「誰に、思われるんだ！」

●陽気なギャングの日常と襲撃●　伊坂幸太郎
祥伝社　　２００６．５

４人の銀行強盗が日常で巻き込まれた（首をつっこんだ）事件。
その後の仕事（銀行襲撃）のあとにやっぱり一騒動が起こってしまう…


『陽気なギャングが地球を回す』の続編。
４人の日常が垣間見れたのも面白かったが、やっぱり彼らは４人で
やいのやいの言いながらドタバタと騒動に巻き込まれていくのが面白い。

「田中の情報や道具に頼っていると、またか、と思われるかもしれない」
という成瀬のセリフに笑ってしまった。
結局のところ田中は話の流れを作る都合のいい存在になってるんだけど
ここのセリフがあるから、敢えてつっ込まずに「まぁいいか」と思ってしまう。
日常に起こった事件が後の騒動に繋がっていくところが、やっぱり好きだわ。