人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

『ラブライブ・サンシャイン』・・・聖地巡礼

2020-04-01 09:41:00 | アニメ
 

■ 「激オコ・ぷんぷん丸だヨ!」って何? ■
















何だか、『痛いのは嫌いなので防御力に極振りししたいと思います』のエンディングの様な画面で始まった本日のブログ。

実は家内と私のSMSの画面であります。

去る3月20日、所用で沼津に行く事に。せっかくなので、何か美味しいものでも食べようと検索すると、何と沼津って『ラブライブ・サンシャイン』の聖地だったのですね。

と言っても、『ラブライブ』は途中で挫折してしまった私、続編の『ラブライブ・サンシャイン』は観ていません。これはイカンと出がけにネット配信で1話だけ見て電車に飛び乗りました。

ところが、横浜を過ぎた辺りから、携帯に家内からSMSが入り始めます。「リコちゃんがメンバーになったよ」とか、「激オコ・ぷんぷん丸だヨ!」とか意味不明の内容・・・。

もしやと思って確認したら、私が家を出た後、家内はずっとラブライブ・サンシャインを観ていらしい!そして、面白いシーンや、新し展開が有ると、「実況中継」して来る・・。何年か前までは私がリビングのPCでアニメを観ている時、「オタク、キモイ!!」と言って掃除機の騒音攻撃を仕掛けて来た家内も、私の教育のたまものか、今ではラブライブ・サンシャインを一人で観るまでになりました・・・それも全13話一気観・・・。

話に全く付いて行けない私は、電車の中で登場人物の名前と、聖地情報を急いで集めて、「聖地巡礼」に備えました。

■ 沼津は『ラブライブ・サンシャイン』一色でした ■

沼津に来るのは久しぶりです。静岡東部の主要都市として漁業や工業や商業で栄えた街ですが、今では、あの「スルガ銀行」の本店の有る場所としての方が有名かも知れません。

午前中に早々に用事を済ませ、携えて来たDAHONの折り畳み自転車のK3(「巡りチャン」と名付けました。聖地巡礼の「巡り」)に乗って、いざ聖地巡礼に出発です。

って、沼津って駅前から既に『ラブライブ・サンシャイン』一色です。バスもラブライブ、商店街もラブライブ、ポスターもラブライブ、バナーもラブライブ・・・。

そう言えば、午前中の打合せの際に「沼津って何か名物ってあります?」って聞いたら、「ラブライブぐらいですかね・・・・。」と返された・・・・。

沼津、どんだけラブライブ頼りなんだヨ!!



『ラブライブ・サンシャイン』より




沼津駅、期待が高まります


駅の北口。


いきなりラッピングバス、キタァーーーー!!




商店街、ラブライブ一色!!・・・人、居ねぇーーー!!


「狩野川台風」の狩野川。市内の中心部を縦に流れ駿河湾に注ぎます。


聖地キタァーーーー!!  水門です。(1話しか見てないから・・・感動が少ないズラ)


「島郷海水浴場」・・・眺めが良いからきっと聖地だ。しかし、風が強い。海岸沿いは体が煽られてビデオの画面がユラユラする程。自転車、チョー進まない!!


いよいよ聖地が近づいて来た。このホテル1話に出て来たやつじゃん!!


なんか聖地らしき所に来た。淡島マリンパークに渡る渡し船乗り場。


いきなりイタ車登場。良くネットに出てるヤツだ。


渡し船のチケット売り場。「果南ちゃん」ってスキューバーの娘か・・・(1話しか観てません)


・・・この渡し船・・・幼稚園の遠足で乗った事ある・・・絶対。アシカのショーとか見た事ある・・・絶対。でもこんな「イタ船」じゃ無かったけどね。実は私、御幼少の頃は沼津の隣の富士市に住んでいました。


淡島観光ホテルのガーデンの噴水。巡礼者が写真撮ってるから「聖地」に違い無い。


なんかトンネルで島の反対側に行ける。ウワ!LEDキレイじゃん!!


トンネルを抜けると・・・そこは駿河湾でした。富士山がクッキリ。


安山岩質の溶岩が地中で固まって柱状になっています。ディズニーシーのプロメテウス火山でも見られる地質です・・・ってあれは作り物か。


果南ちゃんのダイビングスクール発見。実際は「カエル館」だったのね。


しっかり果南チャンのボンベが置いてありました。ちょっとワザトらしいけど・・・ファンは嬉しいかも。(一話しか観てないからファンじゃないけど)


「カエル館」の中には、カエルが居ました。


再び渡し船に乗って、さらば淡島、フォーエバ~~。


いかにも聖地巡礼風のレンタル自転車の一団を風除けにして、とうとう到着、「安田旅館」。主人公の千歌ちゃんの実家です。実際には太宰治ゆかりの宿。




莉子チャンが海に飛び込んだフェリー乗り場。1話で観た!!


