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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

園芸女子・・・娘のアパートに記念植樹

2018-07-03 12:05:00 | エコロジー
 
■ 目的は水やり ■

ところで日曜にに熱中症戦いながら自転車で鴨川を目指した重要なミションですが、それは「植物への水やり」。



実は娘のアパートの駐車場に1年以上も前から大型のプランターが5個、土が入った状態で放置されています。車が建物に近づき過ぎて停車しない為の「車止め」として設置されているのですが、雑草がショボショボ生えていて「みすぼらしい」。

私、空のプランターとか、空き地があると、花を植えたくなる性質を有しています。多分、先祖が「花咲かジジイ」か、下町の路地を植木鉢でイッパイにしてしまう様なジジイだったのでしょう。

1年間以上、空のプランターに何か植えたいという欲求と戦って来ましたが、先週、娘のアパートで雨で降り込められて、暇をしていた時に、欲望に耐えきれなくなって園芸店に行ってしまったんです。雨の中、傘差して・・・。

プランターの中の土は、どこぞの山で掘って来た様なカチカチの粘土。雑草も大きく育たない様な土でしたから、腐葉土や肥料が必用です。重そうだから近くの園芸店で入手するつもりで、ネットで「鴨川 園庭店」で検索して行ってみると・・・



辿り付くと、こんな園芸店なんです。これ、栽培農家さんですよね。そんな事が2度3度あって、仕方なく大型ホームセンターのカインズ鴨川店まで歩きました。雨の中、田んぼの中を、ウシガエルの声を聞きながら、トボトボと、結構楽しく、アパートから3kmも。



いやー、歩くって楽しいですよね。特に雨の中・・・・。私、実は雨、好きなんです。歩くのも。

■ 田舎のホームセンターってマジにワンダーランド ■


いやー田舎のホムセンってマジ、パナイですね。腐葉土なんて40リットル入りですぜ!!思わず40リットル入りの腐葉土を二袋、野菜の培養土、60リトル入りを一袋、大型プランター1つ、肥料、ハーブの苗、10リットルのジョウロ、シャベルなどを買い、レジへ。18000円になっちゃたよ・・・・。

ところで、カート山積みの荷物をどう運ぶのか・・・・。軽自動車を借りるという手は有るが・・ペーパードライバーなので、多分無理。(マニアル免許ですよ。33歳の時取りました)

タクシーも嫌がりそうだし。

「すみません、すぐ近くなので、カートお借りして宜しいですか?」と切り出すと、怪訝な顔をするも、レジのお姉さんは「良いですよ」と言ってくれた。

「普通、田舎の郊外のホムセンって車で来るでしょう??」って思ったかどうかは私には分かりません。

■ 土砂降りの中、カートを3km押すのは辛いよ ■

先程からの雨は止んで、雲間から日差しが差しています。これなら濡れずに帰れそうです。

しかし、ホムセンのカートは小口径タイヤなので段差に弱い。さらに道路は水勾配が着いているから、真っすぐに走らせる事が一苦労。こんなので、3kmを押して行けるのか不安になりながら田んぼの中を進んでいると・・・・いきなり土砂降りになりました。

ここから先は羞恥心は捨てます。カート押してる時点でヘンな人ですが、土砂降りの中を傘も差さずにカートを押してる人は、かなりヤバイ人に見えるでしょう。

そんな、こんなで延々とカートを押して娘のアパートに到着しますが、今度は3kmをカートを押して戻る必要が有ります。ただ、雨が上がっていたので土砂降りよりはマシです。かなり蒸し暑いですが。

再び、ウシガエルの声を聞きながらカートを返しに行きました。3kmの道のりを。

■ アパートの女子大生を労働力に徴用しよう!! ■

娘は園芸科の高校出身なので、用土と苗と肥料とシャベルを置いておけば後はどうにかするハズ。そう思って娘の帰宅前にトンズラするつもりでしたが、アパートの玄関の前の雑草が気になります。掃除のオバちゃん、雑草は全くアウト・オブ・眼中なんだよね。

1)雨上がりは雑草が抜きやすい
2)雑草はあまり大きくなる前の抜くべし

私の小学校では、校庭や学校周辺の雑草取りは生徒の日課でした。「雑草は敵」「雑草は根絶やしにしろ」と幼少の頃より刷り込まれています。だから、舗装の隙間から健気に生えて来た雑草でも私は容赦はしません。

