2012年4月15日(日) 午後2時30分開演 @滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
指揮 : 篠﨑 靖男 / ピアノ : インゴルフ・ヴンダー / 管弦楽 : 京都市交響楽団
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● 武満 徹 : How slow the wind
クラシック通の人が、「タケミツはええぞっ!」って言うあの武満。 私は初めて聴きます。
正直なところ、過度の緊張と集中力を強いるような「現代音楽」の作品は、どうも苦手です。
タイトルからすれば、「ゆったりとそよぐ風を感じればいいのか?」と思っていましたが。
どうも捉えようがないみたいだ。 微かな空気(時間)の流れらしきものは感じたような…?
隣りの座席のカップルの「にいちゃん」が彼女に、もっともらしい解説を付け加えていたが。
「天才」作曲家の心象世界には、私達「凡人」の感性では、到底、入り込めるものではない。
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● ショパン : ピアノ協奏曲 第1番 ホ単調 作品11
若かりし頃の意欲に満ち溢れた作品。 その分、ちょっと長い目(すいませんっ!)かも。
それでも、「ピアノの詩人」らしい魅惑的な旋律。 あまりの心地よさ(?)に居眠りの人も。
初演はショパン自身のピアノ。 ポーランド動乱の最中、国外逃避する直前の演奏会でのこと。
彼はどんな思いを込めて鍵盤に向ったのか。 その心情を想像する時、胸の疼きを覚えます。
独奏のインゴルフ・ヴンダーさん。 粒立ちのくっきりした、しっかりとした芯のある音色。
確かなテクニックに裏打ちされた表現力。 さすが評判どおりのピアニストという感じでした。
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● ベルリオーズ : 幻想交響曲 ひとりの芸術家の生涯のエピソード
私が年末に勝手に付けているランキングでも、必ずや上位にランクされるであろう出来映え。
篠﨑さんのメリハリの効いた、きびきびとしたタクトに、京響も全力で応えたという大熱演。
「断頭台への行進」の後で起こった拍手には、サバトに集う魔物たちもさぞかし驚いたはず?
そして、さらに凄絶、狂乱を極めた最終楽章には、「誤」拍手をした人たちがもっと驚いた!
シリーズ第2弾を通して、篠﨑さんと京響との緊密性も深まり、よりスケールアップした感。
来年は、マーラーの交響曲第2番「復活」を予定されているとか。 早くも期待が高まります。