習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『れいこいるか』

2024-05-11 21:47:00 | 映画
かなりの低予算映画だが、2020年映画芸術ベストワン、キネマ旬報11位に輝いた傑作(らしい)。公開時はコロナ禍でもあり、見逃してしまった。昨年長田で震災絡みの上映会があり、たまたまその日芝居を見るために劇場前まで来ていたが、時間が合わず見れなかった。ようやくAmazonプライム・ビデオで配信が始まったので見ることが出来た。   いまおかしんじ監督作品らしい不思議なユーモアを湛えた映画 . . . 本文を読む
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『ロスト・フライト』

2024-05-11 21:41:00 | 映画
ジェラルド・バトラー主演のパニック・アクション映画。前半は航空パニック映画。新年初フライトはシンガポールから東京までの便。もちろん機長はジェラルド・バトラー。乗客は14名。そこには殺人犯と護送の刑事もいる。悪天候の中、落雷に遭い海上に不時着しそうになるが、なんとかフィリピンの離島に不時着。ここからはサバイバル映画かと思ったが、なんと島に潜伏する反政府勢力ゲリラに襲われて、監禁される。脱出劇に。 . . . 本文を読む
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ハルノ宵子『猫屋台日乗』

2024-05-11 21:32:00 | その他
ハルノさんの本は初めて読む。コロナ禍の日常を描いたエッセイだ。彼女の確信を持つ言い草は気持ちいい。そうだったのか、と納得した。猫屋台は彼女の経営するお店。実家をそのまま生かして改良した居酒屋料理店。予約制。採算は度外視した自由な店。  漫画家の彼女が仕事をしながら営業している。このイラスト入りの連作エッセイが気持ちいいのは彼女が自信を持って自分の考えを押し通すからだ。それはわがままでは . . . 本文を読む
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久米絵美里『嘘吹きアンドロイド』

2024-05-11 15:53:40 | その他
児童書の新刊コーナーの棚にあったけど、これは児童書とは言えないなぁ、とも思う。かなり微妙で難しい問題を扱っている。だけど、文体は平易だからもちろん小学生でも読める。  中学1年生男女が主人公で学校が舞台になるから児童書に分類されたのだろうか。お話はクラスメイトの田中くんが自分は人型アンドロイドだよ、宣言したことから始まる。理子ちゃんは信じないけど、鞠奈ちゃんは信じる。   . . . 本文を読む
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『無名』

2024-05-11 08:09:00 | 映画
久々のトニー・レオン主演映画だ。彼は相変わらずの甘い微笑で静かに佇む。盧溝橋事件、1937年から46年までの出来事。上海からラストでは香港へ。国民党と共産党、裏で糸を引く日本軍。満州国建国から敗戦まで。大陸で日本がしたこと。そこにはスパイたちが暗躍する。二重スパイ、誰が敵で、誰が味方かもよくはわからないまま突き進んでいくしかない。派手なアクション映画ではない。いや、反対に静かすぎるほど。話は複雑に . . . 本文を読む
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