■ 緊急時は水道水の基準値は緩和される ■
こんないい加減なブログでも、多くの方が読んで下さり、有益な情報を頂いたりもします。
先日の私の書き込みに情報を頂きました。
「水は安全か?・・・変更された安全基準」
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20110329/archive
<引用>
投稿者:通りすがりの者
こんばんは。
今更感がありますが、水の暫定基準値については
WHOのヨウ素131 10(Bq/ℓ)というのは一生飲んでも影響ない平時の基準ですよ
その表の前説?の所他にも
「WHO飲料水水質ガイドライン」(p.6)
>本巻で勧告しているガイダンス値は、事故による放射性物質の環境中への放出といった緊急時の飲料水の汚染には適用できない。
>事故直後の1年間は、BSS(IAEA, 1996)並びにその他のWHOおよびIAEAの関連刊行物(WHO, 1988;IAEA, 1997, 1999)に記載されているように、食材に関しての一般的アクションレベルが適用される。
と書かれてます
緊急時の基準は下に書いたURLの最終ページのTable.4がそれですね
一般消費者(general consumption)の基準が1000Bq/kgで、ミルクや乳児用の飲料水や食品が100Bq/kgのようです
http://www.who.int/ionizing_radiation/a_e/en/Radiation_emergency_guidelines.pdf
<引用終わり>
■ 年間被爆量の基準値が緩和されつつある ■
国際放射線防護委員会(ICRP)が、「原発事故などが起きた後に周辺に住む人の年間被曝(ひばく)限度量を、2007年の勧告に基づき、1~20ミリシーベルトの範囲に緩和すべき」との提言をしている様です。
確かに先述の水道水の安全基準が10(Bq/ℓ)から乳児100(Bq/ℓ)、大人300(Bq/ℓ)に緩和されたのも、現在の東日本が緊急時なあるという証拠です。
① 平常時は1(mSv/年)が被爆限度量
② 今後福島など周辺地域では、被爆限度量は1~20(mSv/年)に緩和される可能性がある
④ 暫定的には10(mSv/年)が基準値となりそう。
③ 健康に影響を与える年間被爆量の限度は、100(mSv/年)である
④ 福島原発の作業者は基準値を100(mSv/年)から250(mSv/年)に緩和する動きがある
さて、こうして並べると何となく「基準値の危険度のレベル」が見えてきます。
1(mSv/年)・・・・一生浴び続けても平気なレベル
1~10(mSv/年)・・・・原発事故が起きたら、一時的に仕方無いレベル
10~20(mSv/年)・・・・事故原発周辺では、一時的に仕方が無いレベル
20~100(mSv/年)・・・原発作業員では仕方の無いレベル
100~250(mSv/年)・・・事故原発の作業員は仕方の無いレベル
■ 水はどのくらい飲めるか計算してみよう ■
さて、借りに100(Bq/ℓ)と300(Bq/ℓ)の水をそれぞれの基準値に当てはめてみましょう。
幼児の実効線量に関わる線量係数を7.5×10-8(10のマイナス8乗です)(Sv/Bq)として
100(Bq)が検出された水1(ℓ)で、甲状腺の実効線量は
100(Bq/ℓ) * 7.5×10-8(Sv/Bq) = 0.0000075(Sv) = 7.5(μSv/ℓ)
大人の甲状腺の実効線量は幼児の1/10であろう事は、健康に影響のある被爆量の基準が子供が10(mSv/年)に対して、大人が100(mSv/年)である事からも予測が付きます。
これを元に1日、どのくらいの100(Bq/ℓ)と300(Bq/ℓ)水を飲むとそれぞれの基準レベルに達するか計算してみます。
大人の健康に害のある被爆量が100(mSv/年)ですから、10(mSv/年)を暫定的な許容値として認めるならば、次の様になります。
① 大人は100(Bq/ℓ)の水道水を一日36ℓ飲める。子供は3.6ℓ。
② 大人は300(Bq/ℓ)の水道水を一日12ℓ飲める。子供は1.2ℓ。
③ 水道水のヨウ素131だけを考慮し、甲状腺癌への内部被爆だけを検証
④ 野菜や牛乳からの被爆を考えると、実際には1/5程度の摂取にした方が良さそう
⑤ 乳児の放射線の摂取元が母乳や粉ミルクだとすると、乳児への影響は1/2程度」?
まあ、いつもながらのいい加減な計算と、根拠の無い予測ですが、300(Bq/ℓ)の水道水を一日2.4(ℓ)くらいならば飲んでもよさそうです。
これって、結構現実的な数字ですね。
やはり、基準には意味がある様です。
でも、年間被爆限度が20(mSv/年)以上になったら、これは現実的に健康被害のリスクは高まると考えて良いでしょう。
ところで、気になるこの記事・・・
「千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から、大人の飲用基準(1キログラム当たり300ベクレル)を超える放射性ヨウ素131、370ベクレルが検出されていたことが30日、分かった。北千葉浄水場でも336ベクレル。」
おいおい、これ私達が飲んでる水だよね・・・。
北千葉浄水場は、葛飾区の金町浄水場とも近いですから、336ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されても不思議ではないと思います。困ったことに、北千葉浄水場の水は千葉県の各浄水場に送られ、ブレンドされています(汗)→http://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/souki/documents/haisuizu.gif
しかし、こちらのHPでは千葉県水道局の5ヵ所の計測結果だけが発表されhttp://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/souki/0311dannsui-55.html、北千葉浄水場の計測結果は「自分で見に行ってくださ~い」な状態になっています。北千葉浄水場まで遡るべきだったとは、私も気づきませんでした…
今日のブログの、「水道水をある程度飲んでも大丈夫」という計算結果を参考にさせていただきます。(うちは12日からお水買っておりました)
有益な情報をありがとうございます。
水道水の放射能レベルは収まってきたようですね。
私が知りたいのは15日以前の空気中の放射能データですが、これがほとんど見つかりません。
原子力保安委員会のなりふり構わない隠蔽ぶりは、3号炉の爆発に原因があると思っています。
福嶋よりも15日以降の東京のプルトニウムのデータを知りたいと思っています。
でも、知るのはコワイです。