ゆっくりのんびり市町村廻り

何年かかるか、もしかしたらできないかもしれないけど、日本の全市区町村の制覇を目指して頑張ってみる!

104日目 北部九州・史跡巡り(10)~東峰・日田

2015-01-12 23:46:48 | 九州
2014年10月11日(土)


今日は成人の日。ですが、私には成人式の思い出がありません。
案内状を紛失してしまって会場がわからなかったこと、
それとその翌日に試験があったので勉強しないといけなかったこと、
さらには、私はその時にはまだ20歳になっておらず、「成人」と言われても今一つピンとこなかったこと等、いろいろとあった訳ですが、成人式のニュースで楽しそうな様子を見るにつけ、複雑な気分になるのも事実であります。

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↓うきは市でようやく体勢を立て直した私は、筑後吉井駅を14時前を後にし、筑後川に沿ってグングン山奥へ向かい、大分県日田市に突入。


↓いい駅名であると専らの評判の夜明(よあけ)駅で下車。


駅にはこういうものが置かれ、自由に鳴らせます→
明け方にこれを鳴らす(近隣に迷惑ですが)なんていうのも風流哉。
2つ上の写真の、右にカーブしていっている日田彦山(ひたひこさん)線に乗り換えます。

↓んで、またすぐに福岡県に入ったりする。


降りた駅はここ→

↓ホームは高台にあるので、町を一望できます。

木々がちょっぴり邪魔。

こんな駅なので、駅舎は下の方→
77段あるそうです。

古い姿のままの駅舎→
駅舎の喫茶店からは、客の賑やかな笑い声が周りが静かな分、否が応にも響き渡ります。
実はこの駅、ムチャクチャ有名な方が小さい頃に利用していたというのですが・・・。

滞在予定時間は僅か30分程度しかないので、またもせわしなく散策。

↓駅前通りを歩いて突き当たりの国道211号線


↓(450)福岡県朝倉郡東峰村(とうほうむら)役場

人口2,300人あまりのこの小さな山村は、平成17年に小石原村と宝珠山村が合併して成立。
村+村=村で意味あったの?っていう合併です。
看板にあるとおり、「日本で最も美しい村」連合に加盟しています。

↓そんな「美しい村」であるのだからこれくらい当然!


役場のちょっと先→
この時にはまだご存命であった氏。嗚呼、合掌。
なんでまた、このような所でこんな企画展が?
氏の父親が宝珠山の炭鉱で働いていた関係で、氏が小さい頃しばしばこの地を訪れていたというのです。
その炭鉱は昨年のNHK朝ドラ「花子とアン」に出てきた蓮子お姉さまの嫁ぎ先である嘉納伝助のモデルとなった筑豊の石炭王・伊藤伝右衛門が経営していたもの。
「いぶき館」の建物は、彼が邸宅の一部をこの地に移して、社交場「炭坑クラブ」として使っていたであるとの事。
不謹慎ではありますが、ある意味タイムリーになってしまったこの企画展、まだやっているんかな?

ふれあい広場から→
左端の建物が「いぶき館」と思いますが。

広場にある坑道入口の跡→
昭和38(1963)年に炭坑は閉山。

↓15時半すぎ、日田駅へやってきました。




↓この町は見所満載で広範囲に渡るので、駅横の観光案内所でチャリを借りることにします。

ただ、大牟田と違って17時までなのが恨めしい。

(451)大分県日田市役所
江戸時代は日田金・日田銭といった金貸し屋で有名で、九州の金融の中心的役割を果たした
「天領日田」。天領とは幕府直轄領の事です。
いつだったか有名になった中津江村(なかつえむら)は、合併で日田市が呑み込んでおります。

さ、あとはひたすら観光するだけ。
日田に来るのは初めてではないのですが、これまで素通りしていました。
で、実際市内を廻ってみると、私が全く想像していなかったそれはそれは素晴らしい風景が広がっていたのでございます。

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↓参考・カッコしてあるのはこれまで行ったところ



103日目 北部九州・史跡巡り(5)~大牟田・荒尾

2014-12-24 00:31:37 | 九州
2014年10月10日(金)


↓トンネルを抜けると、そこではなかなかよろしき眺め。

マンションが目障りだけど。

荒尾駅脇の踏切を通り、→

駅前を駆け抜けます。→

(445)熊本県荒尾市役所
福岡県ではなく、熊本県に存在しているというのがかなり違和感ある、人口約5万人あまりの市。

最後に一箇所だけ見たいものがあるので、とにかく急いで戻らんと!

