習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『チェイス!』

2014-12-16 22:18:36 | 映画
インド映画の底力をまざまざと見せつけられる。昨年の大傑作『きっと、うまくいく』と『ロボット』を融合させて、さらには今までのインド映画(「マサラムービー」とか言われてきたものね)の全力を加味した作品。ここに「インド映画」極まる。しかもインド映画がハリウッドを目指す。でも、泥臭くて、いいかげん。そんなこんなでこれはインド映画のひとつの極みを示す作品なのだ。 「ゴールデン アジア」レーベルは『西遊記  . . . 本文を読む
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極東退屈道場『ガベコレ』

2014-12-16 22:18:00 | 演劇
2度の準備公演を経て、ようやくの本公演だ。ここまで入念に準備したのは、この作品が今まで以上に危うい世界を描くためだ。立ち止まることなく、どんどん進化していく林慎一郎が今回、コラージュして、ルポするのは都市の未来と現在。地下鉄、駐車場と続いたこの街のドキュメントシリーズは、今回、廃棄されるゴミをテーマに据えた。舞洲の入口にあるあの奇怪な「タテモノ」を中心に据えて、集められたゴミを巡るいくつものスケッ . . . 本文を読む
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スアシ倶楽部『私はもう帰らない。』

2014-12-16 22:17:18 | 演劇
三好淑子さんがようやく「普通のお芝居」に挑む。待ちに待った作品だ。井上荒野の長編作品(『雉猫心中』)を題材にして、ふたりの男女の心のドラマを緊密な空間の中で描く。原作小説からイメージのみを借用して、お話は追わない。登場人物もふたりだけ。彼らの背後関係も見せない。それが三好さんの意図だ。 今までのリーディングによる公演も充分、芝居だったが、やはりテキストを持たない芝居は緊張感が違う。ラフなスタイル . . . 本文を読む
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Super Mountains CLUB『笑う彼等には福は来る!?』

2014-12-16 22:16:37 | 演劇
これはあんまりだ、と思った。お話としてリアリティがない。なさすぎ。そのいいかげんな展開は言語道断。説得力のかけらもないこのお話を大真面目に演じる。だが、彼らはなんだか楽しそうだ。虚構でしかない物語の世界を満喫しているみたいなのだ。何なんだ、この無邪気さは。見ながら、呆れるやら、笑えるやら。どうしたらいいのか、わからなくなる。 逃走中の銀行強盗とぶつかり、かばんを間違えられて、3億円を手にしてしま . . . 本文を読む
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万城目学『孫悟空出立』

2014-12-16 22:15:50 | その他
5編の短編からなる連作だ。それぞれのエピソードは中国の古典や人物に依拠する。もちろん最初の表題作は『西遊記』だし、その後も、『三国志』、『史記』四面楚歌、始皇帝暗殺、司馬遷、と超有名エピソードが登場する。誰もが知るキャラクターの意外な側面を描くのだ。だが、それはパロディではない。今までの万城目学なら、笑わせるところだが、今回の彼はまるでそうはならない。こんなにもシリアスな万城目は初めてではないか . . . 本文を読む
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