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歴史問題は難しい・・・アジアは兄弟

2013-06-08 08:03:00 | 時事/金融危機
 

ベジ子さんへのコメントの回答として書きましたが、私の歴史問題の基本的考え方です。
要は、喧嘩しながらもアジアの隣人とはずっと付き合っていかなければならないので、誰かが何処かで大人にならなければいけないという話。今はまだ、日本も韓国も中国も大人になれてはいません。本来、長兄である中国がしっかりしなければ成らないのですが、外国留学返りの次男の日本と対立して、さらに三男の韓国が長兄の威を借りて、次男を追い落とそうとしています。ただ・・・海の向こうのオジサンが、色々と裏で炊きつけている様で・・・。


<コメント欄から>


歴史問題は非常に複雑で、「無条件降伏」した日本やドイツは、戦勝国の主張を受け入れるしかありませんでした。

ドイツでもナチスの犯罪の再検証が始まっていますが、それによってドイツの戦争犯罪の罪を軽くしようとするのでは無く、あくまでも歴史の真実を探る程度の動きです。

多くの人命の損失という人の恨みは簡単に癒える事は無く、ヨーロッパではドイツが戦後賠償などを粛々と続け、東西分裂をいう代償を払う事で、信頼を回復しました。

EUの発足目的の中心はドイツとフランスが再び戦争を起して、ヨーロッパを戦火に巻き込まないという事ですから、ユーロも簡単には崩壊しません。

一方で冷静に考えればユーロは拡大マルクですから、ドイツは経済的にヨーロッパを支配した事になり、ヒットラーの第三帝国の野望は、何と平和の内に達成されたとも言えます。南欧の国々はユーロ危機でドイツの顔色を伺うしかありません。実はこれこそが現在の戦争のスタイルなのです。

その点、日本人は所詮は「東洋のサル」でしかありません。国境を接して千年以上も争い続けたヨーロッパの権謀策術の前には、あまりにも世論も政治家達も正直に物を言い過ぎです。友好を前面に掲げて、影でボディーブローを打ち合うのが西洋式です。

教科書問題も同様で、「ダブルスタンダード」でも良いのです。教科書で教える「真実」と、社会が共有する「真実」がずれていても構わないと思います。それを国民が理解した上で、アジアの中での日本の利益を追求する事が、日本と韓国と中国の共通の利益になれば良いのでは。タマにはガス抜きで、対立を煽っても、それが決定的な分裂にならない事が大事で、ここら辺は「兄弟」的な付き合い方なのだと思います。

<終わり>

問題なのは、遺産の分け前を狙って、兄弟喧嘩をけしかける国がある事。

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6 コメント

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Unknown (東澤雅晴)
2013-06-09 01:49:28
懐が深い国、狭い国

長く苦労をしてきた国はやや懐が深くなります。ドイツなどは人知れず苦しんで、ノウハウを蓄積し、気がつけばプロシャやナチスが夢見ていたヨーロッパを包括し、実質支配をしています。それだけポテンシャルがあり、勤勉で包容力が備わっているのだと思います。周辺諸国は自国の安定だけでせいいっぱいで、先進国の顔色を窺い、ビクビクと不安にかられ心配ばかりしています。その原因は経済基盤自体が弱く、国民のストックが少なく、大国のちょっとした変化でも壊滅的打撃を受けるのです。大企業の下請けの下の孫請けのような立場です。とても経済的に他国の面倒をみる事まではできません。フランスもイギリスもすでに世界をリードするには、その活力が無くなっています。たしかに外国からの移民も認めているのですが生かしきれず、むしろ国内に混乱をまき起こしています。

現実は国家だけでなく、民族、部族、国際企業、など多様なグループの関わりによって経済は動いています。新興国はやはり国民の歴史認識に偏りがあります。視野が狭く古い村社会のような慣習が強く残っています。生活に余裕が無い国はどうしても自己欺瞞が蔓延し、互いに足の引っ張り合いをします。そのような混乱を経験しながら少しずつ自らの非力を目覚める他ないのだと思います。過度に妬んだり、羨ましがったり,卑下したり、と少し前の日本にもありました。アメリカなどは1940年代は本当に世界に向けてたいへん傲慢な態度をとっていました。コンプレックスの裏返しで経済力だけが突出していたのです。懐はたいへん狭い国でした。過度の被害妄想的国家でした。今はややバランスがとれてきたようです。

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Unknown (人力)
2013-06-09 03:19:38
東澤雅晴 さん

まさにおっしゃる通りだと思います。新興国は他国を蹴落としても成長しようと躍起です。第二次大戦前は、遅れてやって来た帝国主義国家のドイツ、フランス、イタリア、日本が新興国でした。
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Unknown (東澤雅晴)
2013-06-10 09:01:51
オリバーストーンのアメリカ近代史ドキュメントについて

