ハヤカワ書房から出版される小路幸也作品は、他の出版社から刊行される彼の作品とは一味違う。まず、当たり前のことだが、これはミステリーだ。なんでも書ける彼だが、得意技は『東京バンドワゴン』シリーズに代表される家庭劇だろう。ミステリーをしても、その根底にはそれが流れている。本作もそうだ。
SPを主人公にした。要人警護で負傷した彼が、生まれて初めて故郷に帰る。母親の実家である北海道の田舎の村を訪れること . . . 本文を読む
濱野京子の、この初期作品をようやく読むことが出来た。バドミントン部の女の子が主人公のひとりだ、と知り、そこがどんなふうに描かれてあるのかも、興味津々。まぁ、別のこれはスポーツ小説ではないから、それほど期待したわけではないけど。しかも、バドミントンが、どうこうというレベルで小説は読まない。(自分がバドミントン部の指導をしているから、映画や小説で取りあげられると、ついつい気になるのだ)
中学3年生の . . . 本文を読む
『ゲノム・ハザード』で充分なのにサブタイトルに「ある天才科学者の5日間」なんてある。言わずもがな、だ。こういうパターンは作品に自信がない場合が多い。もちろん、宣伝サイドが、だが。
とはいえ、こういう映画を日本で作る、だなんて、そこは凄い。別に日本のマーケットを意識したわけではないだろう。(少しはあるだろうけど。でも、これが日本で大ヒットするとは、とても思えないし、西島秀俊もこの映画を撮影している . . . 本文を読む