人力でGO

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200Kmロングライド & 観光 & 花見 & 温泉

2015-04-23 05:55:00 | 自転車/マラソン
 

先週の日曜日、3月以来のロングライドに出かけてきました。距離は200Km。

久ぶりの休日の晴れということもあり、自転車乗り達が大勢繰り出していました。国道で後ろから抜いていった揃いのジャージのチームを追走していたら、信号でチギられちゃいました・・・・ここ何処?どうやら茂原街道に入っているみたいで、本日は外房をぐるっと回って鴨川を目指します。

外房の国道は道幅が狭く、車と並走で気を遣います。頭がボーとして来た頃、御宿に到着。ここまで80Km、メーター読みでAV27.6Km/h。足売り切れ・・・チーーーン。

ここからは観光。




御宿の砂浜に立つラクダ・・・名曲『月の砂漠』のモチーフになったのがこの御宿海岸です。「海岸にラクダはねぇーワ」って思ってましたが、意外にマッチしていてビックリ。




勝浦へは勝浦半島の海沿いをグルリと回って行きます。左へ左へと分かれ道を選択していれば間違いないのですが、あまりに細い道なので不安になって直進すると海から離れてしまいます。そんな、こんなで何度かミスコースしました、河津漁港は遠洋基地の勝浦港とは違い地元の小さな漁港です。



勝浦の街並みには古い民家や民宿が点在しています。街が発展したのは江戸時代からだそうです。かつてはカツオの水揚げ日本一でしたが、最近は焼津に抜かれています。やはり直接東名高速道路にアクセス出来る焼津には勝てない様です。



勝浦は飛騨高山、輪島と並ぶ「日本三大朝市」が有名です。江戸時代から続く朝市です。11時までで終了してしまうようで、11時30分に残っている屋台は数軒でした。カツオがドーンと一本売り!!



「おせん転がし」の辺りでポツリポツリと雨が降ってきました。・・・予報、外れたな・・・。



一時前に鴨川に到着。『アド街っく天国』でも紹介されていた定食屋の『オリーヴ』でお昼にします。ものすごりボリュームで値段は手ごろ。サーファーや地元民御用達の店だそうです。



とりあえず定番の日替わり定食650円を注文。焼肉定食でしたが、小皿が沢山付いてきます。さながら学生街の定食屋の様。周りの人達は刺身定食やエビフライ定食を注文していますが、なんなんだ・・・このボリュームとリーズナブルなお値段は・・・。



海を見て少し休憩してから帰路に付きます。先ずは清澄山ヒルクライム。ちょと食後の運動にしてはキツイですが、後半が緩斜面になるので、前半のヘアピンまで頑張れば良い楽なコースです。一気に登ってそのまま下りに突入。

この時期、南房総の山里の庭先にはミツバツツジに彩られています。新緑の一歩手前の山間の風景に華やかなピンク色が良く映えます。





曲がりくねった山道を走ると、薪を積み上げた民家に行き当たります。風呂でも炊くのでしょうか?



上の写真の草地は「川回し」で作られた水田でした。この峠の小さな売店を営むお爺さんのご先祖様が、江戸時代に近隣の農家4軒と共同で小櫃川の支流の水をトンネルで迂回させ、水の引いた川底を田んぼにしました。この時代は新しく開墾した田んぼの収穫は年貢が掛けられなかったので、各地で新田開発が活発になり米の生産量が拡大した時期です。房総の山間の村でも農民達が必至に田んぼを開墾したのでしょう。

今では高齢化が進み、深い谷を降りて農作業する事が不可能になっています。先祖が開墾した田んぼは、今では耕作放棄地になっています。田があった頃は多く生息していたモリアオガエルも今では減ってしまったそうです。

・・・そういえば、峠の売店、最近開いていません。梅干しが絶品なのですが・・・。



この時期、山の中に入ると山桜が芽吹いたばかりの柔らかい新緑にやさしい色を添えています。小櫃川の断崖にも山桜が咲いていました。





鴨川市と君津市の市境にある白岩温泉。関東では珍しい火山性で無い「硫黄泉」です。海底の堆積物が元になっていますが、湯の色はほのかに黄色みがかります。温泉通の間では「名湯」として有名の様ですが、辺鄙な所にあるので人の姿は有りません・・・。露天風呂から満天の星空が眺められるので、ぜひ泊で来たい温泉宿です。

ちなみに、千葉県で一番古い露天風呂で、昭和30年代に住民の手で作られたそうです。



白岩温泉のちょっと先の八重桜。見事しか言いようが有りません。


実は養老渓谷と鴨川を繋ぐ「養老清澄ライン(県道)」は、昨年4月のトンネル崩落以来、一年余り通行止めになっており、今年4月にようやく復旧しました。小櫃川沿いの自然が満喫できる素晴らしコースですが、道幅が狭いので車とすれ違う時には道を譲らなければなりません。でも、そんな時、眼下の川面を眺めていると、瑠璃色のカワセミが飛んでいったりするので、自ずとペースもゆっくりになります。スピードを出して走るには、あまりに勿体無い風景です。



そして、亀山湖方面との分かれ道の手前にあるのが「七里川温泉」。昨年春、『アド街っく天国』で紹介されてから客が増えたそうです。ここも「硫黄泉」さらに「源泉かけ流し」です。温泉通をうならせる名湯だとか。

温泉でさっぱりした後には「ちょっと一杯」と行きたい所ですが、ぐっと我慢して残り50Kmを走ます。日没頃に八幡宿駅に到着です。

ほぼ200Kmを、観光 & 花見 & 温泉 を堪能して走るノンビリ・ライドでした。