ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

【美しいとは?】

2010年05月03日 23時20分19秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

橋本西支部小学Aチーム通信

後手必勝 2号

2010/5/3(月)  発行・文責 支部長 長坂徳久

 【美しいとは?】

  『君たちが「美しい」と思うことは、どんなことですか?』

  『美しいものなら、たくさんあるね。たとえば、「チューリップ」は美しいとかね。いま、 先生が聞いていることは、「美しいと思うことはどんなことですか?」だよ。』

  メンバーは全員発言した。(お子さんがなんと答えたかは直接聞いてみてほしい。)

 

   走るのが速い人がいます。その人が、手を抜いてきれいに走る姿と、足の不自由な身体障害者の人が、びっこをひきながら(実演する)、ひょこひょこ走るのでは、どちらが美しいですか?

 

  メンバーは真剣に聞いていた。考えていた。

  身体障害者だと七人が答えた。

  『一生懸命な姿が、本当に美しいのです。いや、一生懸命な姿ならどんな形であろ うが美しいと思える人間でありたいのです。

  団体演武もそうです。まず大切なことは、一生懸命に必死であること。美しさやうまさは後からついてきます。君たちには、まだそれがありません。

  君たちのは「天地拳第三系」ではなく、「これぐらいでいいだろう三系」です。

 それじゃだめだ。「ここまでできるぞ三系」をやってみなさい。三回やったら座ります。

  最後に「これでどうだ!三系」をやってみなさい。』

 

  この指示で動きは一気によくなった。

  指導とはこのように子どもたちの琴線を刺激するのだ。

  あとは、タクティクスだ。これも指導者の責任。

  それまで、一つの号令で(正確には号令もなしで)、三系を全部やったいたのを、四つのパーツに分けさせた。号令も四つ入れる。

  確かに、号令のない団体演武のほうがレベルは高い。しかし、今年は後手必勝。まずは、パーツで分ける作戦で行く。そのことで、技の正確さは上がり、団体演武としての揃いも出てきた。

  ※以上は、5/1の稽古での描写である。

 

(裏面は長坂の直筆で以下)

 

「Aチームの「A」は、A、B、CのA。

 つまり「一番目」のチーム。

 同時に「エース」のAでもある。

 橋本西の「エース」(A)がAチームである。」

(長坂徳久)

 


【一期一会】

2010年05月03日 00時07分32秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

少林寺拳法  橋本西支部 

道場通信  ドリーム

 No.663

発行日 2010年4月8日(木) 発行・文責 長坂 徳久

【一期一会】

  千葉県野田市は、キッコーマン醤油の本社がある街です。

 90分間の講演と30分間の子どもたちへの飛び込み指導をしてきました。  

 最後に長坂のオリジナル授業「3つのし」(しあわせ・しゃぼんだま・しょうりんじけんぽう)を行いました。

 この授業は、最後次の語りで終わります。

 『生きていることは素晴らしいですね。いま生きていることに感謝しましょう。  生まれてきたことに感謝しましょう。生んでくれたことに感謝しましょう。そして、生まれてきてくれたことに感謝しましょう。たとえどんなに空が暗くても、どんなに目の前の道が険しくても、決して私たちは、あきらめてはいけない。あきらめずに生きていく限り、人は幸せに気づく時がきっとやってきます。少林寺拳法は、「生きること!」を教える武道です。《ありがとうこの生命(いのち) ありがとうあなたとの出会い》  今日はみなさんと出会えて、心より感謝いたします。』  

  この講演会で、非常に熱心に聞いてくれる女の方がいました。最後の授業では泣いていました。そして、行事がすべて終了した後、ご挨拶に来てくれました。  

 Iさんとおっしゃり、三段の拳士でした。

「最近、主人が道院を出したところで、いま夫婦でがんばっています。」と。ご主人であるその先生もそのあとでご挨拶に来てくれて談笑しました。

 帰りには、「またお会いしましょう!」とお互いに握手をして別れました。 

 それが3/28(日)のこと。そして、3/29(月)の朝にその道院長先生が胸部大動脈瘤破裂のため、急逝されました。本当に驚きました。人と命の儚きこと・・だからこそ、生きなくてはいけないことを。