「雑草という植物は無いんだよ」とは昭和天皇のお言葉だとか、有川浩の小説の主人公の言葉とかは知りませんが、カワイイ花を咲かせるヘクソカズラだろうが、カタバミだろうが、その気になれば食べられるヨモギだろうが、玄関先に生えていたら容赦はしません。

そんなこんなで30分程、無心に雑草を退治していたら、娘が授業から帰って来てしまいました。

「お父さん、アレ何?」「誰植えるの?」「アレ、2万円位い掛かってるよね。お金無いんじゃなかったの!!」

流石は園芸科出身です、さらっと苗や用土を見て、一瞬で費用を算出しました。

「いや・・・お前が皆に教えて、アパートの友達と記念植樹すると楽しいかと思って・・・・」

「エ?!バカじゃない、誰も手伝わないに決まってんじゃん。今時の女子大生だよ」


そう、プリップリに怒りながらも「手伝って、とっとと植えちゃうから」と言う娘は、流石は園芸科出身。本人は今時の女子大生のカテゴリーからは外れているらしい。

それでも娘は仲の良い友人の部屋の呼び鈴を鳴らしている。どうにか運の悪い娘が一人捕まりました。「〇〇子ちゃん、ご飯食べたら来てくれるって」

しばらく娘と二人で用土を混ぜ合わせていると〇〇子ちゃんがやって来た。真っ白な軍手を嵌めている。多分、わざわざ買って来てくれたのだろう。素手で土を捏ねている娘を見て、軍手しない方が良いかな・・・と娘に聞くが、「爪ボロボロになるから、してた方が良い」と娘。

そんな、こんなで女子大生まで徴用して、一しきり園芸作業に勤しんだ結果、それなりの見栄えのプランターハーブ園が完成しました。



■ 誰が水やるの? ■

「ところで、お父さん、これ誰が水あげるの」と娘が問う。

「お前じゃねぇ?」

「ハァ、勝手に植えたのお父さんじゃん。水道代だって掛かるんだからね」

これは予想された反論です。そこで、私も隠し玉を出します。

「だって、お前、この前の就職面接で園芸科出身の事を聞かれて、家の植物に良く水をあげます・・って答えたっていうじゃん。本当は水やったら千円ちょうだいってお金取るくせに、水やりが甘くて、後ろの方の鉢とか萎れてるじゃん。面接で嘘言ったら内定取り消しになるかも知れないからねぇー」

「いいよ、ヤレばいいんでしょう。だけど、長期休暇とか居ない事もあるじゃん。それと水道代お父さん持ちだからね」


そこで私は一計を案じました。「PC貸て、張り紙するから・・・」

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この度、このアパートの学生有志で卒業を祈念して、記念植樹をしました。

オシャレなハーブガーデンにしてみました。

丈夫な種類を選んでいますが、何分、学生なので、

長期休暇などで不在にする事もあります。

水が涸れて萎れている時は、お気づきの方はどうか水をあげて下さい。

尚、バジルやローズマリーなどは皆さんでお使い下さい。

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どうだ、女子大生のお願いとあれば、アパートの住人だって無下には出来まい。

「こんなの貼ってもダメだと思うよ。今時の若い人は気にもしないよ」と娘。

でも、一応、可愛らしいマスキングテープでエントランスのガラスに貼りました。

「よし、どう見ても女子大生が作った張り紙に見えるな」と自画自賛。


■ 初めの週にして速くも危機が・・・ ■

ところが、娘は木曜日から韓国に遊びに行き、来週一週間は浦安でダラダラと過ごすと言い出した。「梅雨だから、出発前にたっぷり水を上げておけば、しばらくは大丈夫だよ」と私も楽観的に考えていました。


・・・・週が明けたら、気象庁が関東地方の梅雨明けを宣言しました・・・。


こうして、翌週の日曜日、31℃の気温と5mを越える向かい風の中、パンクを修理しながら、熱中症になりながら、私は水やりの為に100kmの道のりを、自転車で鴨川を目指す事になったのです。



