ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

夏休み。

2006年07月18日 23時34分17秒 | 人づくり・場づくり
昨日で日本語関係の授業は夏休みに。長かった。国際交流協会の仕事を始めたというのもあったけど、結構苦戦した。この間、日本で生活している外国人のことをいろいろ知ったわけで、もちろん、そのことについて以前より詳しくなったけど。

ふと気が付くと、留学生・就学生に対する視線も変わってきたのに気が付いた。留学生・就学生って自分の意志で日本に来たということで語学面をどう伸ばすかってことは注目されてるけど、彼/彼女らがおかれている状況や立場なんかについては「もっとしんどい人がいるから後回し」って感じで扱われることが多いなぁと。でも、「もっとしんどい人がいる」なんて誰が決めるんやろうね。反対に地域日本語なんかでは、「とにかく生活できるように、交流できるように」って視点でサポートが行われることが多いけど、でも、子供にばかにされないようにだとか、少しでも仕事がスムーズにできるようにってことで「正しい日本語」を求めている人もいるわけで。もちろん、「正しい日本語」がいったいどんなもので、さらにそれを必要と感じさせられるのはどうしてかってことは考えないといけないと思うけど。でも、少なくともそういった声を聞くことなしに実践が行われることも多いような気がする。

本人のしんどさ、大変さや希望や期待なんかとは別のところで、カテゴリー化されて、それに見合った対応を与えられる。マジョリティはそういうふうに都合のいいように分断して、対応するための尺度を持っているんだろうな。

でも、ふと考えたら、在日コリアンもニューカマーも、留学生・就学生も帰国子女も「ダブル」や「日本人」児童・生徒も似たような課題を抱えていることもあるだろうし、いろんな分野で頑張ってる人がうまくつながることで消える問題や取り組みやすくなる問題もないのかなということを感じた。具体的にどうなるということまでは分からないけど、細かく切り刻まれた枠組みではなく、もっと大きな枠組みになった時に...何か変わらんかな。

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話。

2006年07月17日 23時28分29秒 | いろいろ
今日は職場の同僚と飲み会。梅田近辺でジンギスカンを食べた後、うちの近くまで戻って演歌の流れているおでんやで飲み直し。たいして飲みはしなかったので、ええ感じです。

いろいろ日本語教育や地域日本語について話をしてたんだけど。結局、問題の対象を切り取ってしまうこと、そしてその狭い枠組みの中で解決を求めようとしてしまうことの限界をすごく感じた。結局、ある枠組みを設定してしまうことで生まれてしまう問題もあるのに、その枠組みを変えずに、ああだこうだというのはもしかしたら、生産的ではないのかもしれないということをすごく感じた。

ほろ酔いなので、そこまでしか言葉にできないけど。すごくいい飲み会でした。お互いに刺激を受ける話ってすごく大切にしたいなと思いました。
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骨太。

2006年07月12日 01時09分49秒 | 人づくり・場づくり
うまくダウンロードできなくて、まだ細かい中身はチェックできてないんだけど。内閣府に設けられている経済財政諮問会議が出した「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(骨太の方針2006)でも日本語教育がとりあげられているらしい。

そりゃそうだよなって感じ。日本は単純労働は受け入れないって言ってたけど、現状ではそういう人がたくさん入ってきていて。で、そういう人を制限しようとする向きもあるけど、経済界が発言力を持っている状況を考えると、これから先増えることはあっても絶対に減ることはないだろうし。本当になるかどうかは分からないけど、入管法改正で日系人のビザの更新時に日本語力もチェックすべきだって意見があることを考えると、そういった場が当然、必要になってくる。

これまでは結構おいてけぼりにされてた人のフォローを考えないといけないな。やらなきゃいけないことは、まだまだある。
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対談(?)

2006年07月11日 22時46分41秒 | 人づくり・場づくり
岡真理さんと対談した。小さな会だったし、対談っていうよりも、一言質問したら、それに対して岡真理さんが10分近く答えてって感じだったのでインタビューって感じだったけど(しかも、へたっぴやったけど...苦笑)。

岡真理さんの『彼女の正しい名前とは何か』とか『記憶/物語』とかは、人とのコミュニケーションの態度(?)、スタンス(?)を根本から徹底的に考えさせられた本だったので、その著者とじっくりと話すなんてめっちゃ緊張した。会うのは2回目だったけど。

とにかく話が途切れないように、質問が突拍子もないものにならないようにということを考えて話を聞いていたので、じっくりと聞けたかどうかは分からないけど。でも、ええ経験でした。

岡真理さんが熱く語ってくれて、それを一生懸命聞いて、質問を投げかけてというのを1時間ちょっと。話をしてて、はっとしたこともあったし、ずきっときたこともあったし、もやもやとして残った部分もあったけど、多分、この出会い?出来事はずっと忘れへんやろうなぁ。

内容に関しては、ぼちぼち、また書いていこうかな。
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や~めた。

2006年07月02日 23時13分05秒 | いろいろ
不思議なもので。

ええ授業をしようとすると、結構ずっこける。なるようになるさと思ってやると、結構楽しく過ごせる。不思議なもんやなぁ。明日は養成講座の受講生が見学に来る。ええ授業をしようと思うどころか、養成講座の教師をやってるんやから、ええ授業をせなあかんって思ってたけど...。

や~めた。結局、自分にできる授業って限界あるし、いくら頑張ったところで、それ以上のことはできへんもんね。それに頑張って作り過ぎた授業って、いつの間にか枠じゃなくて、きちんとレールを引くような感じになってしまって、本当の授業のおもしろさみたいなもが出てこないもんね。学生の声が聞けない体になってしまうし。

基本、ええかっこしいなんやろな(苦笑)。これまで、余計なところで力を使い過ぎてたんちゃうやろかと思う、今日この頃。
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出会い。

2006年07月01日 23時20分44秒 | 人づくり・場づくり
今日、神奈川県国際交流協会の人の話を聞いた。

話を聞いた後、外でたばこを吸ってて、思わず泣いた。別に悲しい事例やひどい事例、大変な事例を聞いたわけじゃなかったんだけど。たばこ吸ってて泣いてしまった。しかも、涙が出てきた時に悲しかったのかと聞かれたら、別にそういうわけじゃないし、辛かったわけでもない。逆にすごくうれしかったわけでもないし。だけど、泣いた。よく分からないけど、すごく心をかき乱された。

講師だった人が話したことをそのまま言葉にするのは簡単だけど。でも、ぼくが感じたことはなかなか言葉にならないし、今、言葉にする必要はないのかなって思う。言葉になる時まで待てばいいし、ならないなら、ならないでかまわない。

今まで僕がコミュニケーションと称してやってたことは言葉を介した人の消費だったかもしれないとちょっと思った。

ぼやけたことしか書けないけど、これ以上は今は言葉にならない。でも、だからこそ、今日は人を消費せずにきちんと出会えたのかなと思う。多分、形を変えながらも今日の出会いはぼくの記憶として一生残ると思う。

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