美しい構図

●ファンタズム●　西澤保彦
講談社ＮＯＶＥＬＳ　　２００２．１２

印南野市で発生した連続女性殺人事件。
現場には犯人の指紋とある紙片が残されている。
「ルールは自分で決めるんだ」犯人はひとり美しい構図を描き始める…


幻想ホラー小説の方向性を模索していたという作者のことば通り？
ミステリというよりは幻想的な話。
現実にあったら恐ろしい話だが構図としては美しいのではないか、と。

高速道路好き

来年春でハイウェイカードが使えなくなるので残金を消化出来て良かった。
高速道路はなんか好き。
母方の実家が岐阜なので盆や正月には父の運転する車でよく行ったものだ。
夜に出発することが多く、ワゴン車で後部座席を倒してフラットにして
ほとんど寝ているんだけど、そんな特別感が子ども心に楽しかった。
年に数回のことなんだけど何故かいまでも夜の車の走行音は落ち着く。

夜の高速道路は楽しい。
中国自動車道も宝塚で乗ったころは車も多いが、中国地方に入ってくると車もまばらで
前の車の赤いテールランプを見ているとぼんやりとした単調な運転に睡魔が襲ってくるので
ちょっとアクセルを踏み込んで思い切って抜く。追い抜く際にはナンバーを確認。
同じ島根ナンバーだと大枠で同じ所へ向かっているんだなぁと親近感が沸いて。
眠気を覚ますためにＳＡに寄ってコーヒー買ったりトイレに行ったり仮眠取ったり…
休憩して本線に戻って見ると前を走っているのは「あれ？　さっき抜いたトラックだ」
で、また抜く。抜いて抜かれての繰り返しがなんだか楽しい。

でも、この前帰って来るときは濃い霧が漂っているところもあったし
気温も０℃前後だったりしてそろそろ凍結の恐れもあるので
これからしばらくは自分で運転して行くのは控えた方がいいかもしれないなぁ、と。
12月末の大阪行きは高速バスかＪＲだな。

怖くはない

25日のＷａｉｖｅライブで買ったＤＶＤとパンフレットを見た。
ＤＶＤは解散を発表したその瞬間のＭＣが見たくて買ったようなものだが
順を追ってちゃんと見た。所々ＭＣも入っていてその点では満足だが
もうちょっと下手のカットがあっても良かったんじゃないのかなぁ
ここは彼が、ここはギターがいいのに、と見どころもスルーされていてちょっと残念。
発表の瞬間は、何がどうと言うわけではないけど…見ていられなかった。
それを見るために買ったのにね（苦笑）

パンフレットはもともと買う主義ではなかった。
いや、ライブに行き始めた当初はライブに行った記念にと買っていたが
「写真集」には興味がないのであまり意味を見出せなかった。
ツアーの全行程とスタッフクレジットが載っているところだけは欲しいと思うが
値段が高いのでそれだけのために買うのもな…なんて思って買うのをやめたのだ。
でもまぁ、今回はインタビューが載っているし
余所様のブログで「あれは見るのがツライ」とあったので、どんなもんかと。
解散を発表して雑誌にその関連記事が載る頃、
忙しくてあまり書店に行く暇がなかったので結局詳しいことを何一つ知らず…
オフィシャルＨＰにあった田澤さんの「後日詳しく」が書いてあるのかなと。

結局読んでみてもはっきりこれと言うことはわからなくて。
ただ、メンバーの仲が悪いとは本人達も言っていたことだけど
その一端を知って何とも言えない苦い思いがじわりと広がった感は否めない。
ニノカタさんが辞めようと思って思い直したというのは雑誌の記事で見て知っていたけど
高井さんも辞めると言っていた時期があったということにショックを受けた。

なんだろうな…
こないだＣＤで初聴きしたばかりの『 PLACE 』なんて「あ～これだぁ」と思ったし
田澤さん作詞作曲の『 I'm home．』『あの花が咲く頃に』も好きだ。
『 Be kind 』とか『 One 』とか『 HEART．』とか
あれもこれも新旧様々好きな曲はもっともっとたくさんあって
『 Message ～小さな手紙～』なんてもうライブでは絶対しないんだろうな、とか。
なにがＷａｉｖｅらしいってよく分からないし、
楽器の上手い下手となると本当に全くと言っていいほど分からない。
申し訳ないけど…本当に申し訳ないけど
ベースやドラムがメンバーチェンジしても、ザル耳な自分に細かな違いは分からなくて
ドラマーが変わったプラがそうだったように、そのまま受け入れられると思うんだけど
やっぱりボーカルが変わっちゃうとそれは「Ｗａｉｖｅ」ではなくなるよなぁ
とぼんやり思ってしまったんだな。
この曲たちを好きであるのと同じくらい、その曲に乗るその声を気に入っているから。
そういう意味で「Ｗａｉｖｅ」が終わることは受け入れられる…かな。
でもライブでもう大好きな曲たちにもメンバーにも逢えなくなるというのはやはり切ない。

