空いている席を探すあの鋭い目ツキ、かなりコワイ。
それほどまでして座りたいのか・・・
という事を関西出身の人に話しをしたら苦笑していました(自覚はあるらしい)。


さて、この磐越西線は郡山市と新潟市を結ぶ路線です。
途中に観光地で有名な会津若松市があり、それまで猪苗代湖の北側に沿って進んでいくのですが、猪苗代湖はほんの一瞬程度しか見えません。
7月21日に新潟県側を乗っています。

車中から見る磐梯山→
スキー場か、景観を悪くしています。


猪苗代駅で降ります。

猪苗代駅→

↓駅前の野口英世博士三体像レリーフ


猪苗代町は1000円札で有名な野口英世の出身地で「野口英世記念館」があります。
その記念館には生家もありますが猪苗代湖畔にあり、駅からちょっと離れていまして、そこへ行っていますと役場に廻る時間がなくなるので、今日は行きません。

同じく裸婦の銅像→
去年の震災で黒い台から落っこちたらしいです・・・

↓(122)福島県耶麻(やま)郡猪苗代町役場


磐梯山→
こちらから見えるのはいわゆる表磐梯です。
明治21年に大噴火を起こし、大きな被害をもたらしましたが、噴火により磐梯山の北側が崩壊しました。
裏磐梯はその崩壊後の地肌剥き出しの、いかつい姿をさらしています。

亀ヶ城址公園→

↓猪苗代町むかし体験館(旧山内家住宅)



↓猪苗代駅ホーム(郡山方向)

行楽帰りの人で賑やかです。

次に会津若松へ行き、只見線の列車に乗ります。

会津若松駅の只見線列車→

只見線は会津若松から新潟県の魚沼市を結んでいます。
まさにローカル線の中のローカル線といった感じで、夏は青々とした山の、秋は紅葉の、冬は雪景色の中を只見川に沿って走り、車窓が素晴らしいとの事で人気のある路線です。
去年7月の新潟・福島豪雨の影響で一部区間が不通となっていまして、代行バスが運転されています。

↓空調設備がないのか故障か、昔ながらの扇風機で暑さを凌ぎます


↓しばらく会津盆地をゆっくり走ります
←阿賀川




↓山間部に入りました。ガクンと速度が下がり、うなりを上げて列車は走ります。





所々、豪雨の災害の痕が見えます。

2年前に通ったときは川全体にモヤが覆っていて、とても幻想的な風景でした(なぜか、写真を撮っていませんでした・・・)が、今回はきれいな川が見られてそれもまた良し。

↓終点・会津川口駅目前


↓会津川口駅構内


やはり、ここも日照のようで水量がかなり少なくなっています。

【↓ちなみに2年前】


駅前正面→

駅から高い場所に役場があります。

↓(123)福島県大沼郡金山(かねやま)町役場


さて、この先は不通区間になっています。只見町まで代行バスがでていますので、行ってみます。
いきなり崩落した鉄橋が見えたのですが、代行バスの速度が速く、タテ揺れが大きいので、撮影できませんでした・・・

バスの中→

↓列車の時と同じく只見川沿いを走ります


↑工事中の看板?が入ってしまいました・・・


←高架線に草が生えています

只見駅に着きました→
駅前→

まずは駅構内に入ってみます。

↓只見駅構内


列車の来ない駅はなんとも寂しいものです。
しかし、来月1日からこの駅と新潟県側は運行が再開されます。

その準備でしょうか?→

町の散策をします。

↓(124)福島県南会津郡只見町役場


只見町は福島県の西端に位置し、人口5千人ほど。
日本でも指折りの豪雪地帯で、新潟県寄りには全国屈指の田子倉ダムがあり、水力発電が盛んです。

↓只見川

常盤橋より、下流方向

しかし、駅周辺にさして見るものがなく、折り返しのバスが出るまでの1時間半、時間を潰すのは難儀です。
駅から持ってきた観光マップを見ると、只見温泉保養センターなるものがある。
仕方ないので、温泉に浸かっていようかと思い、行ってみます。

しもた屋になってました→

本当にどうしようもないのですが、あてなくブラブラするしかありません。

↓駅の新潟寄りにある転車台


近くの神社→

神社境内にある池→

↓現地の人に教えてもらった池の脇にある湧き水

もちろん、飲めます。


帰りのバス→

来た経路をそのまま引き返し、遅くに会津若松に戻って来ました。
会津若松駅→

今日は会津若松市に泊まります。

↓ニシンの天ぷら

なぜかこれが会津の郷土料理みたいです。
ニシンの山椒漬けなら話しは分かりますが・・・

会津そば→
これまた会津自慢。

「こづゆ」というのを食べたかったんですが、このお店にはなし!



