消費税の増税が決まりました。
ほとんど増税が「規制事実化」していただけに、今更驚くには当たりません。
安倍政権は成立前後は「ケインズ型の財政出動」で景気を回復させる政権の印象を国民に与えています。
しかし実際にはTPPへの交渉参加や、今回の増税など、国民の期待と反対の決定が目立ちます。
多くの国民が、「官僚や財務省が裏で暗躍している」と思い込んで、彼らへの憎悪をたぎらせています。しかし、実際には重要事項の決定の多くは、「官邸主導」で行われている様に思えます。
今回の増税に関しても、財務省に立場は「税収の確保」ですが、どうやら総理周辺は「法人税減税」を抱き合わせにしたい様で、自民党税調や財務省とも立場を違えています。
法人税現在をセットにした場合は、「消費税増税は法人税減税の財源」と同等になってしまします。企業が税金が浮いた分を給与や雇用拡大に当てれば問題ありませんが、実際には内部保留や株主配当に化けてしまいます。
結局、安倍政権は「うわべ」は国民の味方を装いながら、実質的には極めて小泉政権に近い性格を持っていると言えます。これは安倍氏の所属母体がアメリカ寄りの自民党清和会なので、何ら不思議な事ではありません。
そして、「官邸主導」とは即ち「アメリカの言いなり」である事に国民が将来的に気づくのも小泉政権と同じなのかも知れません。
マスコミには騙されないと豪語している多くの安倍ファンが、一番騙されている事に気付いていません。多分、三橋貴明氏も使い捨ての道具とされて悔しがる事でしょう。
従来は自民党の他派閥や官僚の骨抜きで緩和されていた「アメリカのコントロール」ですが、最近では抵抗勢力も元気がありません。
尤も、環太平洋のEU型の統合が将来確実に実現するならば、日本は今から変化しなければ、その中でリーダーシップを取る事が不可能になります。官僚は頭が良いので、その辺の変化は充分に認識しているのでしょう。
消費税増税で、景気悪化。
日銀緩和も効かず。
架空の株高が、アベノミクスの姿。
年明けくらいから、消費は更に冷え込み、
日銀緩和も、笛吹けど踊らず、
ジリジリと金利が上昇。
戦争に成らなきゃ、いいけど、です。
無理に無理を重ねての、世界経済。
大金持ちほどよく知っています。
ネガティブ要因が少しでも増えれば、
資産引き上げもすぐか。
人の心は移ろい易く、危機が去れば欲に塗れ、再び危機が意識されれば、我先に逃げ出す。
何れにしても信用創造のシステムは、皆が危機を意識した瞬間に崩壊します。ただ、不思議な事に、人は危機を正確には認識出来ない様に出来ている様です。これが、「破綻論者」と「世間」のギャップなのでしょう。
そして、市場で生き残っているのは、危機に鈍感な人達。要はこの状況でもリスクを取れる人々。
ただ、最後は一網打尽、残るは焼け野原・・・。
約10年振りでしょうか、大阪の日本橋を歩く機会がありました。
秋葉原の様な電気店街でしたが、ゴーストタウンでお店らしいお店は2店ほど?
今時は通販で買うか、イオンモールなども品揃えがありますからね。どこも同じなのかも知れませんが、ちよっと驚きでした。二極化もますます進む気がします。
日本橋、寂れちゃいましたよね。秋葉原の様な極端なオタクシフトもしていないのと、やはり元々個人の電気店が多かったのが原因でしょうか・・・。
大阪はミナミがさびれて、キタ中心になって行くのでしょうか・・。個人的にはミナミのゴチャゴチャした感じが大阪らしくて好きです。