平成28(2016)年12月31日(土)
関西線をさらに東へ東へ→
奈良駅から3つ目の加茂駅で気動車に乗り換えて、木津川の渓谷美を堪能し始めるや否や早速一つ目の笠置(かさぎ)駅で降りねばなりません。
この加茂駅から東、三重県の亀山駅までは田舎な区間でありながら概ね1時間に1本の運転があるので、この沿線にある2自治体はそれぞれ1時間滞在することにします。
本音を言えば、訪ねた所は出来れば1時間半程度はいたいのですが仕方ありません。
笠置駅→
桜と渓谷美で知られる駅みたいです。
↓駅前には、後醍醐天皇の倒幕を目的とした鎌倉時代末期の戦い・元弘の変(元寇にあらず)の笠置合戦を再現したものがあります。
笠置山に籠った後醍醐天皇側は僅か3,000余人、そこを取り囲む幕府軍は完璧にイジメであろう25倍、75,000人で包囲する。
これではいくら何でも天皇側は歯が立たないだろうと思いきや、山は巨石・怪石で覆われた「天然の要害」、再現にあるとおり弓で狙い撃ちするわ巨岩を投げつけるわで幕府軍は相当難儀したという。
最終的には天皇は捕えられ隠岐へ流されてしまったのですが。
↓駅から木津川までは、中々味わいのある街並み。
笠置大橋を渡って木津川の右岸側へ。
橋から見る川→
川辺にはこのクソ寒い時期でもかなり人が寄ってきているキャンプ場。
近くには「天然わかさぎ温泉笠置いこいの館」という天然温泉施設もあるので、冷え冷えになったら一時しのげるし。
尤も温泉は大晦日・元日は休みみたいですが。
(640)京都府相楽(そうらく)郡笠置町(ちょう)役場→
日本で2番目に人口の少ない町だそうで、その数僅か1,400人程。
1位は以前登場した山梨県早川町。
町HP内には町長さんのあいさつとして「3年前は出生児ゼロ、最近の国勢調査では府下最高の人口減少(中略)ワースト面がマスコミに取り上げられ(中略)駅前商店街もあと5、6年すればシャッター通りになってしまう(中略)2040年には人口は693人になると予想(後略)」と、涙目に(?)語っています。
この町は川遊びには良さげだし温泉もあるし、特産品はキジ肉・しいたけ・鴨肉・鮎などで、郷土料理はぼたん鍋・きじ鍋くらいしかなさそうなのが少々弱いけど、要は自然豊かな町。
ほんの休暇には持って来いなんでしょうけどね、現実的には長い事はいられないよね・・・。
町西部に隣接する木津川市に笠置町の飛び地があるのですが、気持ち悪い程グチャグチャした形をしています(地図を見てもらえれば分かります)。
役場背後の高台から→
ところで、笠置町にはその手のマニアには超有名な建物があるそうです。
↓てっきり川の左岸側にあるこの旅館がそれかな?と思ったのですが・・・。
↓実際、一見仕舞屋っぽいんだけど、一部明かりが灯っていたりと、よう分からん旅館。
浴室が開けっぴろげになっていたので、ちょっと侵入させてもらいました→
やっぱり仕舞屋だよな~。
それはそれで、実際には有名物件はこれではありませんでした。
↓駅を出てすぐ左手の山腹にある、ポツンとドでかいホテル跡。
昔の「笠置観光ホテル」で、特に夜なんかはかなりヤバイ場所だとか。
なお、笠置山もそれで有名なスポットみたいです。
怖いもの知らずとか命知らずの人向けでもある笠置町。
次、またまたお隣の大河原駅→
宮城県にも大河原駅がありますが、あちらは「おおがわら」。
こちらは「おおかわら」。
関西線と木津川に挟まれた国道163号線→
車が全く走っていません。
これまでどんなに人がいない市町村でも車だけは元気に動いていたものですが・・・(離島や山奥なんかは除く)。
そんなに落ちぶれた所なのかと思いつつ、駅から東に向けて歩きます。
(641)京都府相楽郡南山城村(むら)役場→
一応「村」ではありますが、笠置「町」よりも多い人口の2,800人余り。
ま、数は村に相応しいけど。
特産は建物にあるとおり日本三大銘茶の一つである宇治茶。
車がないのはこういう理由からでした→
↓失礼ながら、ここを買いたいという業者は、どんな目算があるんだろう?
