第2次世界大戦末期、ドイツ軍に挑むアメリカ軍の兵士たちの物語。米軍は戦車の機能ではドイツに及ばない。(と、冒頭の字幕で知る)そんな状況下で、フューリーという愛称をつけられた戦車に乗り込む5人の男たちのお話。
つい先日見た『サボタージュ』の監督デビッド・エアー作品。あれでも、主人公はチームのリーダーで、組織の中で、自分の仲間を守り、戦うというポジションだった。だが、仲間がどんどん殺されていき、チー . . . 本文を読む
映画を前提にして書かれた中村航の原作を読んだ時、甘すぎる、と思ったけど、この映画はその比ではない。ここまで、甘いだけの映画にしなければならない理由がわからない。これは子供向けのお話だから、だなんて言わさない。犬童一心監督作品なのだ。そのへんのつまらない青春映画ではない。なのに、この体たらくだ。どうした犬童!
お話にまるで説得力がない。これではまだ、原作のほうがよかった。甘いなりにも筋が通ってい . . . 本文を読む
ここには大森一樹監督の初期作品で、大学の医学部の学生を主人公にした映画『ヒポクラテスたち』を見た時とは別の意味での感動があった。あの映画の青春の普遍性と、この芝居の特殊性との差は何だろう。同じように医大生が主人公だが、これは学部内の内紛に巻き込まれる学生たちの戦いを描いた作品だ。そのこと自体は、どこの世界にもあるようなことだが、それがこんなにも生々しく描かれるのは作者(くるみざわしん)が現役の医者 . . . 本文を読む