あまりに早い梅雨明けで、翌週1週間も水やり無しでは持ちそうにありません。そこでジョウロとバケツとペットボトルに水をセットしました。

娘に写メすると「隣の部屋の〇〇ちゃんが来週居るから水やり頼んだ」と娘からの返信。


どうやら、アパートの現代風の女子大生達は、こうして園芸の楽しさに目覚めて行くのだろう・・・多分。



家に帰ると娘が、「韓国行く前に、たっぷりと水あげといたよ。クラスの子が見かけたらしいんだけど、変な子が水あげてると思ったら〇〇ちゃんだったんだって言われちゃったよ。」だって。


変なオヤジと変な子で有名になりそうです。

チューブレスタイヤはパンクした時に手に負えない・・・シーラントでも塞がらないパンク

2018-07-03 09:58:00 | 自転車/マラソン
 

■ 初めてのチューブレスタイヤ ■

チューブが無い為に低圧でもリム打ちパンクが発生せず、転がり抵抗も少ないチューブレスタイヤは自転車乗りの間では話題になる事も多いのですが、「パンクした時が大変」という噂も多い。

そこで、その「噂の真相」を身をもって調査してみました。(単にパンクしただけ)

先日ヤフオクで落札してしまったBASSOのASTRAのホイールはユーラスのチューブレス仕様可能タイプ。元々、前輪はIRCのFORMULA PROのチューブレスが、後輪はミシュランのPRO3のクリンチャーが装着されていました。両方ともほぼ新品に近いタイヤですが、年式は不明。ただ、ひび割れ等は見られなかったので、そのままでロングライドをしていました。

柔らかくて乗り味が良いと評判のチューブレスタイヤですが、このフレームでクリンチャータイヤと比較した事が無いので、乗り味が良いかどうかは判断できません。

■ 初めてのパンク ■

先々週、いつもながら100Km走って鴨川に行く際に、太平洋のビーチに出た途端に雨が降って来ました。この自転車、タイやでの初めての濡れた路面の走行でしたが、グリップには問題無く安心して走れました。

娘のアパートまで後1kmという地点で、突然、シュー・シュー・シュー・シューという音が前輪から聞こえて来ました。何だろうと思って前輪を良く見ると、クジラの潮吹きみたいに、前輪から水が細くプシューと噴き出しています。どうやらパンクした様です。

クリンチャータイヤならば、直ぐに空気が抜けてしまうのですが、チューブレスタイヤは徐々に空気が抜ける様で、そのまま700m程度は走れました。道が荒れた所で、リムが心肺なので自転車を降りてタイヤの空気圧を指で確認しますが、柔らかいながらも空気は幾らか残っています。タイヤもリムにしっかり嵌っているので、クリンチャータイヤの様にパンクでタイヤが外れてチューブが飛び出す様な事は無い様です。

これは下り坂などでパンクした時に安心です。

■ 修理がメンドクサイからシーラント剤を入れてみた ■

かねがね「シームレスタイヤはリムから外し難いし、嵌め難い」「嵌めるのに2時間格闘した」なんて噂を聞くので、出来ればタイヤを外したくありません。

そこで、鴨川市内に一軒だけあるアウトドア店に行ってパンク防止剤(シーラント剤)が有るか尋ねてみました。

「エバーズなら在りますよ」と言われて出て来たのが下のシーラント剤。



はたして、これが良いのか悪いのか分かりませんが、これしか無いのですから買うしかありません。娘のアパートの廊下で、シーラント剤を注入しますが、あまり入れると重くなりそうなので、60CC入りのうち40CC程度を注入します。

先ず、空気を入れずにホイルをカラ回してから、空気入れで空気を入れてみます。すると、プシューという音と共に青い液体がタイヤから滲み出して来ました。

「なーんだ、効かないじゃん」って心の中で悪態を付いていると、空気漏れの音は次第に止み、青い液体も出て来なくなりました。「やるじゃん、EVERS」と心の中で喝さいを送りながら、空気を7気圧程度まで入れてみましたが、どうやらパンクを塞がっている様です。これで、走行中にパンクしても自然に空気漏れは止まるハズ。