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22日目 信州中南部 その2

2012-09-15 00:37:01 | 甲信越
2012年9月8日(土)

今日は松本市から始まります。

松本駅お城口→

本来であれば役所へ行き、松本城や旧開智学校を観光すべきですが、行きません。
また来るであろうからその時にというのもあるのですが、松本から今日のメインの上伊那地域へ行く直通電車があり、役所などへ行ってその電車にも間に合わせようとすると朝が慌しくなるというのが第一の理由です。


さて、まずはその電車でJR飯田線の伊那松島という駅までゆったりと行きます。

飯田線というのは愛知県の豊橋駅から長野県の辰野駅までの約200キロを結ぶ路線で、駅数が100近くあるので、走ってはすぐ停まる、走ってはすぐ停まるを繰り返すような感じの路線です。
元々人気のある路線でしたが、近年の秘境駅ブームによりそれを多数抱えた飯田線は一段と注目されてます。天竜川の渓谷もきれいですね。
ただし、今日はそのハイライト部分へは行きませんが。


朝から暑く、役場までに行く坂がきつい上に、昨日痛めた膝痛がぶりかえして出だしの悪いスタートになりました。

伊那松島駅→

↓(114)長野県上伊那郡箕輪町役場


役場近くに郷土博物館があり、時間的に余裕もあるので、学芸員資格を持っている私としては入らないわけにはいきません。

郷土博物館前に保存の機関車→

博物館は、①資料収集 ②資料整理保管 ③調査研究 ④展示(教育)といった四つの機能を備えていなければいけませんが、①②③は充実度は外部から窺い知ることは難しく、一般人が直に触れられるのは主に④だけで、そういう意味では、ここの博物館の④は今一つという感じがしました。
それと全く知られていない事ですが、公立の博物館では入館料その他博物館資料の利用に対する対価を徴収してはならない、と法律では規定されています。
まぁ、得てしてこういうものには例外が付き物で、それによって料金を取っている訳ですが・・・


伊那松島駅に戻りまして、次に行く所は伊那市です。
電車に乗り込んだところ、高校生で一杯となってました・・・
何故かこの路線はいつ乗っても高校生が多く、ある意味、賑やかで活気があって、個人的にはいい車内光景だと思っているんですけどね。


伊那市駅から歩くこと20分ほどで役所に着きます。

伊那市駅前→
↓駅前商店街

ひっそりとしています。

↓役所へ行く途中にあるあばら家


(115)長野県伊那市役所

伊那市の東部に高遠(たかとお)という城下町があり、桜でも有名な所です。

↓天竜川

平成大橋より(上流方向)

同(上流方向)


伊那市を去り、さらに伊那地域の奥へと、駒ヶ根市へ行きます。
乗った電車に鉄道地図なる冊子と睨めっこしている本格的ないわゆる鉄子さんがいて、駅に止まるたびに駅名標を写している・・・
頑張れよ!という感じで、駒ヶ根市役所の最寄り駅の小町屋という駅で降りました。
ちなみに私は駅名標を写す趣味はなく(珍しい駅名は写すこともありますが)、それと車両の××系などというものにも興味なく、寧ろ全然分かりませんので、あしからず。

小町屋駅→

↓(116)長野県駒ヶ根市役所


駒ヶ根市の人口、3万人余り。市名は木曽駒ケ岳の根っこに位置することに由来するらしいです。
昭和29年に赤穂町、宮田町、中沢村、伊那村の4町村が合併して成立した市です。
当時は3万人の人口で市になれたのですが、近くそれが5万人に条件が上がるという噂があって、早く市になりたい行政側の主導で合併が急がれました。
実はそれが引き金で、ある珍しい事が起こりました。その事は後ほど・・・

この駒ヶ根で飯田線を逆戻りします。
その方面の電車が来るまでに少し時間がありますので、(以前にも来たことはありますが)町の散策を兼ねて駒ヶ根駅まで歩きます。

↓商店街



やはりここも苦戦しています。

駒ヶ根駅前→
駅前のブロンズ像「あこがれ」→


駒ヶ根駅から2つ目の駅である宮田(みやだ)駅で下車します。

↓(117)長野県上伊那郡宮田村役場


↓役場横のグラウンドでやっていたソフトボールの試合をしばし観戦


↓木曽駒ケ岳方向を望む


↓この村は古くは宿場で随所にその名残りが見られます。





さて、ここでこの宮田という地名、お気づきでしょうか?
駒ヶ根市の合併で名を連ねていた「宮田町」です。
この合併は赤穂町(今の駒ヶ根市の中心部)の主導で話しが進み、合併も決定されたのですが、赤穂町と非常に仲が悪かった宮田町の住民のほとんどは合併に絶対反対の大合唱で、ついには国や県を巻き込んだ騒動となりました。
結局、一旦合併して市を成立させ、その後旧宮田町が分かれるということで落ち着きましたが、市にさえなってしまえば、たとえ人口が減っても市から降格しないという法律の盲点を突いた合併でした。
つまりこの宮田村は、町→市→村と姿を変えたという意味で珍しいのです。
ちなみに今まで市から降格した事例は一度もないそうです。


