橋本西支部小学Aチーム通信
後手必勝 2号
2010/5/3(月) 発行・文責 支部長 長坂徳久
【美しいとは?】
『君たちが「美しい」と思うことは、どんなことですか?』
『美しいものなら、たくさんあるね。たとえば、「チューリップ」は美しいとかね。いま、 先生が聞いていることは、「美しいと思うことはどんなことですか?」だよ。』
メンバーは全員発言した。(お子さんがなんと答えたかは直接聞いてみてほしい。)
走るのが速い人がいます。その人が、手を抜いてきれいに走る姿と、足の不自由な身体障害者の人が、びっこをひきながら(実演する)、ひょこひょこ走るのでは、どちらが美しいですか?
メンバーは真剣に聞いていた。考えていた。
身体障害者だと七人が答えた。
『一生懸命な姿が、本当に美しいのです。いや、一生懸命な姿ならどんな形であろ うが美しいと思える人間でありたいのです。
団体演武もそうです。まず大切なことは、一生懸命に必死であること。美しさやうまさは後からついてきます。君たちには、まだそれがありません。
君たちのは「天地拳第三系」ではなく、「これぐらいでいいだろう三系」です。
それじゃだめだ。「ここまでできるぞ三系」をやってみなさい。三回やったら座ります。
最後に「これでどうだ!三系」をやってみなさい。』
この指示で動きは一気によくなった。
指導とはこのように子どもたちの琴線を刺激するのだ。
あとは、タクティクスだ。これも指導者の責任。
それまで、一つの号令で(正確には号令もなしで)、三系を全部やったいたのを、四つのパーツに分けさせた。号令も四つ入れる。
確かに、号令のない団体演武のほうがレベルは高い。しかし、今年は後手必勝。まずは、パーツで分ける作戦で行く。そのことで、技の正確さは上がり、団体演武としての揃いも出てきた。
※以上は、5/1の稽古での描写である。
(裏面は長坂の直筆で以下)
「Aチームの「A」は、A、B、CのA。
つまり「一番目」のチーム。
同時に「エース」のAでもある。
橋本西の「エース」(A)がAチームである。」
(長坂徳久)