謹んで心よりご冥福をお祈りいたします。

 奥様から、3/31(おそらく、お通夜のあとです)にメールが届きました。

「こんばんは  先日は、野田のフェスティバルで、とてもいいお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。次回、私が長坂先生のお話を聴きに出かけて行きたいと思います。もっと早く、お礼をしたかったのですが、諸事情により、お礼が遅くなり、申し訳ありません。長坂先生も健康に十分に注意してください これからの益々のご発展をお祈りしています。」

 この通信はブログに載せるかどうか迷いましたが、故磯貝利夫先生と出会えたこと、一生に一度の出会いに感謝することで、心より哀悼の意を表したいと思います。

 ここにあらためまして、故磯貝利夫先生のご冥福を心からお祈りいたします。

合掌 瞑目

 

 


【○○の許可があれば見ていいよ!】

2010年05月03日 00時02分10秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

少林寺拳法  橋本西支部 

道場通信ドリーム

No.665

発行日 2010年4月22日(木) 発行・文責 長坂 徳久

  4/8号は「664号」の誤りでした。

【○○の許可があれば見ていいよ!】

(授業法話より)

発問①「《し》のつく有名な人を発表してください。指名なしです。」

板書 「シートン」

発問②「知っている人?(少数)  知らない人?(多数)」

発問③「何をした人ですか?」

 「シートン動物記」の本を見せる。(このように「物」を準備することが大切で、指導の効果は高くなる。)

説明①「シートンは、子どもの頃、動物の絵を書くのが好きでした。イギリスのロンド ンに大英博物館があります。そこには、たくさんの動物の標本や本があるとシートンは聞きました。彼はとってもみたくなりました。博物館の人にお願いしましたが、「ダメです。未成年の子どもは入れません。」と言いました。

発問④「君たちがシートンならどうしますか?」

説明②「シートンは、しつこくお願いしました。」

発問⑤「○○○にお願いしてもダメですか? なんでしょう?」

説明③「《裁判所》です。係の人は「それでもダメです。」と言いました。」それでも、シートンがあまりにもしつこいので、博物館の係の人はいじわるを言いました。「○○の許可があればいいよ!」

発問⑥ 「なんでしょう?」  

※少しずつヒントを出していく。

説明④ 「総理大臣(首相)です。シートンはまだ少年です。知り合いでもありませんし、見たこともありません。」

発問⑦ 「シートンはあきらめたと思う人? あきらめなかったと思う人?」

発問⑧ 「あきらめませんでした。どうしたと思いますか?」

説明⑤ 「手紙を書いたのです。二週間後に返事がきました。ダメだった?ok?okでした。なんと「生きている限り見てもよい」ということまで書かれていました。」

語り 「シートンは自分の夢をあきらめませんでした。そして、大人になってこのような有名な本を書いた世界一有名な動物博士になりました。」

指示 「感想を発表します。「シートンは(    )だと思います。」と発表しなさい。」

※発問の子どもたちの解答や感想は紙幅の関係で割愛しました。

 

(千葉野田での講演に関連したブログ記事をたまたま発見。誰なのか長坂は知りません。)

 「久々の休みを取りました。土曜日はマインドマップのセミナ-、日曜日は子供の少林寺拳法のフェスティバルに参加しました。マインドマップを受講した目的は自分の中で壁を感じたからです。知る分かる行う出来る分かち合うという能力開発の五段階レベルのまだ知る分かるレベルですが現場の実戦で行う出来るレベルを体得したいと思います。 少林寺のフェスタでは長坂徳久さんの講演をお聞きしました。失礼ながら全く期待していなかったのですがびっくりするくらい素晴らしい内容で感動し、久々に涙腺が緩んでしまいました。 こんな先生の稽古を受けられる和歌山の子達が羨ましいなと思いました。 本も出筆されているようなのでさっそく注文しちゃいました。 楽しみ」