次の訪問先は南箕輪村です。
最寄り駅は北殿駅です。

しかし、駅前からいきなりの急坂です。落ち着いていた膝がまた痛くなる・・・

北殿駅前→

↓しんどい坂道を登る



↓(118)長野県上伊那郡南箕輪村役場



今日の上伊那郡の最終訪問地は辰野町です。

↓宮木駅から歩きます。


↓(119)長野県上伊那郡辰野町役場

ホタルで町おこしをしています。

↓あと12年



横川川→

辰野駅までブラブラします。

↓廃れた商店街(そればっかりで恐縮ですが・・・)




これまでいろいろと地方の町を見ましたが、駅前商店街はどこもこんな感じです。
その一方で幹線道路沿いは大型店舗で賑わってます。
特にこの辰野町は昔は中央線特急・急行が停まってましたが、岡谷から松本方面への短絡路が開通し特急・急行が通らなくなったこともきっと相当影響しているでしょう。


辰野駅から岡谷駅を経て、下諏訪駅で降ります。今日の最後の訪問です。

駅前の御柱→

↓(120)長野県諏訪郡下諏訪町役場


とある小児科医院の入口にて→

オルゴール通り→
駅から北側へ続く商店街をこう呼びます。「諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館」が歩いて10分ほどのところにあります(今日はもう閉館、残念)。

中仙道(国道20号線)→

↓下諏訪駅で17時40分発千葉行きあずさを見送る

(これに乗れば2時間早く帰れると)ちょっと心が揺れましたが、(乗車券と特急券を改めて買わないといけないので)ケチが勝った・・・
手前の石像は「万治の石仏」の2分の1の大きさのオブジェです。

駅構内の風鈴→
風が吹くとカラカラいい音。それと駅ではオルゴールがずっと流れていてとてもいい感じです。


諏訪湖→

下諏訪駅から甲府行きに乗りましたが、小淵沢駅で降りて、ビールやおつまみを調達し始発電車の大月行きに乗ります。

↓すっかり日も暮れた小淵沢駅

懐かしい塗装の電車です。

↓甲府盆地の夜景



東京駅中央線ホーム→

総武快速線で帰ります。




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21日目 信州中南部 その1

2012-09-10 23:05:53 | 甲信越
2012年9月7日(金)


「青春18きっぷ」がまだ2回分残っており、もうすぐ期限切れとなりますので、今日明日と、長野県は諏訪・木曽・上伊那地域を廻ってみます。

JR稲毛駅から、4時35分発御茶ノ水行き各駅停車に乗ることから始まります。

↓この駅の正真正銘の初電です


↓御茶ノ水駅で中央線高尾行きに乗り換えます


高尾で長野県松本まで行く電車に乗ります。

↓勝沼ぶどう郷あたりから甲府盆地の素晴らしい景観が一望できます。



今回のメインは長野県ですが、山梨県を通りますので、せめて1箇所くらいは山梨県の町を訪問しようと思い、県都甲府の西寄りにある韮崎駅で下車します。

(107)山梨県韮崎市役所

↓にらさき文化村・小林一三の生家跡石柱

実業家・小林一三は阪急電鉄を経営し、その手法は後の鉄道事業に大きな影響を及ぼしました。
「強盗慶太」の異名で有名な東急電鉄の五島慶太は、小林一三の手法を模倣したものだとされています。
阪急百貨店や宝塚歌劇団の創始者でもあります。

平和観音→
関東三観音の一つに数えられています(山梨は関東か?)。

↓韮崎駅から富士山を望む(雲がかかっていますが・・・)



いよいよ長野県に入ります。

中央線旧線橋梁→

富士見駅に来ました。
↓富士見駅に飾ってあった写真(上の写真の鉄橋です)