田澤さんが辞めたいと思ったその正直な理由をはっきり知りたいと思う。
たとえ、それを知って傷つく人がいるとしても自分は知りたい。
メンバーの仲が悪いとかそんなん知らん。どうでもいい。
「Ｗａｉｖｅ」が好きだから。そこを離れる理由は知りたいと思う。
でも、それと同じくらい、そんなことどうでもいいと思う自分もいる。
「Ｗａｉｖｅ」が好きだから。その気持ちだけでいいのかもしれないな、と。
うーん。なんだかフクザツだけど
思ったより穏やかな気持ちになっている自分がいる。
怖くはない。最期のライブ・ＳＨＩＢＵＹＡ－ＡＸが楽しみなくらいに。

１１２６

本日はＷａｉｖｅギタリスト・杉本善徳氏の誕生日です。おめでとうございます。
解散まであと２本のライブ、悔いのないようにやり切って欲しいものです。

ブログではバンドメンバーの誕生日に触れないでおこうと思っていたが
なんだか昨日があまりにも楽しくて幸せを感じたので特別に。

さて。昨日の大阪行きでライブとは関係ないところの話を。
不案内な土地へ行くのはカーナビを使う絶好の機会ということで設定したら、
全然思ってもいないところで高速をおりる指示が出されたのでさっそく無視（笑）
いつもは宝塚インターを使うんだよ。大阪行くときはそう決めてるの。
高速道路をおりるまでは必要ないので宝塚インターの手前で設定しなおす。
しかしまた「えーなんでそんな所を通るの？」というようなルートが出た。
カーナビ、使えねぇ！
いや、わしの使い方が悪いんだよ。便利な機能が使えてないんだよ。あぁそうだよ。
説明書がないから自己流でやってるなんて言い訳にもならないさ。
そうなんだけど…
阪神高速の高架下に入って電波が途切れてナビが止まったり
一般道で行きたいのに有料道路を執拗に選択したり
国道４３号線を走っていて左におりろって言うから
「弁天町はまっすぐって矢印でてるけどなー」と思いつつおりたら
のぼれって言われてまた合流してるし。おりなくてよかったやん！　みたいな（苦笑）
ただでさえ尼崎で渋滞にはまって間に合うのか！？　とイライラしているのに。
電波の状態や渋滞を見越してのルート選択だったかもしれないところを
無視して勝手にルートを変えた自分が悪いけどさ、最後のは明らかにナビのミスだぞ！
なんか普通に地図見て道路標識見て、プラスあと少しの勘で行った方が
ちゃんと行けるし安心出来るような気がする。
それとも古い機種だからなんだろうか。最新式のはもっと頭良くて使えるのか？
いやはや、この点ではまだまだアナログ人間でいいや。

しかし欲しいなぁと思ったのはＥＴＣ。
３万円・５万円のハイウェイカードが廃止された時も痛かったが
500円という僅かだが上乗せがついていた１万円も廃止となって
お得なのはＥＴＣだけとなってしまった。
ライブで大阪に行ったら、確実に帰りは深夜割引を受けられる時間帯だし
料金所でノンストップというのもいい。
年に数回程度しか高速道路を使う機会がないのでイマイチ購入に踏み切れないが
あると便利には違いない。
びゅんびゅん抜かれていく横で財布を取り出しながらそう思った。

帰りの高速、猛烈に眠くなったのでコーヒーを買おうとサービスエリアに寄った。
まぁ眠気覚ましと言ってもブラックは飲めないのでカフェオレを買うんだが
カップの自販機に黒豆カフェオレというのがあったので買ってみた。
黒豆ココアなら飲んだことはないけどよく宣伝で聞いている。
黒豆カフェオレってどうなん？　と思いつつ飲んだけど、あーこれ好きだ。
香ばしい感じがしてけっこうハマるかも。普通にお店にあるんかな？　探してみよう。

