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金融マフィアに、ロバと槍で挑むオバマ

2009-07-24 08:08:00 | 時事/金融危機


■ 四面楚歌のオバマ ■

オバマ大統領は就任以来、非常に粘り強く頑張っています。

オバマの金融危機対策は、クリントン政権から始まり、
ブッシュ政権でハメを外した金融自由化の「尻拭い」ですが、
「拭い方」を間違えれば、米経済と世界経済のメルトダウンを引き起こす
非常に繊細で微妙な「尻拭い」です。

オバマは金融の監督権を強化してFRBにその権限を委ねようとしていますが、
先にも記したように、FRBこそが金融マフィアの総本山なのですから、
この政策は、盗人に金庫の鍵を預けるようなものです。




現在アメリカの金融行政の舵取りをする面々です。
ローレン・サマーズ国家経済会議委員長。
ティモシー・ガイトナー財務長官

彼らこそが、クリントン政権時代にグラス・スティーガル法を骨抜きにし、
現在の金融危機の元凶を作った面々です。
ここに新旧のFRB議長を加えると、そうそうたる顔ぶれになります。
そして、皆さんユダヤ人です。




■ 金融マフィアが牛耳る米金融政策 ■

アメリカの銀行は元を辿れば、ユダヤ人資本家のロスチャイルドに辿り着きます。
これは、ヨーロッパの銀行とて同じです。
そして、その人脈は縁戚関係を拡大しながら、
政府の中枢にまで及んでいます。

彼ら金融マフィアを無視しては、アメリカの経済金融政策は機能せず、
結果、経済閣僚は彼らの息の掛かった人物が就任する事になります。

■ しくまれたリーマンショック ■

昨年9月に破綻した、リーマン・ブラザーズもロスチャイルド・ファミリーですが、
リーマン破綻によって金融マフィアが受けた恩恵は計り知れません。

レバレッジやCDOという手法で、実体経済を無視して際限なく膨らんだフェイクマネーは
どこかの時点で現金化する必要がありました。
サブプライムローンの様なインチキ債権で作り上げたお金は、
遠くに霞む蜃気楼の様に、元を取る前に霧消してしまいます。
人々は将来に渡って、手に入るように見えた幻に投資していたのです。

しかし、それがマヤカシである事を知っていた金融マフィアは、
金融危機を演出する事で、強引に幻のお金を実体化してみせます。
グリーンスパンの「百年に一度の金融危機」発言で危機感をつのらせた政府と議会は、
大量の政府資金を銀行に注入します。

元々、時価会計によって帳簿上の価値しかなかったお金が、
本物になったのです。
いずれは、国に返済しなくてはならないにせよ、
それを元手に、彼らは、再び金儲けにいそしみます。

この過程で何社かは金融機関が倒産するでしょう。
AIGがその筆頭です。
実は、倒産すれば政府から借りたお金は返す必要が無くなります。
その間に、政府から投入された資金を、
外の銀行がハゲタカ宜しくぶん取ってしまえば良いのです。

ゴールドマンサックスは既にAIGに投入された資金を、
リーマンのCDSの支払いとして手に入れています。

■ オバマはガス抜きの道具 ■

とかく怪しいアメリカの大統領ですが、
私は、オバマはやはり国民の味方なのだと思っています。
彼は果敢に金融マフィアに挑んでいます。
金融の規制強化もその一環です。

しかし、そんなオバマも金融マフィアから見れば、
国民のガス抜きの道具でしかありません。

アフリカの血を引き、ミドルネームにフセインの名を持ち、
アジアで育った彼は、アメリカのマイノリティーの希望の星です。
どんなに、アメリカ国民の生活が苦しくしても、
彼らは最後までオバマを支持するでしょう。

■ ベアー総裁だけがオバマの味方? ■



日本と同様にアメリカにも預金を10万ドル(退職口座は25万ドル)まで保護する制度があります。
米連邦預金保険公社(FDIC)が銀行破たんの預金者保護を取り仕切っています。
彼らは、破綻しそうな銀行に査察に入り、監査を行い、
破綻が確定すると、資産を保全し、預金者の立場を守ります。

その総裁が、シーラ・ベアー総裁です。
希望的観測を振りまいて、危機を深刻化させるアメリカの金融担当者の中にあって
彼女だけが、まともな発言を繰り返しています。

失業率の上昇を警告し、
新たな金融規制の責任者を、FRBでは無く、大統領にすべきだと主張しています。
大統領は2月にベア総裁を大統領専用機であるエアフォース1に同乗させ、
金融政策について話し合いを持っています。

その協議の感想について総裁は、次の様にと語っています。
「素晴らしかった。大統領は私たちが進めようとしている課題を取り上げたの。
金融機関は目的を達成するための手段である。経済を下支えするために金融機関
を安定させるのであって、金融機関に利するためにやるのではないということをね」

今、大手商業銀行のCIT(シティーではありません)が破綻の危機に瀕しています。
CITの支援について、ガイトナーとベアーが対立しています。
FRBはFDICの債務保証プログラムによる救済を主張しています。
一方、FDICのプログラムは政府の資本注入と異なり、
預金保険機構の保証金の上積みを意味するので、FDICはこれに反対しています。
そもそも、増え続ける地方銀行の破綻(57行)でFDIC自身が債務超過とも言われています。

CITは昨年暮れに23億3千万ドルの公的資金の注入を受けています。
CITが破綻すれば、公的資金の棄損する始めてのケースとなります。
モルガンスタンレーなどの30億ドルの融資で、CITは首の皮一枚で生き延びています。

CITをめぐる、FRBとFDICの綱引きにどの様な意味が隠されているのか
この問題は「オバマ VS 金融マフィア」の視点からも、興味を引く話題です。


<追記>
金融マフィア達の手口が良く分かる記述を見つけました。
2003年と少し古い内容ですが、
現在の日本で低迷は、この時期から着々と準備されたものなのでしょう。

http://gooyan.blog92.fc2.com/blog-entry-96.html



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