役場からそう遠くない所に、日本建築学会による「全国の建物2000棟」にも選ばれ、土木学会推奨の土木遺産に認定されている大河原発電所という大正8(1919)年に運転開始の水力発電所があるのですが、それを知ったのは帰った後の事です。しまった・・・。
駅の西側にも行ってみましょう→
恋路橋は沈下橋→
橋の向こう岸の小字は「北海道」。
だからと言って北の大地とは何の関係もなさそう。
向こう岸には「恋志谷(こいしだに)神社」という縁結びの神様があります。
名前が「恋を志す」とあるくらいですからねえ、名前はかなりいい。
実際、後醍醐天皇に纏わるお話しがあるそうです。
ところがこの神様のお守りは、春と秋の大祭(4月2日と9月2日)じゃないと買えないのだという。
なので、このレアお守りを手に入れられればめでたく恋愛成就するかも。
人はいないけど、見る所は結構あるやん、南山城村!
↓14時頃発の気動車に乗り、亀山で乗り換えて一気に名古屋へ行く予定。
三重県に入って大勢が下車する伊賀上野駅でハッとする。
伊賀上野駅は伊賀市の玄関口。そしてまだ伊賀市はクリアしていません。
日没までまだ2時間程あるので、そこそこの町歩きができます。
ただ、この日は愛知県安城市での宿泊予約しているので今更変えられません。
何で伊賀市での年越しを考えなかったのだろう・・・。
一年の最後の最後で大ポカをやってしまった私めでございました。
参考・カッコしてあるのはこれまで行った所→
関西線をさらに東へ東へ→
奈良駅から3つ目の加茂駅で気動車に乗り換えて、木津川の渓谷美を堪能し始めるや否や早速一つ目の笠置(かさぎ)駅で降りねばなりません。
この加茂駅から東、三重県の亀山駅までは田舎な区間でありながら概ね1時間に1本の運転があるので、この沿線にある2自治体はそれぞれ1時間滞在することにします。
本音を言えば、訪ねた所は出来れば1時間半程度はいたいのですが仕方ありません。
笠置駅→
桜と渓谷美で知られる駅みたいです。
↓駅前には、後醍醐天皇の倒幕を目的とした鎌倉時代末期の戦い・元弘の変(元寇にあらず)の笠置合戦を再現したものがあります。
笠置山に籠った後醍醐天皇側は僅か3,000余人、そこを取り囲む幕府軍は完璧にイジメであろう25倍、75,000人で包囲する。
これではいくら何でも天皇側は歯が立たないだろうと思いきや、山は巨石・怪石で覆われた「天然の要害」、再現にあるとおり弓で狙い撃ちするわ巨岩を投げつけるわで幕府軍は相当難儀したという。
最終的には天皇は捕えられ隠岐へ流されてしまったのですが。
↓駅から木津川までは、中々味わいのある街並み。
笠置大橋を渡って木津川の右岸側へ。
橋から見る川→
川辺にはこのクソ寒い時期でもかなり人が寄ってきているキャンプ場。
近くには「天然わかさぎ温泉笠置いこいの館」という天然温泉施設もあるので、冷え冷えになったら一時しのげるし。
尤も温泉は大晦日・元日は休みみたいですが。
(640)京都府相楽(そうらく)郡笠置町(ちょう)役場→
日本で2番目に人口の少ない町だそうで、その数僅か1,400人程。
1位は以前登場した山梨県早川町。
町HP内には町長さんのあいさつとして「3年前は出生児ゼロ、最近の国勢調査では府下最高の人口減少(中略)ワースト面がマスコミに取り上げられ(中略)駅前商店街もあと5、6年すればシャッター通りになってしまう(中略)2040年には人口は693人になると予想(後略)」と、涙目に(?)語っています。
