ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

抜き書き(「語られないもの」としての朝鮮学校)

2018年02月06日 21時59分15秒 | 
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…朝鮮人に対する偏見と差別が存在する日本で、在日コリアンが本名を使いながら生活することの大変さは本国の人々には理解し難い。特に、日本にやってくる留学生の場合、在日コリアンのこのような実態を見て、民族意識の低いことを批判することもある。自分たちは日本で本名を名乗りながら堂々と生活しているのに、なぜ在日コリアンはそうでないのかということだ。

…「本国人」というオリジナリティを持つ存在は、在日コリアンにとって憧れの(しかし、実際はなりたくないというアンビバレントな)目標ともみなされており、その裏面には日本での差別とそれに対抗して作られた「祖国と民族」に対する神話を強調してきた既存の民族教育と在日コリアン社会の雰囲気が存在していた。

…在日コリアン社会の雰囲気が次第に日本への定住に傾いていく状況で、民団の公式名称が「在日本大韓民国居留民団」から「在日本大韓民国民団」に変わり、「祖国へ帰る」という言説が空虚で非現実的なものになったとき、在日コリアンにとって祖国は当たらしい意味を与えられる必要がでてきた。だが、過去、民団と総連が主導してきた民族運動の言説の中で、「祖国」は過度に観念的な存在としてありつづけて。ある意味では、宗教的信仰にも似た抽象的存在に変わってしまった祖国の意味は、現実には新しい形態への転換を疎外しているといってよい。
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「語られないもの」としての朝鮮学校 Song Kichan
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抜き書き(多文化共生地域福祉への展望)

2018年02月06日 20時12分07秒 | 

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…①長時間労働と低い基本給:時間外労働によって生活資金を稼ぐことが常態化し、時間外労働の平均も112時k難から134時間と推計されている。②リスクが高く安全でない労働環境:大変劣悪・危険な労働環境であり、異常な高温(室内約38℃ー42℃で「まるで地獄だ」)異臭を伴う有害な化学物質の使用、③厳しい管理方法と処罰システム:58種類の処罰規定がある、④労働者の意見が反映されない:苦情の申し立てもできず、労働組合もない、などの実態が浮かび上がった。
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「労働力やない、人間やで。」って言葉を思い出した。思い出したって言っても、先週の話やけど。同じようなことやった。

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…「あり方報告書」による地域社会の再生としての福祉とは、「住民が地域の生活課題に対する問題意識を共有し、解決のための共同することは、地域での人々のつながりの強化、地域の活性化につながることが期待され、その意味で、地域福祉は、地域社会を再生する軸となりうる」と示されている。ここでは、住民は「問題発見者」であり、「問題解決」の主体として位置づけられている。しかし、そこには問題をなぜ抱えさせられているのかという視点、さらにそのような問題を生み出す現在の地域社会をどのように変革するのか、という視点が不十分である。
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「多文化共生社会 地域福祉への展望」朝倉美江 高菅出版
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40歳をこえて

2018年02月06日 19時55分36秒 | もろもろのこと
いろいろなことを学んできて、それなりに経験も積んできたつもりでいたけど。

でも、やっぱり見えているもの、知っているもの、感じとれるものは限界があるなぁと思う。半分否定的ではあるけれども、半分はそういうものだというストレートな理解。

ただ、受け止め方はどうであれ、自分の今の仕事を考えたときに今のままではだめだろうな、もっともっと学んでその上でチャレンジしたいという気持ちがある。でも、何をどれぐらいやったらどうなるかなんてことは正直分からない。

…というわけで、何をどうやったらどうなるかなんて分からないけど、今年1年、数をこなしてみよう、それからまた考えようということで本、研修、現場とノルマを設定して、無理のない範囲で出歩いているところ。

やっぱり外に出て,体を動かして話をしているといろいろなことが見える。できていることもできていないことも。また、その味方やまなざし自体が刺激になったりもする。

たまに凹むこともあったりはするけど、でも、とにかくどうなるか分からんけど、やってみる。自分の余計なプライドもたたけばいい。


今日も研修会に参加。そうやったんか、とかなるほどと思うことがいっぱいあった。行く前はそこまで大きな期待ではなかったけど。
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