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唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

コマンダンテ COMANDANTE

2010年08月31日 | 好きな映画・良かった映画
コマンダンテ COMANDANTE [DVD]

TCエンタテインメント

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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
オリバー・ストーンが、アイゼンハワーからブッシュまで、歴代米国大統領10人と渡り合ってきたキューバ最高指導者、フィデル・カストロに迫るドキュメンタリー。「小さな強国」の指導者の素顔が明かされる。

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映画の中で、オリバーストーンの質問に答えるカストロにとても好印象を持ちました。

オリバーストーン自身がキューバの存在やカストロに対して好意的に思っていて、それでこういう映画になったとは思いません。最初の意図は、もしかしたら、キューバ、カストロの影の部分を暴き出そうと思っていたのかもしれません。いや、アメリカで言われているカストロ像が本当にそうなのか、ただ単に真実を知りたいだけかもしれませんが。
なんにしても、意図したかどうかにかかわらず結果的にとても肯定的に描かれていると思います。

アメリカで、上映禁止になったとちょっと聞きましたが、この程度の映画で禁止にしなくてはいけないほど、アメリカには弱みがあるのでしょうか。そんなアメリカ批判の映画ではないですからね。いや、結果的には、カストロを目の敵にするアメリカにとって都合の悪い映画であることは間違いないんだけれど・・・真実よりも、アメリカにとってどうかが優先されるわけですね。

インタビューに答えるカストロの姿勢がいいです。誠実さ、冷静さ、考え方、とても共感できるものになっていて、時にはユーモアもあり、2時間があっという間に過ぎていきました。

国の内情とか、民主主義の成熟度などはこの映画ではわからないところもあるし、キューバの状態を全面的に肯定するつもりもありませんが、インタビューの内容から、一革命家の戦い続ける姿勢、一政治家としての国を建て直すための努力はすさまじいものがあると思いました。信念、執念、怨念…よくわからないけど、ずっと一本筋を貫き通す人間の姿を感じました。

今テレビでガタガタやっている政治家のように、権力争いとか、利権で、中身もなく混乱させている人たちとは大違いです。

若い人たちへの人気もあることが映像では見られますが、(一緒に観た友達は、この映画に合わせて、演出したのかもしれないと言っていました。たしかにその可能性もあるしそこの真実はよくわからないけれど)政治家にあれだけ信頼を寄せられる国民ってうらやましいと思いました。

秘密警察みたいな話もちょっと出てましたけど、ブエナ・ビスタ…とか、この映画で見ているキューバの景色や人々からは、そんな空気は全く感じませんでした。

疑いだしたらきりがないですけどね。
少なくとも、この映画からは、そういう、否定的な「共産主義国家」の姿は感じませんでした。

カストロは革命に命をかけ、建国に人生をささげてる人だと感じます。
ゲバラのエピソードも出てきますが、ゲバラとは、最初の革命というところまでは共通の目的で一緒に戦ったけれども、革命が成功して、国をつくるという時点で2人の行動は大きく分かれている感じがします。ゲバラは、なんとなく、革命のための革命、国家転覆が自分の戦う意味だったのだと思います。そこが、今までキューバの国づくりを進めてきたカストロとは違います。

オリバーストーンの質問の組み立てもとてもよかったです。ただ流れを積み上げるのではなくて、いきなり違う質問をしたりして、相手が話の中身を頭で必要以上に組み立てられないようにして、いい意味で相手を困らせることに成功しているし、それをやったから、カストロの人間性が見えたのだと思います。退屈なインタビューにもなってないし。

このやり方で、オバマとか、ゴルバチョフとか、日本でいえば菅直人とか小沢一郎とか、小泉とか、インタビュー形式で映画を一本づつ作って比較したら、おもしろいかも。その時に、その人が本物なのか、それともメッキがはがれちゃうのか、わかっちゃうような気がするんだけど。

そういえば、記者会見で記者にキレる政治家が増えた気がしますが、それも、政治家がどんどん小物になってきている結果なのかもしれませんねえ…

どうでしょう。

宗教はアヘン

2010年08月31日 | ありがたいお言葉
コマンダンテで宗教はアヘンと思うかという質問があって、マルクスが宗教=アヘン=悪いものみたいに使われていて、マルクスの意図とちょっと違うと思ったので、インターネットで調べてみました。日本共産党のホームページにちょうどその質問が出ていたので、それを勝手にコピペしちゃいました。


マルクスが言った「宗教はアヘン」とは?

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 〈問い〉マルクスが言った「宗教はアヘン」とは、どんな意味で、なぜ今も話題になるのですか?

 〈答え〉マルクスは、25歳の時の論文「ヘーゲル法哲学批判・序説」のなかで、「宗教上の不幸は、一つには現実の不幸の表現であり、一つには現実の不幸にたいする抗議である。宗教は、なやめるもののため息であり、心なき世界の心情であるとともに精神なき状態の精神である。それは民衆のアヘンである」と書いたことがあります。

 この文脈からも明らかなように、アヘンを単純に毒薬という意味で使っているのではありません。アヘンは乱用すれば有害ですが、アヘンの成分から作られるモルヒネは、鎮痛剤として使われています。

 アヘンという言葉には、宗教に対するマルクスの批判もこめられています。宗教は民衆にあきらめとなぐさめを説き、現実の不幸を改革するために立ち上がるのを妨げている、という意味です。ここには、当時のヨーロッパで宗教が果たしていた歴史的な事情が反映しています。キリスト教は、国王権力と支えあう関係になって、専制支配のもとで苦悩する民衆に忍従を説いていました。マルクスはそうした宗教の役割を批判したのです。

 マルクスがアヘンという言葉を使った背景には、当時のヨーロッパでアヘンが話題となっていたという事情もあります。イギリスが植民地インドで製造したアヘンを中国(清)に密輸し、アヘン戦争が起こった時代でした。

 反動勢力は、「宗教はアヘン」というマルクスの言葉をわい曲して、科学的社会主義を攻撃しました。それが今も影響しているといえます。しかし、マルクスが宗教を侮蔑(ぶべつ)していないことは、宗教によって不幸に抗議している、と述べていることからも明らかです。

 科学的社会主義は、反宗教の立場ではなく、宗教が実際に果たした役割を分析し、宗教がになった民衆への奉仕の意義を重視して、世界観の違いをこえた宗教者との共同をはかってきました。

 日本共産党は、日本の宗教には、一部に反社会的、反民主主義的動向がみられるものの、宗教界の多くの人びとが社会進歩に積極的役割を果たしていると考えています。日本共産党の綱領は「信教の自由を擁護し、政教分離の原則の徹底をはかる」と明記し、この方針をつらぬいて、宗教者との対話と共同を発展させています。