2012年11月2日(金)~ 12月16日(日) @京都国立近代美術館
日本画家・山口華楊(1890~1984)の初期から晩年に至る作品、約80点を出展。
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華楊さんは日本画の伝統をくみながらも、開明的な眼差しで新時代の動物画を開拓した人。
会場に入ると、悠然と横たわるライオンが迎えてくれます。 「百獣の王」に相応しい気高さ。
次の展示スペースには、身体中にエネルギーを漲らせた「耕牛」。 存在感に圧倒されます。
たぶん親子であろう動物たちの作品には、そこはかとない情愛・優しさが満ち溢れています。
展覧会のパンフレットの表紙を飾った「黒豹」の、大胆かつ斬新な構図が印象に残ります。
猫好きの人にはたまらない「青柿」と「秋晴」の二作品。 黒猫の視線から目を離せません。
他にも、トラ、サル、カラスなど、描かれている動物はどれも穏やかで親しみを感じます。
植物や木立ちを描いた作品にも、よく見れば、蝶が舞っていたり、小鳥がとまっていたり。