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100Kmタイムトライアル・・・52歳だけど頑張った

2018-06-21 05:08:00 | 自転車/マラソン
 
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■ 52歳の俺が100kmのタイムトライアルに挑戦するよ ■

先日、ヤフオクでポチっとなしてしまったイタリアンバイクのBASSO ASTRA。鴨川までの100kmライドでは、前半オーバーペースで後半に完全に失速。このままでは、ヒルクライム専用バイクになってしまうのでは・・・と、少々失望しました。

しかし、「硬すぎる」という印象は受けなかったので、ペダリングの改善や、パワーのセーブで100km程度の高速ロングライドには適しているのでは無いか・・。そこで、浦安から外房有料道路を通って茂原の手前まで、100kmのタイムトライアルに挑戦してみました。

距離はジャスト100km。
獲得標高は387m。

外房有料に入って緩やかな上り下りはありますが、激坂は無いコースです。

■ 「踏み過ぎない」を意識する ■

前回の敗因は前半での「踏み過ぎ」だと考えています。

高剛性のバイクは低速で低パワーの時は比較的クランクが軽く回転します。「ギアー1枚か2枚軽い」という表現がされます。これはフレームの変形によるロスが少ないので、ぺダルに掛けた力が効率的に速度に変換される為です。「ペダルがストンと落ちる」という感覚が高剛性フレームの特徴。試乗会などで高剛性フレームの評判が高いのは、「あ!ペダリングが軽い」という感想を持ち易いからです。これで大方の人は「高剛性フレーム=正義」と勘違いします。

一方、高剛性フレームでもパワーを突っ込んだ高速走行時にはそれなりにペダルが重くなります。自転車の最大の敵は空気抵抗ですが、粘性のある空気の抵抗は速度が上がると非線形に増大します。20km/h程度の速度では殆ど感じない空気抵抗ですが、30km/h以上では抵抗感が増し、35km/h以上になると壁の様に自転車の前に立ちはだかります。この空気抵抗は、ペダルを通して脚に反力として戻って来ます。言うなれば硬い壁を脚でグイグイ押している状態とも言えます。

柔らかいフレームでは、フレームの変形で反力のピークが低減されます。一方、硬いフレームでは反力がダイレクトに脚に戻って来ます。この反力に打ち勝つ力でペダルを回すと、自転車はさらに加速します。

問題は反力に打ち勝つ方法です。

一般的にはギアー比を下げて、軽いギアーをクルクルと回す事で反力を下げる「高ケイデンス走行」が有効とされています。

しかし、1分間に90回転以上で脚をクルクル回すので、上手にペダルを回さないとロスが発生します。私の様にペダリングが下手な人がいくらクルクル回しても、息が切れるばかりでちっとも自転車が進みません。何故ならペダルの上死点や下死点でブレーキを掛けながらペダルを回しているので、無駄なパワーばかりを消費するのです。

一方、低いケイデンスで高速走行すると、重いギアーとなり反力のピークは高くなり、脚の筋肉にダメージが溜まります。

マラソンのピッチ走法とストライド走法を考えれば分かり易いのですが、小刻みにチョコチョコと走るピッチ走法は着地の衝撃が少ない。一方、大股のストライド走法は衝撃が大きく、長距離の後半で脚に疲労が顕著になります。

この脚へのダメージを小さくする為に、ランナーは着地を工夫します。踵着地ではクッションが少ないので、脚の真ん中や、つま先付近で着地する走法は有効です。

同様に自転車で重いペダルを回す時にも、反力のピークを下げる工夫が出来ます。一つは上死点や下死点であまり力を入れない事。ペダルが真上にある時や、真下にある時に、どんなにペダル踏んでも、ペダルは回転しません。これば力のベクトルの方向が回転方向にはゼロになる為です。そこで、上死点や下死点で上手に力が抜ければ、反力のピークを下げる事が出来ます。

