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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

一緒に行こう

2006-07-22 | ライブ
KIRITO KIRITO Tour 2006“ EXISTENCE PROOF ”
7月22日 メルパルクホールFUKUOKA


今回もレポではなくて感想です。が、ネタバレが嫌な人は見ないでください。


赤いオペラカーテンが開いて、サポートメンバー下手から登場。
サポートの一人、TAKEOさんが出てくるのを見て、泣きそうになった。
TAKEOさんがそこにいてくれた嬉しさと、
KOHTAがいない…アイジと潤も当然いない、その寂しさとで、なんだか複雑な心境。
キリトのソロなんだからいなくて当たり前なんだけど。
PIERROTが解散を発表してから、5月のキリトライブには行けなくて、
だから…解散発表後、はじめて見る彼らだったから、ちょっと動揺してしまった。

1曲目は『DICIDE』で、CD聴いたときからサビとかグッときてたから、
ライブで聴いたら泣くかもしれんなぁと思っていたら、案の定、ちょっとうるっときた。
なんか初っ端に動揺して、『DICIDE』でうるっときて、
そうやって感極まっている頭の片隅で、冷静な部分が明確な文字をたたき出した。

自分はPIERROTの解散から目を背けていたんだなぁ…と。

途中の『Hameln』『DOOR』『再生の朝』でもちょっとグッときた。
『再生の朝』なんて、PIERROTで何回かやった、それ自体は見ていないけど、
作った時期的にやっぱりPIERROTの初期を思い出してしまった。
去年のキリトソロライブではそんなこと思いもしなかったのに…不思議。

最後、アンコール2回目。
キリトは一人で出てきて「傷口に塩になるか癒しになるかは人それぞれだけど」と言って
アコギで『BIRTHDAY』の弾き語り。
この曲で、アコギだけから楽器隊が入ってくる瞬間が好きだった。
当然その音は聴こえなくて、自分は引きずっているのか何なのか判らないけど
改めて、あぁもうPIERROTはないんだなと実感しながら号泣した。

それと同時に、やっぱり私は「バンドが好きなんだ」と思った。
キリトというアーティストはもちろん好きだけど、それ以上にバンドが好きなんだと思う。
ライブでは、カラオケじゃなくて、ちゃんとサポート入れてバンド組んでやっているから
その形態のソロとバンドと何が違うかって、明確な違いはうまく説明できないけど
なんか、ちゃんとメンバーでそこにいて欲しい。TAKEOさんも、KOHTAくんも。
この先、仮に3人が同じステージに立ったとして、
そこにアイジと潤がいないことに、どう思うかなんて今はそんなことどうでもよくて。
今回、PIERROTの曲をキリトがしたことで
自分的に傷口に塩だったか癒しだったかどちらだったのか判らないけど、
少なくとも、考えないように押さえつけていた感情を解き放つことは出来たかもしれない。
それでもまだ、解散と向き合うことが出来たとまでは言えないと思うんだけど…

PIERROT解散を経て最初の曲、『DICIDE』。
アンコールでの「キリトライブ恒例の同じ曲2回目」としてやったのは当然『DICIDE』。
やっぱり泣いちゃうよなぁ。
解散から目を背けてきたツケがこのライブで一気に出てきた感じ。
アンコール1回目が終わってTAKEOさんがはける時にキリトが引き止めたの、
あんなん見ただけで涙が出ちゃって、今思い出しても泣けてくるぐらいなのに、
肝心のマイク渡されたTAKEOさんの言葉が残ってないの~(←バカ)
追加公演の8月14日のSHIBUYA-AXではもうちょっと冷静に見れるのかな。


ライブ本編のどうでもいい(?)話。
上手下手のスピーカよりさらに外側に、
縦4列・横2列の計8つ玉のついた照明がセットしてあったんだけど、
ふと気がつくと、上手の玉の一つが点いてなくて、苦笑しながら下手を見たら、
下手も一つ玉切れをおこしていた。(照明さん、しっかりしてください…)

MCで、
浦安も福岡も雨が降るっていっておきながら降らなかったのは…俺、晴れ男?
(ってことは暗にPIERROTには強烈な雨男がいたって言いたいのか? と勘繰ってしまうじゃないか)

ツアーグッズを買ってくださいねーって話で、
ロゴとかさりげないんで普段使いにも向いてます…「PIERROT」!とか入ってないんで
と言った後、「…思ったことをすーぐ言っちゃうんですよね~」と苦笑。

アンコールでメンバー紹介をする時、「公平に声かけてくださいね」(そりゃ無理だ・苦笑)
TAKEOの声援の大きさに「うるさいっ!」
その後、バンマスの紹介で、本当はやさしいんですよ、と言ったために
もの凄い睨んでいる~とか散々言って、紹介し終わるかどうかと言う時に
「曲をやってから紹介するんだった…だからバンマス睨んでたんだ…」と間違いに気づく。

歌いながら上手下手の花道に移動する時、スピーカーの前を通る時は片手で耳を遮っていた。

PIERROTだったら音が終わるか終わらないかのうちから声援がかかるんだけど
今回はじっと静かなままだったことが2~3回あって、
そのたびに「わっ!」と大きな声を出すところからMCをはじめ、
なんかそんな客に戸惑っているような…キリトも「あのー」を連発して、
どことなく不思議な空気感の漂うMCになっていた。


キリトも言ってたけど、PIERROTがあって、今のキリトがいて、
その下地があるから、今のそれなりの動員もある。
バンドが解散して、ついてこない人も当然いて、
ついて行っても、こうやってお互いに戸惑うことはまだまだたくさんあるだろうけど
それでも、自信を持って「ついて来いよ」って言って欲しい。
「一緒に行こうよ」って言って欲しいよ。
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