EVERSをネットで調べると6mmまでのパンクを防げるとの事。これ、サイドカットの様なパンク以外はほぼ修理できるって事ですよね。「やるじゃん、EVERS!!」


■ 2週連続でパンクした ■

7月1日の日曜日。5~7mの南からの向かい風を突いて、一路鴨川に向かいます。実は重要な用事があって、鴨川に行かなければならなかったのです。

関東地方は梅雨が明けたので、暑さが厳しそうです。最高気温の予測は31℃。体に暑さに慣れていないので、軽い熱中症は覚悟します。

君津から鹿野山竜宝寺ルートを登って。ASTRAのヒルクライム性能をチェックするつもりでしたが、流石に5~7mの向かい風で海岸沿いを70km走るのはは辛い。そこで浜野から姉ヶ崎まで一本陸側の旧道を通り、久留里街道~鴨川有料を抜けて楽して鴨川に向かう事にします。本日の目的は自転車の他に在りますから。

向かい風と暑さに閉口しながらも姉ヶ崎のコンビニせ小休止します。ここから鴨川まで60km。11時頃までには到着したい。

久留里街道を内陸に進み、最初の長い坂を気持ち良く登っていると、前輪からプシューって何だか聞き覚えのある音がして来ました。

そう、2週連続のパンクです。

■ 2mmのパンクにシーラント剤が役立たず ■



パンク箇所から青色のシーラント剤がクジラの潮吹きの様に噴き出す様はシュールですが、空気圧が下がった所で噴出は収まります。「EVERSのシーラント剤、ヤルじゃん」って心の中で喝さいを送ります。

ちゃっちゃと空気を入れて走り出そうと、CO2インフレーターでシュー!!っと空気を入れると、ブジュブジュブジュ、シュシュシュシューーーと再び青い噴水状態に。おかげで地面はこの通り。



そして空気圧は再び1気圧に近づきます。パンク箇所を見ると2mm程度の切り傷があるのみ。あれれ・・・、空気を入れるのが速すぎてシーラント剤が固化しなかったかな・・。そう思い、パンう箇所を下にしてしばらく放置した後に、ハンドポンプで少しずつ空気を入れます。

すると、3気圧を越えた辺りからプシュプシュプシュと少しずつ空気が漏れ出し、それ以上入れるとプシューっと景気よく空気とシーラント剤を噴き出します。

こんな事を1時間以上繰り返して、とうとうシーラント剤での修理を諦めます。チューブを持っているので、チューブレスタイヤにチューブを入れる事にします。

しかし、シーラント剤が入っているので、ベトベトになる事は必至。できれば水が有る所で修理いたい。そこで最寄のコンビニまで炎天下を自転車を押してトボトボ歩く事に。

■ 外れない、ベトベト、ハマらないの三重苦 ■

コンビニで2リットルの飲用水のペットボトル2本と、液体石鹸を買います。チューブレスタイヤのビート(リムにハマる部分)は硬いので、石鹸水で滑りを良くしないとビートがハマらないと読んだ事があるからです。

先ずはタイヤを外そうとしますが・・・・硬い・・・。素手ではリムから外す事も出来ません。そこでタイヤレンチで強引のリムから外しますが、中からシーラント剤がドバーードロドロで溢れ出して来ます。そして、半ばゴムの塊の様になった固化したシーラント剤のカスも沢山出て来ました。それらをペットぼボトルの水で洗い流します。

チューブをセットして・・・タイヤを嵌め様としますが、石鹸水を使っても素手では容易ではありません。奮闘する事20分くらいで、ようやくタイヤがリムにハマりました。

今度はビートをリムにしっかり嵌める「ビートを上げる」という作業が待ち構えています。これには一瞬でタイヤに空気を高圧で送り込む必要があり、携帯用のハンドポンプでは無理。

CO2ボンベを2本持参していますが、パンクの際に悪い予感がしたので、ボンベは一本の残しています。まさに悪い予感が的中して嬉しいやら・・悲しいやら。インフレターで一気にチューブに空気を入れるとパチパチという音と共に、ビートがキッチリとリムの溝にハマります。

ここまで、コンビニの駐車場で汗だくで格闘30分。自動車で来ていたオジサンが見物がてら話し込んで行かれました。おかげで、楽しく作業が出来ました。ありがとうございます。

■ クリンチャータイヤになったけど違いは分からない・・・ ■

さて、チューブレスタイヤが普通のクリンチャータイヤになった訳ですが、乗り味の違いは私には分かりませんでした。多分、低圧にすればチューブレスの良さが出て来るのでしょう。

