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自作上部濾過装置・・・濾過装置をテラリウム化する

2019-01-26 05:29:00 | エコロジー
 



■ セルフィンプレコが大きくなり過ぎた ■




上の写真で30cm水槽で窮屈そうにしているのは、ナマズの仲間の熱帯魚で「セルフィンプレコ」という魚です。我が家では家内が「ガメちゃん」と呼んでいます。

実はこの巨大魚、買って来た時には3cm程でした。水槽のコケ掃除に活躍するというので、購入しましたが、見る見るうちに成長し、15年程で30cmになってしまった。性格はオトナシイといいうか臆病で、人影を見ると、水槽の隅に頭だけ隠そうとします。

あまり大きくしたく無いので、エサは控えめに与えていますが、それでもこの図体ですからウンコを大量に排泄して、30cm水槽の水は直ぐに汚れてしまいます。

小型の外掛け式のろ過装置と、コーナー設置の水中用の濾過装置を使用していましたが、底に砂を敷いているので、プレコが巻き上げた砂が外掛け式のろ過機のモーター部(インペラーの磁石部分)に噛みこんでしまい、ろ過装置が止まる事がしばしば・・。

■ 外部式濾過装置を導入してみたよ・・・ ■

濾過装置に砂が噛むと、ガラガラとイヤな音もするので、昨年末に砂を噛まない濾過装置を捜していて、コレを見付けました。



スドーの「エデニックシェルトV3」。小型ろ過装置としては定評が有ります。モーター部が、ろ過装置の最終段に取りつけられているので、多少砂を吸い込んでもモーターまで砂が到達しない点がポイントです。

しかし、ガメちゃんの大量の排泄物を、こんな小さな外部ろ過装置でどうにか出来る訳も無く、ろ過装置のフィルターの目が直ぐに詰まってしまうので、吐水量が直ぐに低下してしまいます。その度に外部ろ過器をホースごと外して掃除するのはメンドウです。

・・・いや・・・良く考えたら、10年程前に、私、このろ過機の初代のバージョンを使ってました。あまりに頻繁に掃除するのが面倒で、外掛け式に替えたんだった・・・。


■ 自作上面濾過装置を作ってみる ■

濾過能力が高く、掃除がし易い濾過装置と言えば上面濾過装置です。プレコを飼育している人の多くが、掃除し易い様に底砂を敷かないベアタンク水槽で、上面濾過装置を使用しています。

しかし、底砂も水草も無い水槽は殺風景ですし、市販の上面濾過装置は黒い大きな箱が水槽の上の乗っかるので美的では有りません。

そこで自作でオシャレな上面濾過装置を作る事にします。

一般的な水槽の管理は下記の通りです。


1) 魚の排泄物や食べ残しのエサをバクテリアが分解し魚に有害なアンモニアが発生する

2) ろ過装置のバクテリアによってアンモニアを亜硝酸塩に分解するが、これも毒性が有る

3) バクテリアが亜硝酸塩を魚に無害な硝酸塩に分解する

4) 硝酸塩は水草に吸収されるが、余った硝酸塩によってコケが発生する

5) 硝酸塩の濃度が高まると、水が酸性になる

6) コケ防止と水のPHを適正に保つ為に1週間に1回、水槽の水を交換する


魚を飼っていて面倒くさいのは水換えです。私は熱帯魚の水をベランダの野菜に与えているので、水替え自体は嫌いではありませんが、それでも1週間に2回程度の冠水では、過密飼育の水槽ではコケが発生します。

そこで、自作上面濾過装置に植物を植える事で、硝酸塩を植物に吸収させてみる事にします。


■ 市販の安い材料でオシャレなろ過装置を作る ■

ろ過装置のイメージとしてはこんな感じ。



1) 上部濾過装置の本体は市販のアクリルBOXを使用



   無印良品にぴったりのサイズのアクリルBOXが有りました。
   引出し式なので、外箱と内箱を利用して2個のろ過装置が作れます

   値段は1600円程度。

2) モーターは小型のコーナー式水中ろ過機を使用。



   揚水用のモーターはGEX ジェックスの「コーナーパワーフィルター1」を使います。
   これ、小型ですが、吐水量が結構多い。

   ホームセンターで980円x2(2セット)

3) ホースの貫通と、水位管理は塩ビ製の接手を使用



  アクリルBOKの底面に穴を空けてホースを取り込みますが、
  この部分に塩ビの接手を使用する事で、ろ過装置の水位管理と排水を行います。

  ホームセンターの電設部材で170円程。x2(2セット)
  これに、一応パッキンを噛ませます。これも200円程度。」x2(2セット)

4) ホースはΦ12mmが水中濾過装置に適合します。
   ホームセンターで1mで100円程度

5)濾過装置を水槽内に固定する為に、アクリルBOXの外側に1cm角のアクりロッドを
  2個ずつ融着します。(両側2cmずつの突起を作る)

  1cmx1cmのアクリルロッドがホームセンターで800円程度
  アクリル接着剤が600円程度
  アクリルカッターが600円程度
  サンドペーパーが200円程度

6) ろ材は園芸用のハイドロボールを使ってみます。
   ホームセンダーで1袋600円程度。x2(2セット分)

7) コケ  380円 x2(2セット分)
   流木  400円 x2(2セット分)
 
   植物 160円x3 x2(2セット分)


8) LEDライトを取り付ける為にアクリル板をケースの外側に融着します

   5mm厚のアクリル板  1600円程度


これで、2セット出来ます。
合計金額は \11,920-

ろ材のハイドロボールは1袋2ℓ入りでした。これでアクリルケースの70%程の体積。結構ろ材が多く入るので、濾過能力に期待できます。


■ チョーオシャレなビオトープが出来上がったよ ■

ジャーン。完成です。

上部フィルターである程度の硝酸塩が処理できれば、水替え頻度の非常に少ない循環型のシステムに成るかも知れません。ミニ・ビオトープ(仮)の完成です。

このシステムの優れている所は、漏水対策が完璧な事。

ホースがどこで外れても、或いはろ過装置の排水穴が詰まってオーバーフローしても、全て水槽の中で水が収まるのがミソ。





 






無印良品のアクリルケースの外箱。これは縦置きで使用しました。
ろ材はハイドロボール2ℓのみ。



無印良品のアクリルケースの内箱。取手の穴はアクリル板で塞ぎました。
これは横置きで使用します。ろ材はハイドロボール2ℓと、元から使っているリングろ材1ℓ。



揚水用のポンプに、水中濾過装置を使用しているので、上部濾過装置の汚れは最低限に抑えられるハズ。半年に一回程度、植物のメンテナンスを兼ねて、清掃する様なサイクルで済めば最高です。