ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

リアリティ。

2008年09月09日 15時48分04秒 | いろいろ
何となく勢いだけで書き連ねてますが。

5日目。朝、ごはんを食べて、霊光を離れて次の目的地、群山へ。ここでまた韓国・女性の電話の群山支部の話を聞く。群山は人身売買(性売買)で有名な町。昔から有名だったというよりは、それなりに有名だったのが、二度の火災により何人もの女性が命を失う(窓もなく、外から鍵がかけられているような部屋でほぼ監禁されているような状態だったので)事件が起こってから一気に有名になったらしい。実際の火災の現場を見たり、その当時の写真を見せてもらったりしたが、ものすごく生々しいし、息詰まる。群山・女性の電話の人はここで人身売買されている女性を実際に救出したりしているとのことだった。もちろん、すごまれるし、恐いこともたくさんあるとのことだったが、相談された以上はやるというスタンスは本当にすごい。もちろん、警察なんかにも同行してもらうみたいだけど。

人身売買される女性は、あちこちに送られるみたいやけど、ここ群山に送られることを恐れているらしい。なぜかというと、ここから先は半島ではなく、島に売られ、戻れる見込みがほとんどなくなるかららしい。

女性の電話・群山支部では人身売買だけでなく移住女性への活動もしていて。その人たちへの日本語のクラスや子どもたちへの読み聞かせ(母語)もやっているらしい。なかなか母語での絵本が集まらないということだったけど。

その後、群山には戦争中の日本の民家もたくさん残っているということで、ぐるっと観光。日本の寺、民家がわりと残っている。現地の人を取り込む(飼いならす)のに宗教は重要やもんな。旧税関が博物館になってたんやけど、ここ群山が米の集積地であり、ここから日本へ大量の米が送られていたということを初めて知る。今まで字面でしか知らなかった歴史が一気に肉付けされてリアリティを持ってくる。

長いこと交流した後、ごはんを食べに行って(またまた、ごちそう)、あとで一室に集まって、みんなで飲み。たまたまテレビをつけると北京オリンピックの野球決勝戦、韓国ーキューバの9回やって。かなり盛り上がりました。

この日もモーテルに宿泊でダブルベッド。昨日よりも一回り小さくって笑いました。シャワーにもドアついてないし、風呂はガラス張りでした。一応曇りガラスやったけど(笑)
コメント
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