中学校まで足を延ばそうと思いましたが、風が強いのと、帰りの時間が気になるので、ここで撤退。追風に乗って一気に沼津市街へ。おおおっと、別のラッピングバスを発見。



とまあ、駆け足というか、14インチの折り畳み自転車(巡りチャン)に乗って、向かい風と戦いながらの『ラブライブ・サンシャイン』の聖地巡礼。

打合せの「ついで」だったので、ジャケットにスラックスに革靴といういで立ちで、小さな自転車に乗って、デジカメとGo-Proを撮りまくるオタク中年は巡礼者の中でも一際目立っていた事でしょう・・・。ノーヘルで14インチで車道を爆走も怖かった・・・追風で35km近く出てたし・・・。


■ 「聖地巡礼」自体は成功例だが・・・ ■


『ラブライブ・サンシャイン』、このブログの読者の方々から「面白い」と推薦されつつも観ていませんでしたが、沼津に行くからには「巡ら」ねばならない。現地に行くと不思議に作品にも愛着が生まれ、帰宅後に13話までしっかり観ました。現在はカミサンと2期を観はじめています。


ところで作品の評価は・・・これ、1期の『ラブライブ』よりキャラ立ちがイイじゃん!!面白い!!


脚本が花田十輝という事で、南極に行かない『宇宙よりも遠い場所』とも言えるし、女子高生の地域振ものとしては『アクションヒロイン・チアフルーツ』を彷彿とさせます。まあチアフルーツがパクリっぽいけどね。

『聖地巡礼』ブームもあって地方都市とのタイアップが増えている昨今のアニメ。『ガールズパンツァー』の大洗が最も成功した例ですが、あちらは自然発生的に起こったブーム。

一方『ラブライブ・サンシャイン』は沼津市とガッチリとタッグを組んでの『聖地』化。こういった例は千葉県の鴨川市と『輪廻のラグランジェ』の例が有りますが、あまりアザトイとオタクに敬遠されます。

沼津の「ラブライブ押し」も相当にアザトイのですが、背景となる聖地がしっかり描かれる事で、その再現度にファンは喜びを見出します。ラグランジェはそこが適当だったのが残念。

作品としては大ヒット作の『ラブライブ』の続編のだけに成功は約束されていました。ただ前作との違いを明確にする為に地方の女子高の設定としたのは大成功でしょう。前作がオタクの聖地、秋葉原の近くの高校なだけに、このコントラストは効いています。

そして、今回、聖地巡礼をしていて感じたのは、やはり聖地ってその土地自体に魅力が無いと成り立たないなという事。沼津の淡島周辺の自然は本当に美しい。その美しい風景を背景に、作品のストーリーが上手く噛み合っているからこそ、多くのファンを引き付ける。

東京から日帰りできる距離で、それでも旅行気分が味わえる距離というのは重要です。海産物のお土産が買える点もポントが高い。


今後も聖地が沢山誕生すると思いますが、作品のポテンシャルや、聖地のポテンシャルとして、大洗や沼津を越える聖地はなかなか生まれないでしょう。「狙って当てた」成功例として、沼津は語り継がれる聖地と言えます。


ただ、沼津自体は衰退が著しい。かつては駿東(静岡の東部)の雄として栄えた街も、活気はイマイチです。商店街もシャッターが下りた店が多く、人通りも疎ら。むしろ、東京の通勤圏として新幹線の止まる三島や、東京からの観光客や外国人観光客が増えた熱海の方が元気が良い。


『聖地巡礼』にもある程度理解を示してくれる沼津の方々ですが、街の規模が大きいだけに街の復興は地元の方の知恵と努力に掛かっています。これは、全国の地方都市の共通の課題ですね。


ガンバレ、沼津!!


