昨日の「てへぺろ国家 アメリカ」という記事は、実は下の内容を書くつもりでしたが、パスタのお湯が沸騰してしまったので、あわてて「お題」を出してオシマイにしてしまいました。
それでも、高橋さんが、コメントを下さったので、ホットしました。ありがとう御座います。
さて、アメリカの「てへぺろ」ぶりを象徴する事件が、湾岸戦争当時に発生した事を皆さんはご存知でしょうか?
「ライナ証言」と呼ばれる事件です。
湾岸戦争当時、クエートに侵攻したイラク軍の蛮行を告発するビデオが公開されました。「ナイラ」と名乗る15歳の少女が涙ながらに訴えた内容は、イラク軍兵士達が、クエートの病院で、保育器に入った赤ん坊を保育器から出して放置し、保育器を持ち去ったというものでした。
ナイラはその後議会に呼ばれ、6分程度にわたる口述において、次のように発言しました。
「私は12人の女性と共に、アッ=ラダン病院でボランティアをしていました。私が最年少のボランティアで、他の女性達は20-30歳でした。イラク軍兵士が銃を持って、病院内に押し入るのを目にしました。保育器から新生児を取り出し保育器を奪うと、冷たい床に新生児を放り出し死なせてしまいました。(泣きながら)怖かったです。」
これを受けて当時のブッシュ大統領(パパ)は、フセインを「ベビキラー」と呼ぶなど世論を煽り、アメリカが参戦する気運が高まって行きました。
湾岸戦争が終結した後、マスコミ各社は「ナイラ」を探し始めました。さらに、「ナイラ証言」の裏づけを取る為に、クエートの病院を取材しました。その結果、驚くべき事実が明らかになります。
クエートの病院関係者は誰もイラク兵の蛮行を目撃しておらず、さらには、その当時、クエート国内の病院には、保育器が数える程しか無かったというのです。
そして、さらなる驚愕の事実が明らかになります。「ナイラ」は実はクエートの駐米大使の娘だったのです。そして、彼女に母国クエートに行った事も無かったのです。
「ヒル・アンド・ノウルトン」というアメリカの広告代理店が、スタジオ内でクエート大使の娘に出演させて収録された映像が「ナイラ証言」として公開されたのでした。完全なるヤラセでした。
当時のブッシュ大統領がこの事実を知っていたかどうかは知る術もありませんが、この様に、アメリカという国は、戦争の為には平気で「やらせ」をする国です。
ベトナム参戦のきっかけとなった「トンキン湾事件」も後にヤラセであった事が発覚しています。
イラク戦争の発端となった、「イラクが大量破壊兵器を保有している」という情報もCIAの捏造であった事が発覚しています。
これらの「やらせ」が発覚した後も、アメリカ政府は何度でも同じ様に手口で新たな戦争を生み続けています。
「ヤラセがばれちゃった・・・・てへぺろ(・ω<)」
こんなノリで、世界は戦争に突入して行くのです。
尤も、情報化の時代、さすがにアメリカ政府の信用も揺らいでいます。
今回のシリアの化学兵器使用疑惑では、イギリス議会は慎重な態度を示し、キャメロン首相も軍事介入を諦めざるを得ませんでした。
イギリス国民とイギリス議会は、アメリカの虚言に乗せられてイラク戦争に参戦した事をしっかりと反省しています。
安倍首相は今回もアメリカを支持する発言をしていますが、日本ではイラク戦争の正等性について総括すら済んでいません。
てへぺろ国家アメリカの尻尾として、日本は今回も求められた役割を演じるのでしょうか?
アメリカの原油価格が日本並みになれば、様々な問題が竜巻のように現れてアメリカをなぎ倒すでしょうし。
正義の問題ではなく、経済の問題になっているというのが個人としても歯がゆいところです。
ところで、今話題になっている汚染水流出の問題ですが、どうお考えですか?ぜひ、伺いたいです。
報道機関ですらベクレル以外に数字を出さず、影響に関して数字でふれている人は、ほぼ見当たりません。
以前に、数字をきちんと出して説明したような記事をまた見たいですね。
個人的には、そもそも日本では水1リットル=1kgに1ベクレルのトリチウムが含まれてる
ttp://www.chuden.co.jp/resource/energy/hama_haikibutsu_tritium_1.pdf
(つまり水1kgが1ベクレル=H2OとT2Oの混合体1kgが1ベクレル=0.00...001kg(ゼロ18個)のT2Oが1ベクレル)
ことと、
報道で最も高い数値は490ベクレル(この数値もあやしいですが)という数値を使ってみたのですが、
1.65001トンになったら影響あると計算した場合、1秒あたり155000トン放出すると年間4.9兆トンになり影響あり、となったのですが自分は計算と状況把握に自信がないのでお話しを伺えればと思います。
シェールガス・オイルは現状の価格では採算割れしていますが、次々に新しい油井を掘る事で、自転車操業的に利益を確保しています。所謂開発バブルです。
シェールガス革命でアメリカは中東の石油への依存度が短期的に低下しますが、これを維持する為には、現在の原油価格では不可能で、原油価格が上昇するイベントを仕掛けるはずと予想します。
同時にドルの需要が増える効果も期待で出来ます。
さて、福島原発の問題は、事故直後とは別の問題となっています。大気中に大量にヨウ素131が放出され事故直後が一番危険な状態です。
これは水道水の取水制限などで回避されています。
現状は放射性ヨウ素131は崩壊していますので、問題にはなりません。さらに、現在WHOが推奨してい様な基準値は、ほとんど無意味です。毎日何ん十リットルの水の飲もうが、その程度の放射線量で人間は癌になったりはしません。
なぜならば、牛乳1リットルに50ベクレル程度の放射性カリウムが含まれており、その他の食品にも普通に天然由来の放射性カリウムや炭素が含まれているからです。放射性カリウムの体内での挙動は、放射性セシウムと同等です。
問題は海洋汚染と地下水汚染です。海洋汚染は希釈化によって、影響は低減しますが、生物の濃縮によって食物連鎖の上位の魚などに放射性物質が蓄積します。これらは、検査によって汚染度の高い魚の流通を阻止する以外に手だてはありません。
多少の検査漏れがあっても、毎日それを食していない限りは、内部被曝も問題のあるレベルには達しません。
問題は福島の御潜水の出所ですが、タンクからの漏出は根本的な問題では無く、2号機のサブプレッションプール(格納容器の底部に付属)当たりから、盛大に漏れていると予測されます。あるいは、配管の破断箇所があるのでしょう。
もし、それが事実ならば、漏水を止める事は、建屋内の放射線レベルが下がって、修理に人が入れる様になる、まで根本的な対策は不可能かも知れません。憶測に過ぎませんが・・・。