この映画を見た直後にたまたま『悟空出立』という本を読んだ。このタイトルなのに、主人公は沙悟浄である。彼の視点から見た自分たちの旅を描く。また、いつものように悟空がいない時に妖怪たちに拉致される自分たち。やがて、悟空が帰ってきて、助けられ、同じように旅は続く。そんな中で悟浄は八戒のことを思う。あの愚かなブタが実は天界一の策士だったという過去を持つ。そんな立派な男がなぜ、今、こんなブタになったのか。こ . . . 本文を読む
これは3・11の当日から、数日間のお話だ。あの時、思ったこと、感じたもの。それを二組の夫婦を通して描く。2012年作品ということに驚く。冷静に状況を踏まえて描くのではない。リアルタイムの先の見えない状況こそ、描くべきものと見据え、今ある真実を提示することを目的にした。
東京のかたすみ。何の変哲のないアパート。隣り合わせた2室、そこで暮らす家族。あの日の不安と人々のパニック。直接大きな被害を受けた . . . 本文を読む