↓(108)長野県諏訪郡富士見町役場


八ヶ岳→

富士見というからには富士山が見えるのだろうと思ってましたが、見えませんでした。


富士見からは茅野(ちの)駅、塩尻駅の順に下車します。

茅野駅に降りたのは大学ゼミ合宿以来でしたが、今日降りてみてその時の駅前の記憶と全く違っていたので、やはり記憶なんてあてにならないもんだなぁと、実感しました。

(109)長野県茅野市役所

日本の市では一番標高の高い所にある(標高801メートル)の市役所です。
茅野市は八ヶ岳、白樺湖などの観光地に恵まれています。

↓諏訪大社の上社参道の大鳥居


塩尻駅→

↓駅前の温度計。高所のせいか、涼しい


(110)長野県塩尻市役所


塩尻市はかつては宿場町で、市名の由来は塩の搬送路の最終地点(尻は最後、末などを意味する)から来ているようです。

塩尻駅は中央線の途中駅ですが、ここを境にして、東京-塩尻を中央東線、塩尻-名古屋を中央西線と呼ぶことがあります。
その中央西線をこれから行きます。

↓木曽路の風景



宮ノ越駅→
源義仲(木曽義仲)挙兵の地

1時間ほど乗って、最初に降りたのは上松(あげまつ)駅です。
駅の近くに役場があります。

↓(111)長野県木曽郡上松町役場


↓ちょうどこの日はお祭り(諏訪神社例祭・上松祭)でした。


この町は中仙道の宿場で、今現在は「ひのきの里」と称しているとおり、檜を売りにしています。

↓駅前と駅入口にある電話ボックス



それより上松町で一番有名なのは、やはり国の名勝・寝覚の床(ねざめのとこ)ではないでしょうか?
これまで車窓でチラリとしか見たことがなく、折角ここまで来ましたのでゆっくり見てみたく、駅から約2キロありますが、歩いて行ってみます。

入口→

↓展望台より(川は木曽川)



ここは下に降りて川近くまで行ってさらに間近に見ることができます。
上の展望台は全く人がいないので、下もそうだろうと、荷物を展望台横の建物脇に置いていて身軽になって下っていったところ、何人かが、下から人が登ってくる・・・
けっこう斜面はきついのですが、荷物が心配なので急いで走って上り下りする羽目に。
もうちょっと、のんびり見ていたかったのですが・・・

↓接近してみます



↓岩場で遊ぶ少年。気を付けろよ!


↓駅に戻り、近くに宿場の古い町並みが残っていますので、少し散策します。





次にお隣の木曽福島駅へ行き、17分後に王滝村行きのバスに乗る予定です。
しかし、再びここへ戻ってくる頃には遅い時間なので、今のうち駅近くにある木曽町役場へ行きます。

ところが、持って行った地図がやや縮尺分母の大きいもので、役場の大雑把な位置しか分からず、駅は町の高台にあり、役場は比較的その近くにあるのですが、間違えてノコノコと吸い込まれるように低地の市街地に下りるという失態を演じてしまいました。
ガソリンスタンドの人に場所を教えてもらったのですが、時間が迫っており今度は重い荷物を抱えてまたも急坂を走ったため、膝の筋を痛めてしまい、歩くと激痛が走るようになりました・・・嗚呼~

↓(112)長野県木曽郡木曽町役場

なんだか、土木事務所っぽい・・・

なんとかバスにも間に合い、約40分かけて王滝村へ行きます。

↓王滝村行きバスの中

なんと運賃、わずか200円!

↓御岳湖


写真では小さくしか写ってませんが、地肌がかなり露出しています。ここも日照りが続いているようです。


↓終点・王滝バス停とその周辺




↓バス停近くの民家の犬。私を威嚇し続けていた・・・


↓(113)長野県木曽郡王滝村役場


役場の前の通り→

王滝村は長野県の南西部、御嶽山のふもとに位置しています。
何年か前にこの村のスキー場(おんたけスキー場)の経営不振により、村の財政が悪化したとして話題になりました。
その後、経営を民間会社にまかせ、「おんたけ2240」と改称しましたが、度重なる不祥事を起こした挙句にその会社は撤退してしまいました。来るべきこの冬は新たな経営会社が見つかったようです。
ただ、雪質はいいらしいので、私はやりませんが、スキーをする方は是非このスキー場へ行ってみて下さい!

↓ちょっとブラブラします



旅館街?→

観光案内所で御嶽山の見える場所を聞いたところ、またしても山を登らないとその場所へは行けず、
しかも今日は雲がかかっていて全容は見えないらしい。

バス停そばの観光案内所→
村民が集う場所としての役割も負っている感じでした。

それでもとりあえず山を登って行きましたが、登る事自体は問題ないのですが、下ると膝が痛い・・・
クマが出てきてもイヤなので途中でやめました。

ここで引き返す→


再び木曽福島駅に戻り、松本行き電車に乗ります。

木曽福島駅前→

今日は松本市にて泊まります。

松本駅お城口→

↓信州と言えば、やっぱりお蕎麦!


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