【追記】

家内がどうして『ラブライブ・サンシャイン』にハマったが不思議でしが、良く観察すると、どうやら「娘の部活を応援する親」の立ち位置の様です。私自身も同じです。

もしかすると、「萌え系アニメ」って中年が見ても子供を応援する様な感じで受けるのではないか?もしかすると、中年ファンという隠れた鉱脈が有るのでは無いか・・・。


そう、家内に話すと「ダメダメ、中年のオバサン達は韓流押しだから」って一蹴されました。ただ『若おかみは小学生』のオッコの頑張りに、中年女性がお祖母ちゃんの心境で応援を送ったように、アニメの魅力に目覚めていない方が沢山居るはず。


そんな方々に向けて、このブログは書かれています。

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5 コメント

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Unknown (鍛冶屋)
2020-04-02 11:42:03
最近はコロナと株価のお話ばかりだったので、アニメの話題待っていました。やはり人力さんのブログは、漫画・ラノベ・アニメとお出かけ記事が楽しみです。

自分は、1月期の作品を”映像研”と”ドロヘドロ”しか通しで見ませんでしたが、また総評などお聞かせ下さい(っで、見たつもりになる^^;)。
今4月期にはあまり話題作が無いようですが、注目されている作品はありますか?。
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Unknown (人力)
2020-04-02 14:14:17
鍛冶屋 さん

最近、コロナ関係でアクセスが増えてしまったので、又、「誤字」と「アニメ」で読者を絞り込みます。陰謀論ってのは、こっそり、イヒヒとやっているのが良いので、あまり拡散するのもね・・・。

アニメ、最近、観ているうちに何故か寝てしまうんですよね。アルコールを飲んでるせいだとは思うのですが、先週の内容が思い出せなかったり・・・・。きっとコロナの影響でしょう。

今期は「映像研」を観たかったのに、amazonとdアニメストアでは観る事が出来ません・・・。『ランウェイで笑って』『痛いの嫌い』『ダーウィンズゲーム』『超電磁砲T』『僕のヒーローアカデミア4期』を観てますが・・・感動する作品は無いかな。ドキドキしない。

そんなこんなで過去作品を観てました。『Kurenai-紅』と『ゴールデン・タイム』が我が家では今流行っています。特に『Kurenai-紅』はサントラ買っちゃったし、原作も買ったし、同じ原作者の『電波的な彼女』なんて紙の本で買っちゃいました。

我が家では今、「うむ、これが庶民の味というやつか。悪く無いな」なんて夕飯の時に紫ちゃん言葉で会話がされています。

どちらも余り話題にならない作品ですが『Kurenai-紅』は何度観ても素晴らしい。プレスコ(セリフ先撮り)の魅力が遺憾なく発揮されています。特にミュージカル回の出来は出色。

『ゴールデンタイム』は『とらドラ』の原作者でうすが、大学生のラブコメ。私、原作者の竹宮ゆゆこと相性が良いのか、『ゴールデン・タイム』も結構好きです。大学生が主人公のアニメ作品って少ないので貴重です。
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Unknown (鍛冶屋)
2020-04-02 15:39:42
人力さん、ホント 『Kurenai-紅』お好きですよね ^^;)。
自分は、どうもあの”幼女・近親相姦”って世界が受け入れ難く・・・。
ラノベは読んだんですが、結局まだ未完のままですよね?。

”竹宮ゆゆこ - ゴールデンタイム”のラノベ、検索したら図書館にあったので借りてこよっと(図書館は現在、館内で30分以上の閲覧禁止なんです・・・ほんと迷惑)。
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Unknown (人力)
2020-04-03 14:55:16
鍛冶屋さん
「紅」、原作とアニメは別物。原作は「エグい」内容で、裏13家の戦闘力も常識外れですが、アニメは五月雨荘を中心とするホームドラマでアクションよりも会話の食い違いを楽しむ内容。

小説としては「電波的彼女」の方がサスペンスとして断然面白い。常人離れした戦闘力の片鱗を見せる女子達は居ますが、べニカさんの息子を中心として良く構成が練られています。こちらはマンガ「紅」の単行本のオマケとしてDVD化されていますが、原作に忠実で知る人ぞ知る作品となっています。


まあ、「エグい」内容なのは原作者の嗜好なので好き嫌いはあるかと思います。
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Unknown (鍛冶屋)
2020-04-03 22:16:36
バンダイチャンネルにありました!…早速見始めてます。

家人の勤め先では、出入りのプロパさんが外営業が禁止となり、薬品・機材の発注はメール・配送は宅配便のみとなったそうです。今までは在庫・定数管理をプロパさん任せにしていたそうで、仕事が増えたとぼやいています(いやぁ…それは元々ダメだろうって^^;)。

実際、それなりの検査の問い合わせや、患者間でも過剰に心配した人からのチクリなどもあるらしく…。早く何らかの明確な指針を示さなければ、末端の医療現場は崩壊も有り得そうです。

さぁさぁ、本年のGDPはいったいマイナス何%まで落ち込むのか?、ある意味興味深いですね。
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