あー、あとはライブの整理番号が７７７だったので宝くじを買った。
発券されたチケットを見た瞬間「宝くじを買おう！」と思っていたので
ライブ当日から年末ジャンボが発売開始となるとこれはもう買わずにはおれん！
１枚買ったスクラッチはハズレだったけど（笑）
買った宝くじはなんとなく縁起の良さそうな７７７のチケットと一緒にしまっておいた。
あたるとイイな～。
あ、そんなこんなの話も含めて善徳さんに誕生日プレゼントとしてあげればよかったな。
では当たったら何かをプレゼントするということで。

おかえり

Ｗａｉｖｅ　「LAST GIGS.」
11月25日　大阪 BAY SIDE Jenny

開演から15分遅れでスタート。
広島で気になっていた息苦しさのようなものも曲間の妙な間もなく
会場にいる全員がすごくいいテンションだったように感じる。
やっぱり大阪＝ホームというカンジだからなんだろうか？
と思っていたら、途中の善徳さんのＭＣでもそういうカンジのことに触れていた。
　ツアーで各地に行っては「俺らは○○（その土地）のバンドです」
　みたいなことを言ったり（笑）したけど
　ちょっとしかそこにいなくても、時間の長さじゃなくて濃度・濃さなんだよね。
　東京に移って４年？　俺らは東京のバンドです（笑）
　でも、大阪のライブでは「おかえり」って言ってくれて「ただいま」って言って…
　どの会場でも「ただいま」って言えば良かったと今になって思います。
基本的にアウェイのライブばかりなので
「おかえり」「ただいま」の空気は正直言って素直にひたれないでいた。
そういう意味じゃなくて「ライブのこの空間に」おかえりとは言えるんだけど
なんて思っていたので、あぁ広島で言えば良かったなぁとちらっと思った。
まぁ実際に言ってたら「おかえりちゃうし！」とつっこまれてたかもしれないが（笑）

機材の調整が上手くいってなかったのか、ＭＣがちょこちょこ入った。
田澤さんは「『神戸駅から徒歩８分』『とほはちふん』って言いにくくない？」とか
誕生日プレゼントでもらったという『パレード』と『シーホープ』という飲み物を飲んで
どっちが美味いとかなんとか…
田澤さんは『パレード』というミルクセーキ？
善徳さんは子どもの頃よく飲んだという『シーホープ』（サワー）を。
どっちも地域限定なのか？　初めて聞いたよ。
『シーホープ』が田澤さんの好きな飲み物に似てる味じゃない？
いや～違う、それは味が薄い！　とかいうやりとりがあって
善「あれはストローで飲むから味が濃く感じるんやって。
　　ストローで飲むと味が濃く感じん？」
田「えー！？（疑）ストロー持って来て。次のＭＣまでに！」
ということで次のＭＣではストローが用意されストローとそのままを飲み比べる田澤さん。
田「んー、変わったっちゃ変わったかもしれないけど…」
善「同じ飲み物だから変わるわけないやん」とばっさり。
「ええ～！？　あんたが言うたくせに」という田澤さんと会場の空気には笑った。

いや～それにしても楽しかった。
急遽決めて行くことにしたライブなので整理番号は当然悪く
距離も遠くてメンバーの姿は半分も見えなかったけど
久々にそんなこと関係ないと思える楽しいライブだった。
会場はステージがナナメに造ってあって独特な感じだった。
（傾斜しているという意味でなく長方形の辺にないという意味）
開演が遅いので当然終演も遅く22時過ぎ、すぐに帰らなければならない自分としては
ドリンクを貰いにわざわざ人波にのって（もしくは逆らって）奥に行くのも手間なので
泣く泣く諦めてすぐに外へ。
物販も、善徳さんやニノカタさんが来てくれるだろうとは思ったが
そこまで待ってられない。それだけ帰りが遅くなる！
とこれまた泣く泣く諦めて物販のお姉さんからパンフとＤＶＤを買って帰った。
あーこれでもう直接買う機会はなくなった。残念。
でもいざ目の前にしたら緊張して変な空気を作り出しそうだし
すごくライブが楽しかったからまぁいいか。

というか、ニノカタさんの爆発気味な髪型に触れていいものかどうか…
登場した時にちょっと笑いがおこっていたのは貴方の髪型に対してだと思うのですが…
遠目でよく見えなかったけど…前の方がいいです（苦笑）