これは一般には「踏み過ぎない」という表現になります。人はトルクを掛けたグイグイというペダリングでは、どうしても踏み過ぎてしまいます。ヒルクライムのダンシングが良い例ですが、下手なダンシングはペダリングがカクカクしています。ペダルを下死点まで踏み切ってしまうので、クランクの回転が一度止まってしまうのです。

そこで「踏み過ぎない」為には早めの脱力を意識します。ペダリングで一番力が効率的に使われるのはペダルが3時から4時の角度にある時で、ここでグイっと力のピークを出して、その後は脱力する事を心掛ける。

高ケイデンス走法でも原理は同じですが、トレーニングを積まないと速い回転で確実に脱力をシンクロさせるのは難しい。プロやハイアマチュアはこれが出来るので、少ない力で速く走る事が出来るのです。

■ 踏み過ぎなかった結果・・・ ■


私は「高ケイデンス走法」は「気持ちよく無い」と感じます。なんだかコマネズミになったみたいで爽快感が無い。ですから重いギアを掛けながらも、踏み過ぎない走行で、脚のダメージを減らしながら、速く、長い距離を、長時間走りたい。

「踏み過ぎない」を意識して、外房有料道路を通って茂原の手前までを往復100km走ってみました。結果は次の通り。


走行距離


メーター読みのAV(停止時間を含まない平均速度)


走行時間(停止時間を含まない)


走行終了時間(開始時間は5:30)


5時30分に出発して、9時46分に浦安に戻って来ました。信号停止と、10分程度のコンビニ休憩を入れた走行時間は4時間16分。

行きは向かい風微風で50kmをAV28km/hでした。外房有料は登り基調。帰りは追風微風で、外房有料も下り基調なので、トータルでAVが28.5km/hまで伸びました。

基本的には35km/h巡行を目指しましたが、実際には33km/h巡行程度でしょうか。

90kmを過ぎた船橋から浦安の間は国道357を車道走行。高架と合流を繰り返すスリリングな区間ですが、脚の出し惜しむ必要は無いので、全力でぶん回して、車と並走します。この方が合流が怖く無いのです。特に左車線から合流する車と相対速度が近い方が安全です。よって左からの合流地点は40km/h程度まで加速します。

浦安に帰ってから、シャワーを浴び、午後は大学の同窓会に出かけても平気だったので、体力も温存出来たかな・・・。

・・・・しかし、翌日は意外に平気でしたが、翌々日は体がダルク、頭がボーとしました。結構、体にダメージが残りました。


ここら辺が52歳の限界でしょうか・・・。


クロモリに似た乗り味のZEPHERは、翌日や翌々日に疲れが残らないので、やはり優れたフレームなのでしょう。実はスピードもそれ程変わりません。ヒルクライムは苦手としていますが・・・。


歳を取ったらクロモリ、いつかはチタンというのは・・・ある意味「真理」なのかも知れません。





<追記>

ルートラボの方が2Km多いですね。こ
102kmで計算し直すとAVは29km/hとなりました。なかなか良い数字。






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しょう)
2018-06-21 14:38:18
アンカーのクロモリも持ってますが、よくしなる感じで、
乗り心地いいですよ。疲れにくいです。
錆びそうなので、晴れの日しか乗りませんが・・・
外房有料調べたら、軽車両30円で通行可能なんですね。今
度房総一周するときとか使ってみます。
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Unknown (人力)
2018-06-22 10:06:36
しょう さん

クロモリ、いいですよね。パイプの素材、肉厚、バデット、溶接によって様々な乗り味になる。私も愛用していましたが、ロードのフレームは手放してしまいました。MTBが極太のクロモリですが、雨の日の遠出はこのバイクを使っています。スリップ対策ですが、意外に錆びないものです。先日、BBを交換した時に覗いてみましたが、フレームの内側は全然錆びていませんでした。

外房有料はTTをするには最高の道路です。信号もほとんど無いし、路肩も広め。そして適度にアップダウンが有ります。

自転車は道端のハコに30円を入れる方式なので、小銭を予め準備する必要があります。
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