2時間程時間をロスして12時過ぎにコンビニを出発します。鴨川までは40km以上で、しかも登り基調。これは暑そうです。

暑さで多少フラフラしながら久留里に到着します。コンビニで氷を買った首筋を冷やし、水を頭から被ります。何だか、意識にうっすらとカスミが掛かった様で、頭痛も少しします。頭からポタポタと大量の汗が滴り落ちます。これは軽い熱中症です。

向かい風でスピード以上にパワーが出ているので、体がオーバーヒートしているのでしょう。久留里から鴨川有料の入り口までは登り坂が多いのですが、セーブして走らないと一発で熱中症で動けなくなるでしょう。

そこからは、パワーを抑えながらもヘロヘロしながら、道の駅近くのミニストップに到着。ペットボトルの冷水をジャンジャン掛けてクールダウンに努めます。ここまで来れば、後少し登れば鴨川有料の下り坂を「ヒャッハー」って鴨川まで一気に下るのみ。

そんなこんなで3時に鴨川到着です。予定の4時間オーバー.

11時から3時までの一番気温の高い時間帯に山越えをする最悪のパターンでした。



今そこにある危機・・・BBB格債権という爆弾

2018-07-03 01:00:00 | 時事/金融危機
 

■ 不気味な日経平均の大幅下落 ■

昨日の日経平均株価の急落は明確な切っ掛けも無いだけに不気味ですが、イロイロな理由が後付けされ、市場はそれに納得して値を戻すでしょう。多分、日銀短観の悪化が材料視されるのかな?



東証ホームページ データより作成

上のグラフは2006年のサブプライムショック直前からの東証の一部上場株式の売買高をグラフ化したものです。

このグラフを見ると、2012年の安倍政権発足後に株式市場は顕著に取引が増えた後、その後はダラダラと売買高が下がり続けている事が分かります。株価が上昇している事を考慮に入れれば、今の日本株市場はリーマンショック後よりも、取引としては落ち込んでいるのかも知れません。「株価は維持しているが市場は冷えている」というのが現在の日本株市場なのかもしれません。

トランプラリーで米株に吊られて上げた後は、何度か下げの局面はありましたが、するすると値を戻す事を繰り返しています。ただ、相場的には株価上昇のエンジンが見つからず、徐々に値を下げている。

昨日の様な下落が在ると原因を捜して安心しようとするのが投資家心理でしょうが、単純に考えれば「誰かが売ったから下がった」だけ。陰謀脳的には、外国人投資家がそろそろ利確を始めたのかな・・なんて短絡的に妄想してしまいます。


■ BBB格債権=準ジャンク債 ■



このブログは「世界的な超金融緩和バブルは崩壊寸前」と何度も書いて来たので、又かよと思われる方が多いでしょう。しかし、本日もバブル崩壊の兆しを妄想してみます。

上のグラフは債権市場のBBB格の債権の全体に占める割合の推移です。BBB格というのは投資適格ではありますが、格下げされればジャンク債に仲間になる債権です。

私は日頃よりジャンク債市場の危険性を指摘していますが、実はジャンク債予備群のBBB格の債権の比率が世界的に50%に迫っています。

世界的な低金利は社債発行金利を引き下げました。企業は社債市場で低コストのマネーを調達し、その資金で自社株買いをして配当コストの削減と、株価上昇による利益や資産総額の拡大に
勤しんでいます。その結果がジャンク債予備群の大量発生となった訳です。

問題は社債の残存年数が伸びている事です。企業は低金利の長期債を大量に発行して業績をお化粧しているのです。アメリカでも消費はそれ程拡大していませんが、企業業績が良い理由はここにあります。好調な米株や米企業の決算から見えて来ない問題点が債権市場から見えて来ます。

■ 社債のディレーションの長期化は金利リスクを拡大する ■

低利で残存年数の長い債券は、金利上昇に弱い。全世界で低金利や超緩和政策で醜く肥大化した債権市場は、金利の上昇リスクを内包しています。

もし仮に、何かを切っ掛けに金利上昇傾向が加速すると、ジャンク債だけで無く、BBB格の社債市場もかなり危険です。売りが始まると、格下げされてジャンク債の仲間入りになるでしょう。

その途端に、それらの債権を多く抱え込んだ金融商品も暴落します。

そんな将来を見据えながら、少しずつ各市場から資金が逃避している・・・それが日経平均株価の下落の原因では無いか。短期的な下落の要因よりも、中期的な材料を市場は重視し始めたのかも知れません。