年末最後の芝居。正直言うと、少し「がっかり」な芝居だ。でも、坂本アンディーの今の全力が見れるので、悪くはない。僕が彼らの作品を見るのは、これで3本目になるが、同じパターンで、しかもいつもチンコ、マンコを連発する。そういうのも、ここまでされるとあまり衝撃でも下品でもなく、ただの記号になってしまう。
でも、そうなると、そこには意味がない。(まぁ、もともと意味なんかないけど)初めての人はそこがまず驚きで、そこからこのどうしようもなく、無茶クチャな芝居の世界に導かれる。ここに描かれる堂々巡りの地獄巡りは、出口がない。悲惨な話の先が見えない。そこを面白いと受け止めると、これは納得のいく芝居となるのだろうが、僕はもうそれだけでは納得しない。
同じことを繰り返すのではなく、その先へと自分の世界を広げていく必要がある。そのことを一番よく知っているのは坂本くん本人だろう。だから、この足踏み状態に自分自身がジレンマを感じている。今回はそういう気分がそのまま作品に反映されている。「おしゃれ」という今回のキーワードも、先のチンコ・マンコ同様、あまり上手く機能していない。自分が仕掛けた罠に自分自身で嵌っている感じだ。
不幸な姉弟の話。とんでもない(バカバカしい)お話が怒濤の展開で、詳しいストーリーを書く気にもならない。えげつない話の羅列に辟易する人もいるだろうが坂本くんは容赦ない。どこまでも激しく、これでもか、これでもか、と見せるのだが、だんだんそれも予定調和にならざる得ない。ラストの前向きなシーンを見ながら、それでも生きなくては、と元気付けられるわけではない。無理やり終わらせた印象だ。本当はそうじゃないだろ、と思う。100分というコンパクトな上演時間にきちんと収めたのは、進歩なのかどうか、よくわからないけど、とりとめのない話は今までの通りだ。自分の中でも落とし所を見つけられないまま書き連ねた感じ。あれもこれもと、思いつきのように、いろんなアイデァを盛り込んで、消化不良を起こしている。
でも、そこがまだ若い彼の魅力なのだろう。好きなことをすればいい。どんどん思いの丈を吐きだすだけでいい。このわけのわからない混沌をそのままぶちまけるエネルギーは買いだろう。
でも、そうなると、そこには意味がない。(まぁ、もともと意味なんかないけど)初めての人はそこがまず驚きで、そこからこのどうしようもなく、無茶クチャな芝居の世界に導かれる。ここに描かれる堂々巡りの地獄巡りは、出口がない。悲惨な話の先が見えない。そこを面白いと受け止めると、これは納得のいく芝居となるのだろうが、僕はもうそれだけでは納得しない。
同じことを繰り返すのではなく、その先へと自分の世界を広げていく必要がある。そのことを一番よく知っているのは坂本くん本人だろう。だから、この足踏み状態に自分自身がジレンマを感じている。今回はそういう気分がそのまま作品に反映されている。「おしゃれ」という今回のキーワードも、先のチンコ・マンコ同様、あまり上手く機能していない。自分が仕掛けた罠に自分自身で嵌っている感じだ。
不幸な姉弟の話。とんでもない(バカバカしい)お話が怒濤の展開で、詳しいストーリーを書く気にもならない。えげつない話の羅列に辟易する人もいるだろうが坂本くんは容赦ない。どこまでも激しく、これでもか、これでもか、と見せるのだが、だんだんそれも予定調和にならざる得ない。ラストの前向きなシーンを見ながら、それでも生きなくては、と元気付けられるわけではない。無理やり終わらせた印象だ。本当はそうじゃないだろ、と思う。100分というコンパクトな上演時間にきちんと収めたのは、進歩なのかどうか、よくわからないけど、とりとめのない話は今までの通りだ。自分の中でも落とし所を見つけられないまま書き連ねた感じ。あれもこれもと、思いつきのように、いろんなアイデァを盛り込んで、消化不良を起こしている。
でも、そこがまだ若い彼の魅力なのだろう。好きなことをすればいい。どんどん思いの丈を吐きだすだけでいい。このわけのわからない混沌をそのままぶちまけるエネルギーは買いだろう。