↓国道389号線の四山(よつやま)神社・南側表参道

この神社は、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) が降臨された跡と伝えられており、「虚空蔵(こくんぞ)さん」との愛称で呼ばれているそうです。
毎年2月13日と9月13日には大祭が催され、境内で「福寿銭」と呼ばれる5円玉を受け取り、それを財布の中に入れておくと商売繁盛の願いが叶うらしい。
因みに山の標高は56メートル、上からの眺望、さぞよかろう。

↓その先右手に、線路を敷けばまだ使えそうな西原(にしばる)駅跡

三池鉄道の廃線跡。先ほど行った「三池炭鉱宮原坑跡」横の廃線跡はこの路線。
この鉄道は、石炭輸送のために敷設されたものですが、旅客輸送も行っていたみたいです。
見たかったのはこれらではないんだ・・・。

再び大牟田市へ→

見たかったのはコレ、そのためだけにわざわざやってきた三池港。

閘門(こうもん)→
明治41(1908)年に完成。案内板には「三池港の大きな特徴である閘門式水門は、有明海の干満差が5メートル以上もあるため、大型船が着岸できるように造られた施設です。この水圧式水門によりドック内は常時8.5メートルの水深を維持でき1万トンクラスまでの荷役が可能となりました」とある。
写真真ん中右寄りの柱が何本か建っている部分が開いたり閉じたりするって訳ですな。つまり右の海水が引けると門が閉じられるのです。
ただ、焦ってやってきたというのに・・・。遠くからでしか見られず、面白くない。

市内を流れる諏訪川→

何とか18時前に大牟田駅に戻り、自転車を返却。
でも、観光案内所がこんな時間までやっていて、助かりましたよ。
欲を言えば、大牟田の商店街も歩きたかったところですが・・・。

↓駅前で目つき鋭く睨みを利かせているネコ

お前見ない顔だな、とガンつけられているようだ(笑)。

ワルガキ追放?→

↓いやいや、追放するものとはワルガキを増やす(恐れのある)これ。

かなり昔から全国的にあちこちにあるポストのようですが、初めて見ましたよ。

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103日目 北部九州・史跡巡り(4)~大牟田・荒尾

2014-12-20 23:53:37 | 九州
2014年10月10日(金)


↓お次は、一度も甲子園で黒星を喫したことのないという、有名な三池工業高校の敷地の中にある三池集治監跡。



明治16(1883)年に開設されたこれ、今は建物はなく、残っているのは石垣と写真のレンガ壁の、たったこれだけ。ま、見るほどではなかったな・・・。
でも、ここの囚人を炭鉱で牛馬の如くこき使って、それはそれは地獄さながらの労働環境であったらしいです。
以前、北海道へ行った際に「樺戸(かばと)集治監」を紹介しましたが、恐らくはそこと同じ光景がここ大牟田でも見られたであろうことは想像に難くないです。

↓宮浦石炭記念公園から伸びている鉄道(線路は途中から剥ぎ取られてます)に沿って進むと、明治31(1898)年に開坑した三池炭鉱宮原坑跡が右手に見えてきます。


↓左には観覧車に、チラっとジェットコースター

荒尾市にある九州でも随一の遊園地・グリーンランド。
この遊園地にはウルトラマンランドなるものが隣接、昔のウルトラマンシリーズをよく見ていた私にとっては、非常に気になる!(多分、ウルトラマンや怪獣の着ぐるみが暴れまくっているだけなんでしょうけど)ただ、よく調べてみたら何と昨年閉園・・・。

↓高く聳えるのが、ここのシンボル竪坑櫓(たてこうやぐら)

竪坑櫓とは、石炭・人・資材などを運ぶケージと呼ばれるカゴを上げ下げする設備。
その後ろにあるのが捲揚機室で、櫓の前はデビーポンプ室外壁の一部。

デビーポンプ室の中を覗いてみる→
この日の大牟田は気温30度あって暑いのですが、ここからは冷気が漂ってきて、ひんやりさわやか~。

遠くから→
広っぱにポツンとある様は、兵どもが夢の跡を感じさせる・・・。

シャカシャカ自転車を走らせて、お隣の熊本県・荒尾市入り。

万田坑に到着→
万田坑は古くは室町時代に発見されたていたという炭鉱で、明治時代に入って官営となった後、明治22(1889)年に三井の経営となり、平成9年に閉山。
多くの炭鉱遺構が残っていまして、絶対に見逃せない所。
後ろにある施設は万田炭坑館という資料館ですが、時間的にそちらへは行けそうになく、泣く泣く断念。

ではでは、中へ(入場料\410)。

入口→
手前の建物は第二竪坑巻揚機室、その奥には第二竪坑櫓。

巻揚機室の中→
ぶっといワイヤのでっかい巻揚機には圧倒されますよ(写真ではその雰囲気がよくわかりませんけど)。

事務所(左)→
櫓の下の建物は「安全燈室及び浴室」。

おまけ→
風呂。窓にはご丁寧にも踏み台が用意してありまして、おおっぴらに覗けます。
ただ、覗きのドキドキ感、全くなし。

↓職場とその中



坑内で使う機械の修理したり、工具を造ったりする場所。
「ご苦労さん!」の貼り紙が、わざわざ遠く千葉からやってきた私を慰労しているかのよう(勝手な思い込み)。

あっという間に閉館時間が迫ってきました。という事は17時前。
自転車の返却が18時までなので、あと1時間しかない!

慌てて次へ→
県道29号線の異様に大きいトンネルに向かってエンヤコラ。
ここを抜けると市街地、有明海、雲仙が一望!

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