説得力のある編集でした。NHKで放送されていたシリーズ番組です。真実に迫ろうという姿勢がうかがえます。長く教育を受けて来た事が実は、政府のプロパガンダで微妙に言いかえられていた事が判ります。たとえばアメリカの参戦で第二次大戦は勝利した!というものの現実は夥しいソ連兵の犠牲でドイツ軍はすでに弱体化していた!決してアメリカ軍だけの成果ではなかった!原爆は開発初期から多くの反対意見があり、さらに使用したあとも根強く反対意見があるということ。1940年代のアメリカは極めて民衆の意見が近視眼的で戦略も被害妄想的であった事などです。多くの人の犠牲が重なるために国家としては間違っていた!とは言えない事情があるようです。しかし小さな国は面と向かって訴える事も出来ず、結果アメリカ国内からの訴えを待つばかりです。

今、考えるとソ連もドイツ帝国も日本帝国も明らかに間違っていました。もっとよい解決方法があったはずです。無意味に多くの犠牲を出さなくてもよかったはずです。しかしその時点で民衆の勢いは止まらず他国の事まで配慮することはできませんでした。まるで癌細胞のようです。それで現代はどうなのか? どの国が過去のソビエトに近いのか? 日本帝国の様なあやまちはどの国が犯しているのか? そこをよく注視したいものです。
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Unknown (人力)
2013-06-10 12:21:41
東澤雅晴 さん

私は陰謀論者なので、歴史そのものを信用していません。第二次世界大戦が何故起きたか・・・これは結果から見れば、イギリスからアメリカへの覇権移譲なのでしょう。その為のセレモニーがWW2だったのでは無いか?

ヨロッパでナチスドイツが台頭し、イギリスはドイツに対して窮地に追い込まれますが、アメリカが騎兵隊よろしく参戦して、ヨーロッパを救ったとされています。しかし戦前からロックフェラーはナチスに資金援助しており、ナチスの力を借りてイギリスを駆逐したとも言えます。

一方日本においても、軍部とアメリカの関係あ不透明で、あえて無理な戦争を遂行して自滅する事こをが目的であったとも考えられます。日本は明治維新後、イギリスと関係が深かったのですが、この利権構造が戦後はアメリカに移動しています。

結果から見れば、第二次世界大戦の目的は、覇権移譲で、これは、イギリスが負けた訳では無く、新興国のアメリカをイギリスがステルス支配する方便だったのかも知れません。

私はアメリカがイギリスの支配から完全に独立する為に、再度、危機を起すのでは無いかという妄執に取り付かれています。
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Unknown (東澤雅晴)
2013-06-11 14:16:50
それを言うから駄目なんだ!!

仕事でも国家でも、主張しなければ負けてしまう!という考えが古くからあります。特に厳しい環境に置かれていれば、強く主張します。一昔前、労働組合などは、ほんの少しのベースアップの為に必死になって主張し、ストライキもしました。そこから得たものも多かったのですが、失ったものも多くあります。現在の経済活動は単に条件闘争で戦ってもそれで本当に勝つものモノではありません。主張すれば通じるものではないのです。時には言わない方がいい場合もあります。概ね弱い立場の人が主張しますが、ほとんどが聞き入れられません。が、時にはやや緩和される場合があります。しかし!本当に困っている人は訴える事すら出来ません。以前ドイツで仕事が見つからず、政府の援助を求めるデモがニュースで流れていました。半分以上が女性でその半分以上がたいへんな肥満でした。男性もそうとう太っていました。

本当に生活に困っている人がなぜ、ここまで太っているのか。いい服を着ているのか。お洒落なのか?それが現在のドイツです。中国のブログで東北の大津波で被害にあった人の仮設住宅のニュースを見て、なんと贅沢な,水洗トイレがあってエアコンまである!と、書かれていました。狭い!というコメントにもこの程度では狭い!とは言わない!という意見でした。韓国のニュースでは日本が上手くいかなくなると喜ばしいニュースとして、上手く行くと、素直にはコメントせず、ここに問題がある!きっと破綻する!などと勝手に解釈して伝えられます。国民がそれを願っているのか、政府が指導しているのか、日本の細かい事など気にせずに今やるべきことをすればいいのにと、思ってしまいます。
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Unknown (人力)
2013-06-11 15:43:05
東澤雅晴 さん

日本の若者達が韓国を非難してまで守ろうとしているものは、実は自尊心の様な気がします。・・・それ以外は大したものは持っていないので・・・。

本来の主張は、もっと根源的な所から湧き上がって来る何かであるべきですが、表層的な不平不満は組織化され易く、又利用され易い。

人心掌握の基本ですね。そして不満のはけ口は、いつの時代も外に向けられます。
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