習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ピッグ PIG』

2022-10-12 11:23:30 | 映画
まさかこんな映画を見ることになるなんて、思いもしない展開だった。大切にしていた豚が奪われて怒り狂ったニコラス・ケイジが暴走するアクション映画だと思っていたのに、これはまるで違う。なんとニコラスなのに暴れないのだ。それどころか地味で思索的な映画。こんな映画をニコラス・ケイジで作るのか。まぁなんでもありの今のニコラスだから、こんなのまでありなのか。チラシの宣伝では「溺愛するブタを奪還する、慟哭のリベン . . . 本文を読む
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『ドライビング・バニー』

2022-10-12 11:01:30 | 映画
この日本版タイトルは苦肉の策だ。宣伝会社が無い知恵を絞りだした。原題は『The Justice of Bunny King』。真面目でストレートすぎるからこのままではセールスが難しい。ドライブなんかしないし、車を奪い、運転するけど、それをタイトルに持ってくるのは早計だ。だけど、そうしたいという気持ちもわかる。彼女の暴走を止められない。自分でもわかっている。だけど、ここで止まるわけのはいかないのだ。 . . . 本文を読む
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『千夜、一夜』

2022-10-12 10:19:27 | 映画
震災後の福島、立入禁止区域での認知症気味の母と息子の生活を描いたデビュー作『家路』から8年の歳月をかけて完成させた久保田直監督渾身の第2作。今回は30年夫の帰りを待ち続ける女の話。今回も前作に引き続き主人公の登美子を田中裕子が演じる。行方不明者(年間8万人が失踪するという現状がこのお話の背景になっている)の夫の安否、もしかしたら拉致されたのではないか(映画の舞台は新潟の離島、というか佐渡島だけど) . . . 本文を読む
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宇佐美まこと『ドラゴンズ・タン』

2022-10-12 09:47:40 | その他
これだけのスケールのお話を400ページほどの枚数で収めるのか、と驚く。実は読み始めた戸惑った。宇佐美まことだから手にしたのだけれど、お話がなんか中国の古代の話で、あまり興味がないなと思ったからだ。読み始めたときは途中でやめようかと何度か思ったけど、難しいところを流してお話だけをちゃんと追いかけていくと必ずしもまどろっこしくはないし、難しいわけではないと気付いた。だいたい人の名前や地名の漢字が読めな . . . 本文を読む
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