ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

どっか別なところ

2011年04月05日 01時41分55秒 | いろいろ
知り合いというか,尊敬している先輩の一人に。

地震の後,いろいろ考えたこと,東京では急速にどっか遠い世界のことになりつつあること,また,受け止め方の違いにものすごくフラストレーションを感じると同時に気持ち的にしんどかったことなどなどを書いた後,どんな風景が見えるかというやりとりをした後にもらったメール(の一部を勝手に転載…してもええよな)。

---
「どっか別なところ」の感覚は、
たとえば、
ロシア革命が勃発したときに宮廷で
相変わらず流行の紅茶や宝石について話す貴族たちの精神性や、
カミュのペストに出てくるような「自分だけは大丈夫」という世間の感覚や、
リーマンショックを導いた流行の経済学が80年代に説いていたような声色や
そのような声色に似た形で垂れ流される「被災地でも当面身体に影響はありません」
という声色と無関係ではないように感じます。

すべての人が、
自分の身体の成立の条件を
根源的に再考することを迫られているのかもしれません。
もっとも深く、もっともか細い
「具体的でない声」こそが
もっとも、いま、根源的なものかもしれません。

相対的には「安全」な場所にいながらできることの一つは
「記録」をとることと併せて
自分のポジションから全身全霊をかけて絞り出せる自分の声を、
「声にならない声」に
なんとか、つらねようとすることだと思います。

べらべらしゃべることからも、
立ちすくんでだまりこくることからも
できるだけ距離をとることだと思います。
---

あんまり具体的な情報でなくってすみません。ものすごく哲学的で,なんじゃそりゃって感じかもしれないけど,ぼくはふっと楽になりました。

というわけで,また,もっと具体的な考えやアイデアなんかをつらつらと書き連ねる日記に戻りたいと思います。とりあえず今のことを書いとかなきゃ,ちょっと自分から一歩離れて自分のことを書かなきゃ次にいけないような気がしたし,でも,それがなかなかできなくってごちゃごちゃしとったけど。

ま,またそんな状態に戻ることがあるのかもしれないけど,行きつ戻りつしながらがんばってみます。
コメント

3週間ちょっと

2011年04月03日 19時02分03秒 | いろいろ
地震から3週間ちょっと経ちました。

被災地のみなさんには本当にお見舞い申し上げます。想像を絶する地震,津波,そして原発に何とも言えない気持ちです。

東京も,それから身の周りでもいろいろなことがあり、気持ちも結構不安定な時間でした。東京に来てからの2年の間に東北地方にも知り合いができ。ほとんどの人は連絡ついたけど、まだ連絡つかない人もいるので無事を祈るばかりです。また,身近な人でも津波で身内を亡くした人もおり,ただただ,ご冥福を祈ってます。


阪神大震災のこともたくさん思い出しました。あまりの被害の大きさに,自分の経験を勝手に今回の地震や津波や原発に重ね合わせるのは,はばかれる気持ちもあったけど,でも,いろいろな場面が鮮明によみがえりました。


また,そんな過去の経験や過去の経験がよみがえってきている状況は,正直,周りに伝わるとも到底思えず,また,そんなことを言うのも今の被災地のことを考えると「どうなのか」という思いもあり,複雑な感情に陥ってました。

これは勝手な想像だけど,「言っても伝わるとは到底思えない」という中でのしんどさってマイノリティの人たちが抱えているものに近いのかな。今,ちょっとずつはき出しているから,ちょっとは自分を客観的に見られるようになったのかなと思うけど…。


それから東京は,いろいろと影響はあったけど,津波や原発の被害が甚大な地域に比べると,復旧のスピードは速く。仕方のないことと思いつつも,周りが「どっか遠い世界のこと」として受け止めている感じとのギャップにいらだったりすることもあり、結構こたえました。出張で西日本に行った時も,感じて,しょうがないと言えばしょうがないのかもしれないけど。


もう少しライフラインが復旧し,生活が落ち着いてからになるんだろうけど,東北地方の被害の状況、これからの地域日本語活動について考えていくため、把握する必要があるのですが、これはなかなか難しいです。

本当にきびしい状況の地域から伝わってくるのはものすごく感覚的なこと、抽象的なことに限られます。今の状況は言葉にならない、言葉にできないんだろうということと、「ニーズ」なんて形に押し込められるかといったことを感じます。

それこそ言葉にならないものにどんだけ自分を重ね合わせていけるか、ということを問われているような気がします。


東京では一気に雰囲気が変わりつつあるように思うので余計にです。


また少しずつ思ったことを書いていこうと思います。
コメント