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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ジョージ・ソロスの引退・・・額面通りには受け取れない

2011-07-29 10:48:00 | 時事/金融危機
 



■ ヘッジファンドの帝王の引退!? ■

金融界の闇の帝王、
ジョージソロス氏が自身のヘッジファンド、
クォンタムファンドを解散するそうです。

ヘッジファンドの帝王として、
ポンドを絶対絶命の窮地に追いやり、
アジア通貨安の引き金を引いた
ジョージ・ソロスとそのファンドの終焉は
一つの時代の幕引きを意味するのでしょう。

■ 額面通りに受け取ってよいのか? ■

ソロス氏の引退の理由は、
米国でのヘジファンドの規制が強化され
一定以上の希望のヘッジファンドは
顧客リストや取引の実態などを
証券取引委員会に提出しなくてはならない為だ・・・
などと言われています。

この規制強化によって、
ヘッジファンドは従来の様な
丁半博打の様な商売は出来なくなってしまいました。

ソロスはクォンタムファンドを解散し、
資金を会員に戻す様です。

このニュースを額面通りに受け取れば、
リーマンショックの遠因ともなった
ヘッジファンドを規制する事で
金融界の安定性が向上する事になります。

■ ソロスが何故勝ち続けられるのか? ■

ここで一つ問題を定義してみましょう。

「ジョージ・ソロスは何故勝ち続けられるのか?」

金融界の情報に通じているから・・・
多くの同業者と共同戦線を張っているから・・・
ただ運が良いだけさ・・・

色々な理由は考えられますが、
金融界で常勝する為には「インサイダー」である必要があります。
その最たる例がゴールドマン・サックスです。

彼らは誰の「インサイダー」なのでしょう。
きっとイルミナティーとか、
金融マフィアと呼ばれる人達と繋がりがあるのでしょう。

いえ、いえ・・・・彼らはインサイダーと言うよりは、
金融マフィアの先兵と言えるのでは無いでしょうか?

ゴールドマンやJPモルガンは
怪しい投資や金融商品やCDSを発行して危機の下準備をします。
そそてヘッジファンドが引き金を引いて、
仕掛けを発動する訳です。

ゴールドマンやJPモルガンの顧客は国家単位です。
上客達は、大損する庶民を尻目にう
莫大な利益を手にするのでしょう。

一方、カダフィーのファンドは
リーマンショックによって98%の損失を被っています。
運用していたのはゴールドマンサックスです。

そう、彼らの行動は純粋に経済的では無く、
極めて政治的である事に注意が必要です。

■ ソロス引退はアラートでは無いか? ■

金融の裏事情に精通したソロスの引退は、

「今後、金融危機が勃発して、
全ての金融商品が紙くずになる」

という事を暗示しているのでは無いでしょうか?
全ての資金を引き上げて、保全する時期が来たのでは?

8月15日に何が起こるのか?
ここまで来たら、じっくりと見届けようと思います。

何も起こらない事が、表面上は一番なのですが・・・。


PS

ところでジョージ・ソロスという人は
不思議な人です。

神をも恐れぬ所業を繰り広げたかと思えば、
妙に慈善家めいた事をしたり、
信心深い一面を見せたりします。

あの世での裁きを恐れているのか、
それとも、不思議な良心の持ち主なのか?

罪をあがないたいならば、
私達に真実の一旦を垣間見せて欲しいものです。

・・・私はどうも嫌いになれないジイサンです。
少なくとも、オマハの賢人よりは・・・。