この町は川遊びには良さげだし温泉もあるし、特産品はキジ肉・しいたけ・鴨肉・鮎などで、郷土料理はぼたん鍋・きじ鍋くらいしかなさそうなのが少々弱いけど、要は自然豊かな町。
ほんの休暇には持って来いなんでしょうけどね、現実的には長い事はいられないよね・・・。
町西部に隣接する木津川市に笠置町の飛び地があるのですが、気持ち悪い程グチャグチャした形をしています(地図を見てもらえれば分かります)。
役場背後の高台から→
ところで、笠置町にはその手のマニアには超有名な建物があるそうです。
↓てっきり川の左岸側にあるこの旅館がそれかな?と思ったのですが・・・。
↓実際、一見仕舞屋っぽいんだけど、一部明かりが灯っていたりと、よう分からん旅館。
浴室が開けっぴろげになっていたので、ちょっと侵入させてもらいました→
やっぱり仕舞屋だよな~。
それはそれで、実際には有名物件はこれではありませんでした。
↓駅を出てすぐ左手の山腹にある、ポツンとドでかいホテル跡。
昔の「笠置観光ホテル」で、特に夜なんかはかなりヤバイ場所だとか。
なお、笠置山もそれで有名なスポットみたいです。
怖いもの知らずとか命知らずの人向けでもある笠置町。
次、またまたお隣の大河原駅→
宮城県にも大河原駅がありますが、あちらは「おおがわら」。
こちらは「おおかわら」。
関西線と木津川に挟まれた国道163号線→
車が全く走っていません。
これまでどんなに人がいない市町村でも車だけは元気に動いていたものですが・・・(離島や山奥なんかは除く)。
そんなに落ちぶれた所なのかと思いつつ、駅から東に向けて歩きます。
(641)京都府相楽郡南山城村(むら)役場→
一応「村」ではありますが、笠置「町」よりも多い人口の2,800人余り。
ま、数は村に相応しいけど。
特産は建物にあるとおり日本三大銘茶の一つである宇治茶。
車がないのはこういう理由からでした→
↓失礼ながら、ここを買いたいという業者は、どんな目算があるんだろう?
役場からそう遠くない所に、日本建築学会による「全国の建物2000棟」にも選ばれ、土木学会推奨の土木遺産に認定されている大河原発電所という大正8(1919)年に運転開始の水力発電所があるのですが、それを知ったのは帰った後の事です。しまった・・・。
駅の西側にも行ってみましょう→
恋路橋は沈下橋→
橋の向こう岸の小字は「北海道」。
だからと言って北の大地とは何の関係もなさそう。
向こう岸には「恋志谷(こいしだに)神社」という縁結びの神様があります。
名前が「恋を志す」とあるくらいですからねえ、名前はかなりいい。
実際、後醍醐天皇に纏わるお話しがあるそうです。
ところがこの神様のお守りは、春と秋の大祭(4月2日と9月2日)じゃないと買えないのだという。
なので、このレアお守りを手に入れられればめでたく恋愛成就するかも。
人はいないけど、見る所は結構あるやん、南山城村!
↓14時頃発の気動車に乗り、亀山で乗り換えて一気に名古屋へ行く予定。
三重県に入って大勢が下車する伊賀上野駅でハッとする。
伊賀上野駅は伊賀市の玄関口。そしてまだ伊賀市はクリアしていません。
日没までまだ2時間程あるので、そこそこの町歩きができます。
ただ、この日は愛知県安城市での宿泊予約しているので今更変えられません。
何で伊賀市での年越しを考えなかったのだろう・・・。
一年の最後の最後で大ポカをやってしまった私めでございました。
参考・カッコしてあるのはこれまで行った所→