■ 『安達としまむら』がとにかく素晴らしい ■
私はオタクを自称する55歳のオヤジですが、マンガもアニメも雑食系。
BL系もソフトなものであればOKですし、女子同士がキャッキャ・ウフフする作品も嫌いでは有りません。志村貴子や佐原ミズなど、何故かBOOK OFFに売られずに本棚に残っています。(我が家は本棚が小さいので、マンガが増えるとBOOK OFF行きになる作品が多い)
そんな私の今期アニメのオススメはこちら。
『安達としまむら』より
「入間人間」のライトノベル作品を手塚プロがアニメ化していますが、もう女子高生の太腿に・・・、おっと、女子高生同士のフワフワとした関係にうっとりしてしまいます。
『やがて君になる』も同姓への憧れを描く素晴らしい作品でしたが、『安達としまむら』はもっとソフトで不定形でフワフワしている。
「入間人間」のラノベが面白いとは聞いていましたが、これ程までとは。そして、フワフワの作品を手塚プロが手掛ける意外性。宇宙の描写などの「火の鳥」などの手塚プロらしさが伺えますが、その表現は緻密。京アニと、新海誠を吸収した、新時代の手塚プロ作品と言えます。
とにかく、何がスゴイのか言葉では表現できないのですすが、コミ障の女子高生二人の他愛の無い日常をスケッチの様に描きますが、下手なミニシアター系の映画の数百倍は素晴らしい。
『トニカクカワイイ』より
『ハヤテのごとく!』の畑健二郎原作マンガのアニメ化です。一見すると「今時、こんなアニメがあっていいのか」とうい古臭い絵柄。そして他愛の無い内容。・・・でも、これが本当に素晴らしいんです。
頭脳明晰な主人公が、命を救ってくれた女子に一目惚れ。学力優秀ながらも高校にも行かずに、アルバイトをしながら彼女を捜す日々。彼が18才になった時、アパートのチャイムを鳴らす音が。ドアを開けると探しあぐねていた彼女が立っていた。彼女はお嫁さんになる為に彼の元を訪れたのです。
かぐや姫と、つるの恩返しのような変身譚を合体させた様な内容ですが、とにかくカワイイ。純粋な恋愛を一歩ずつ進める二人をニヤニヤしながら家内と観ています。家内の今期の一番のお気に入り。
この作品の魅力は「正しさ」にあると思います。様々なマンガやアニメが氾濫する中で、不変な価値は「正しさ」にある事から目を逸らしていない。「お互いを思い合う気持ち」があれば幸せに暮らせる・・・・。『鬼滅の刃』の評論でも書きましたが、今の時代、若い人達が求める物語は「正しい物語」なのかも知れません。
『体操ザムライ』より
『ゾンビランドサガ』の村越繁がシリーズ構成。もう脚本の魅力がさく裂デス。
かつては日本体操界を背負った男が、年齢的な壁に当たって引退を決意します。しかし・・・会見の席で彼は「私は体操を引退しま・・・せん!」と言ってしまった。そこから彼の復活が始まるのか。
『ゾンビランドサガ』程のぶっ飛び感は有りませんが、とにかく台詞の魅力にあふれています。ドラマの作りも丁寧。話の内容は地味ですが、グイグイと引き付ける作品です。「この作品を観ない人は成敗しまぁース!!」
『いわかける』より
『弱虫ペダル』の女子高生フリークライミング版。
「女子高生」+「マイナースポーツ」という組み合わせは『ロングライダース』や『ユル△キャン』や『ヤマノススメ』や、さらには『放課後堤防部』まで様々あれど、フリークライミングは盲点だった。(サイドカーレースというのも面白かったですが)
男の世界と思われている登山ですが、山ガールのブーム以降、女性の登山者は相当に増えています。登山→クライミングにハマる女子も少なからず居る。フリークライミングは力と体の柔軟性が重要な競技なので、女性にも向いている。体重の軽さも武器になります。
パズル系のゲームでは大会で有償経験もある女子高生が、部活選びで出会ったフリークライミングでその才能を開花させます。壁をパズルに見立ててコースを見つけ出す。スポーツとは無縁だった彼女のトレーニングとチャレンジが始まります。
地味になりそうな内容ですが、ライバル達の強いキャラで面白く観れてしまいます。弱ぺダ的な戦略ですね。それと、この作品の見どころは腹筋。
この他では、今期は「お兄様」もご活躍ですね。
以上、今期のオススメアニメでした。